ナチュラルクリーニングに欠かせない洗剤のひとつである、セスキ炭酸ソーダ。
弱アルカリ性の自然にも手肌にも優しい万能なエコ洗剤として、子どもやペットのいるおうちでも安心して使うことができるため、近年とても注目されています。
私の家にも常にストックしてあり、拭き掃除や洗濯など色々なところで使っていますよ。
そんなセスキ炭酸ソーダですが、使ってはいけない物があります!!
万能洗剤だから何にでも使えるのかと思っていましたが、そうではないのですね。
使ってはいけない物に使ってしまって失敗した!!とならないために、セスキ炭酸ソーダを使ってはいけない物、使える物についてきちんと知っておきましょう。
あわせてセスキ炭酸ソーダの上手な使い方についてもご紹介しますので、ぜひお役立てくださいね♪
セスキ炭酸ソーダを使ってはいけない物と使える物は?

セスキ炭酸ソーダを使ってはいけない物は、濡れるとシミになってしまう物です。
シミになっても乾けば元に戻るのではないかと思いますよね。
ですが、セスキ炭酸ソーダがシミになると、乾いても元には戻らない物があるのです。
具体的にどんな物に使ってはいけないのか、掃除と洗濯それぞれの場合について調べてみました。
掃除のときに使ってはいけない物は?
掃除のときにセスキ炭酸ソーダを使ってはいけないのは、水拭きができない物です。
- 畳
- フローリング
- 白木の床やタンス
- 土壁・漆喰壁
- 漆塗りやニス塗りの家具
- 漆器
- アルミ類
- 金・銀などの貴金属品
- 鋼
- 真ちゅう
- 革製品
けっこう多くの種類がありますね。
セスキ炭酸ソーダはアルカリ性が強いため、これらのような天然素材の掃除に使うと素材を傷め、変色させる恐れがあります。
水が染み込みやすいものや塗装がはがれてしまう物、黒ずみやすい物には使ってはいけないのです。
塗装された木製の家具など、素材がはっきりしないためにセスキ炭酸ソーダを使用できるか分からない場合は、目立たない場所でほんの少しだけ試してから使うようにしましょう。
洗濯のときに使ってはいけない物は?
洗濯の場合は洗い方によって使える物と使ってはいけない物があります。
洗濯機で洗う場合は以下の物には使えません。
- 革製品
- ポリエステルなどの合成繊維
- 絹
- ウール
つけ置きで洗う場合は以下の物には使えません。
- 革製品
- ポリエステルなどの合成繊維
- 絹
- ウール
手洗いで洗う場合は以下の物には使えません。
- 革製品
同じ素材であっても、洗濯方法によってセスキ炭酸ソーダを使える物と使ってはいけない物があるのは不思議ですよね。
革製品に関しては掃除の場合同様、染みこみやすい素材のためすべてNGです。
ポリエステルなどの合成繊維に関しては、セスキ炭酸ソーダにつけると汚れが落ちずに再付着する恐れがあるため、洗濯機やつけ置きでは使えません。
どうしても使いたい場合は手洗いし、短時間で済ませるようにしましょう。
絹やウールに関しては、タンパク質が変質して生地が傷む恐れがありますので、こちらもセスキ炭酸ソーダを使う場合はなるべく短時間で済ませたほうが良いですね。
綿や麻に関しては基本的にどの洗濯方法でも使うことができますが、付属品などに金属が使用されている場合、その金属が変色してしまう可能性があるため注意しましょう。
セスキ炭酸ソーダが使える物は?

セスキ炭酸ソーダを使ってはいけない物について見てきましたが、それでは逆にセスキ炭酸ソーダが使える物にはどんなものがあるのでしょうか。

セスキ炭酸ソーダはアルカリ性なので、酸性の汚れにはとても強いです。
セスキ炭酸ソーダが使える酸性の汚れとは、具体的に以下のような物になります。
- コンロや魚焼きグリルの油汚れ
- 換気扇などのベタベタ汚れ
- 電子レンジやオーブントースターのこびりつき汚れ
- シンクや排水溝などのぬめり汚れ
- ドアノブや取っ手、電気のスイッチなどの手アカ汚れ
- 手アカや皮脂、油などによる壁紙の黒ずみ汚れ
- 血液による汚れ
- タバコのヤニ汚れ
- ステンレスのくもり取り
- お風呂の皮脂汚れ
使える範囲がとても広くてありがたいですね。
私も台所周りの大掃除には必ずセスキ炭酸ソーダを使っているのですが、幅広く使えて本当に便利ですよ。
また、うちの子どもは運動部でしょっちゅう怪我をするのですが、服についてしまった血液もセスキ炭酸ソーダが使えるので重宝しています。
一方で、セスキ炭酸ソーダはアルカリ性のため、同じアルカリ性である水アカや石鹸カスなどの汚れは落ちません。
キッチンシンクや電気ケトルの水アカ、洗面台やお風呂の石鹸カスなどのアルカリ性の汚れを落としたいときにはクエン酸がおすすめです。

セスキ炭酸ソーダの上手な使い方3つをご紹介!!

それでは次に、セスキ炭酸ソーダの上手な使い方について見ていきましょう。
上手な使い方は3つあり、スプレーにして使う方法、つけ置き洗いとして使う方法、粉末状で使う方法です。
落としたい汚れによって上手に使い分けると良いですね。
使い方①スプレーにして使う方法
セスキ炭酸ソーダは水に溶けやすいので、スプレーにして使うととても便利です。
作り方は500ミリリットルの水に対し、セスキ炭酸ソーダ小さじ1杯程度(約5グラム)を溶かすだけ。
今はスプレーの状態で売られているものもあるので、こういうものを利用しても良いでしょう。
使うときは、直接スプレーしてふき取るか、乾いた布にスプレーをしてふき取るだけです。
これだけで簡単にきれいになります。
頑固な汚れには、スプレーをした後少し時間をおいてからふき取ると良いでしょう。
ぬめりが気になるところにスプレーすれば雑菌の繁殖も抑えられますし、生ごみやごみ箱にスプレーすれば臭いも抑えられます。
カーペットやクッションにスプレーすると、消臭効果もあるんですよ。
ただし、セスキスプレーは1ヶ月もたつと洗浄効果が落ちてきてしまいます。
一度作ったら早めに使い切るようにし、保管する場合は高温や直射日光は避けましょう。
使い方②つけ置きに使う方法
キッチンのグリルや五徳などスプレーだと落としづらい汚れには、セスキ炭酸ソーダを溶かした水につけ置きしておくのが効果的です。
こちらも使い方はいたって簡単。
3リットル程度のぬるま湯に大さじ一杯のセスキ炭酸ソーダを溶かすだけ!!
頑固な油汚れを落としてくれるだけでなく、消臭や洗浄も同時にできてしまうんです。
しつこい汚れには、3時間から一晩漬けておくと良いでしょう。
つけ置きにして使う使い方は、キッチンだけでなく洗濯槽のお掃除にも使えます。
洗濯槽のお掃除に使えるなら、カビもきれいに落とせると思いますよね。
ですが、セスキ炭酸ソーダには除菌効果はなく、カビを完全に取り除くことはできません。
できてすぐのカビであればセスキ炭酸ソーダで落とすことはできますが、除菌をしたいのであれば酸素系漂白剤を使うことをおすすめします。
使い方③粉末状のまま使う方法
セスキ炭酸ソーダを粉末のままふりかけるだけで掃除することもできるんですよ。
粉末が汚れを吸着し、きれいに落としてくれるんです。
ソファーやベッドなど水洗いができない大きな家具の掃除をすることもできますよ。
使い方もとっても簡単。
セスキ炭酸ソーダをふりかけて2時間ほど放置し、掃除機で吸い取るだけです。
掃除機をかける前に、気になるシミなどの汚れを歯ブラシでこすると汚れが落としやすくなります。
セスキ炭酸ソーダと重曹の違いは油汚れに強いかどうか

セスキ炭酸ソーダと同じ弱アルカリ性のエコ洗剤には、重曹もありますよね。

では、重曹とセスキ炭酸ソーダはどこが違うのでしょうか。下記にまとめてみました。
アルカリ濃度(㏗) | 溶けやすさ | 研磨力 | |
セスキ炭酸ソーダ | 9.8 | 溶けやすい | × |
重曹 | 8.2 | 溶けにくい | 〇 |
セスキ炭酸ソーダのほうが重曹よりもアルカリ濃度が強いため、酸性の油汚れに強いのです。
また、セスキ炭酸ソーダのほうが重曹よりも水に溶けやすいので、スプレーとして使用するのに向いています。
重曹は水に溶けにくく、スプレーにすると目詰まりを起こすため向いていません。
そのかわりに重曹は研磨力が強いので、クレンザーとして磨いてきれいにするのに向いています。
さらに、実は重曹は煮沸させることによってアルカリ度数があがり、セスキ炭酸ソーダと同じくらいの効果を発揮するようになるんです。
コンロの五徳などの汚れは、煮沸させた重曹につけておくとセスキ炭酸ソーダと同じようにきれいに落とすことができます。
セスキ炭酸ソーダと重曹は、同じ弱アルカリ性でも性質が違うことがわかります。
まとめ

- セスキ炭酸ソーダはシミになってしまう物には使ってはいけない
- 掃除のときに使ってはいけない物は水拭きができないもの
- 洗濯のときに使ってはいけない物は洗濯機、つけ置き、手洗いで異なる
- セスキ炭酸ソーダが使える物は酸性の汚れ
- セスキ炭酸ソーダの上手な使い方はスプレー、つけ置き、粉末の3つ
- セスキ炭酸ソーダは水に溶けやすいので、スプレーにして使うと便利
- スプレーだと落としづらい汚れには、セスキ炭酸ソーダを溶かした水につけ置きが効果的
- セスキ炭酸ソーダを粉末のままふりかけるだけで掃除することもできる
- セスキ炭酸ソーダと重曹の違いは油汚れに強いかどうか
セスキ炭酸ソーダを使ってはいけない物と、上手な使い方3つについてお届けしました。
とても便利でエコな洗剤のセスキ炭酸ソーダですが、使ってはいけない物が結構多くてびっくりです。
間違えて使ってしまうと落ちなくなってしまい、おうち時間の楽しさが減ってしまうのではないでしょうか。
また、同じ弱アルカリ性でも、セスキ炭酸ソーダと重曹とでは効果が違うこともわかりました。
上手な使い方を知って快適にお掃除をし、おうち時間を楽しく過ごしましょう♪
コメント