建売住宅は戸建てを購入するときの選択肢として注文住宅と並んで注目されています。
建売住宅は建物を見てから購入を決めることができ、すぐに入居できるのがメリットです。
ただ念願の建売住宅を購入したものの後悔したという声は少なくありません。なぜ後悔してしまうのでしょうか。
それは、建売住宅より注文住宅のほうが安く済む場合があることに後から気づくことがあるからです。
他にも建売住宅に住んでみると日当たりが悪く、間取りが使いにくかったりする場合があるからです。
今回は建売住宅を買って後悔した理由や後悔しないためのチェック方法、さらに建売住宅に関する体験談をブログで調べてまとめました。
建売住宅を購入してから後悔する理由とは⁉

建売住宅を購入してから後悔するケースにはどのようなものがあるのでしょうか?
建売住宅を購入した後に、注文住宅の方が安いことに気づいて後悔する人が多いです。
他にはここのドアは左開きのほうが使い勝手がよかったとか、日当たりが思ったより悪かったなどがあります。
主な後悔事例をまとめましたので、確認してみてください。
- 建売住宅より注文住宅のほうが安く済む場合がある
- 建売住宅は日当たりが悪いことがある
- 建売住宅は間取りが使いにくい場合がある
- 建売住宅は思っていたよりも狭く収納スペースが少ないことがある
- 建売住宅は設備・内装・外装の質が低いことがある
それでは、具体的に紹介していきます。
建売住宅より注文住宅のほうが安く済む場合がある
最近は建売住宅の方が安いという常識はなくなりつつあります。注文住宅のほうが安く済むケースも多いです。
理由は、低費用で建てれる住宅メーカーが増えたこと、建売住宅だとオプション追加料金が意外と高くつくことです。
建売住宅のオプションにはどのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、カーテンレールやエアコン、テレビのアンテナなどはオプションで別途工事が必要です。
これらのような生活に必須のオプションだけでも、およそ50万円~100万円ほどかかってしまいます。
ですので、建売か注文住宅にするか迷っている場合は、まず両方の住宅の費用相場を比較しておくといいでしょう。
建売住宅は日当たりが悪いことがある
建売住宅を購入後に日当たりの悪さを後悔するケースはしばしばあります。
日当たりがいいのか、どのようにチェックをすればいいのでしょうか?
一般的に見学に行くのは晴れた日当たりが良い時間帯です。
住宅メーカーに案内してもらうときは、最も明るく見える時間帯を勧められることがあります。
しかし、他の時間帯になるとあまり日が入らなかったり、周囲の建物などに日光が遮られる場合があります。
朝、昼、夕方、夜など見る時間を変えることで時間帯ごとの日当たりや家の雰囲気、周辺環境を見ておくといいでしょう。
また、住宅の2階の日当たりが良くても1階は薄暗いということもあるので気を付けましょう。
日当たりが悪い部屋は、湿気が溜まりやすくカビの原因になります。24時間換気扇を回さないと、衛生的に悪そうですね。
また、冬は寒くなってしまい、暖房費がかさんでしまうケースも少なくありません。
また家族全員で見るのもおすすめです。家族全員が納得いく住宅を選ぶことで満足度は高まるでしょう。
1回見ただけでは見落としに気付けないかもしれませんよ。
建売住宅は間取りが使いにくい場合がある
建売住宅を購入後に部屋の間取りを後悔することがあります。
住宅メーカーが規格化することで費用を抑えているのが建売住宅の特徴なので、基本的に間取りは変更できません。
建売住宅の間取りはたいてい3LDKか4LDKで、4LDKでも夫婦と子供2人での暮らしを想定した造りとなっています。
ご家庭によって家族構成やライフスタイルは異なるので、建売住宅の間取りに合わないことも多々あります。
また、一見すると問題がない間取りに見えても、生活動線が長いレイアウトになっていることがあります。
動線が長いと移動が効率的とは言えず、また、家庭内事故の原因にもつながりやすくなります。
建売住宅は思ったよりも狭く収納場所が少ないことがある
建売住宅ではリビングやキッチンを広い設計にしているのが一般的です。
収納スペースを余分に取らないケースも多いです。
そのため、荷物の多いと収納不足になってしまいがちです。
建売住宅に住み始めてみると部屋が狭い、収納場所が足りないといった悩みが生じることも少なくありません。
棚やタンスなどの収納家具を設置すると部屋が狭く感じますし、一階の収納が少ないとベビーカーや掃除機などの収納に困ります。
収納場所が十分にあるかどうか確認しましょう。
建売住宅は設備・内装・外装の質が低いことがある
建売住宅を購入した後に設備・内装・外装の質が低いことに気づき不満が出てくることがあります。
建売住宅では低価格で販売するために設備や内装、外装を質が低めのものを選んでいることがあります。
最新の設備を入れるだけで価格がはね上がってしまうので、安価な古い設備がよく選ばれます。
壁紙や床材、塗装などについても、機能性があまりよくない場合がほとんどです。
例えば、外壁の断熱性が低いため冷暖房の効きが悪くなること。
他にも、床の防音性が低い、狭いキッチン、狭いバスルームであることもしばしば見受けられます。
しかし最近は企業努力で高断熱の素材を使用・キッチンを広めに・バスルーム大きめのものものが入るようになるなど、充実してきています。
建売住宅の快適性は設備・内装・外装で決まると思います。安心して暮らすために、設備や性能を十分確認しておきましょう。
建売住宅を買って後悔しない8つの注意点!

建売住宅は実物をしっかりと確認することができる上、購入すれば即入居できます。
ですので、忙しくて時間がない方におすすめの住宅と言えます。
しかし、焦った勢いで購入してしまうと、住み始めて後悔することがあります。
建売住宅を買ってから後悔しないように事前に確認しておく注意点は何でしょうか?
建売住宅を買ってから後悔しないための注意点は、施工品質や間取りを確認して選ぶことが大切です。
きちんとチェックをして物件を選べばきっと魅力的なマイホームを手に入れられますよ。
建売住宅を買って後悔しないために次の注意点を確認しておきましょう。
- 設備や間取りをチェック
- 見えないところもチェック
- アフターサービスをチェック
- 住環境や立地もチェック
- 日当たりのチェック
- コンセントの数をチェック
- 収納場所のチェック
- 購入価格よりトータルコストをチェック
ここでは建売住宅を購入するときに特に確認しておくべき注意点を説明します。
設備や間取りをチェック
建売住宅を買うときは、そこで生活している姿を想像しながら内覧をしましょう。
どこに家電や家具を置くのかや荷物の収納場所などイメージを膨らませるのが大切です。
実際に家具を設置できるかや、収納スペースを確認するにはメジャーで寸法を測るのが良いでしょう。
生活の動線を考えて間取りに問題がないかを確認することも大事です。
住宅メーカーによっては購入前に仕様の変更・オプション工事をしてくれる場合があります。
改善したいところがあれは、住宅メーカーに相談して見積もりを取りましょう。
見えないところもチェック
建売住宅を見学する際は見えるところだけでなく、見えない部分も確認しましょう。
床下や天井裏なども確認すると施工が丁寧にされているのかをチェックできます。
見えないところまできちんと施工されていれば不具合は生じにくいでしょう。
また、ドアやふすま、障子などの建具を動かして確認するのも重要です。
ドアや窓がスムーズに動かないといったトラブルがあるかもしれません。
さらに、購入予定の建売住宅が住宅診断を受けているかを確認しておくとベターです。
住宅に欠陥がないかどうかを一目で確認できますよ。
見学の際に営業の人に「この家の性能はどのくらいですか?」と尋ねると快く教えてくれますよ。
アフターサービスをチェック
住宅メーカーから受けられるアフターサービスは納得できる内容かどうか確認しておきましょう。
建物は時間の経過とともに劣化していく場合が多いです。
保証制度や無償の定期点検、対応の早いメンテナンスサービスなどがあれば安心ですね。
住環境や立地もチェック
建売住宅の物件だけでなく、周辺環境にも目を向けて購入するかどうかを判断しましょう。
夜になると物騒で治安が悪い、日中は雑踏が多いなどといった事情は一度の内覧だけでは確認できません。
平日か休日か、日中か夜かによって周辺環境は変わるので、何度か見に行ってみましょう。
また、家のごく近所に消防署や警察署があると、安心感はありますが、深夜出動のたびに起こされます。
さらに住宅によってはゴミ置き場が近く、空き缶などは早朝6時過ぎから、空き缶を潰す騒音に悩まされるそうです。
しっかり確認していくと、買った後に後悔しなくて済みそうですね。
日当たりのチェック
日当たりを確認する方法はとても簡単です。
建売住宅と隣接する住宅の距離をチェックすることで日当たりがどうなるかわかります。
周辺住宅と十分な距離があれば、周辺住宅の影となることはありません。
家と家と間の距離はどのくらい必要なのでしょうか?
<日陰になりにくい周辺住宅との距離>
2階建ての場合: およそ7メートル
3階建ての場合: およそ10メートル
ですが、時間帯や季節によって日当たりは変わります。営業の人に聞いておくと安心です。
南向き住宅は人気がありますが、北向きに比べ価格はおよそ1.1倍は高くなります。
また、近年、異常気象により夏の暑さはますます過酷さを増しています。
部屋の気温上昇のため、冷房にかかる費用が高くなることが予想されます。
南向きの建売住宅は日当たりはいいのですが、購入価格と光熱費は少し高いかもしれません。
コンセントの数をチェック
建売住宅で後悔しやすいポイントの一つは、コンセントの数が足りなくなることです。
住み始めてからコンセントが足りないことに気づくというケースも。
たとえば4LDKの建売住宅なら、コンセントは20回路が必要になります。
コンセントの回路の数は、分電盤の中を見ればすぐに確認できるので事前に見ておきましょう。
収納場所のチェック
一戸建てを買うなら、広々とした開放的な部屋がいいですよね。
しかし、部屋の広さにばかり気を取られると収納場所が少ないことに気づかないことがあります。
特に玄関や台所などの家族共有で使う場所の収納場所が充分であるかはとても大切です。
玄関であればアウトドア用品、ゴルフ用品や釣り具を置くこともあるでしょう。
小さいお子さんがいれば、ベビーカーを置けるスペースがあるのかを見ておくといいと思います。
台所は背面収納やハイドアが使われていれば、見た目はすっきりして収納場所もしっかりと確保できますよ。
購入価格よりトータルコストをチェック
建売住宅で後悔しやすいポイントは、トータルコストで考えていないことです。
建売住宅のトータルコストは、何を指すのでしょうか?
トータルコストは、初期費用・住むために必要な費用・維持費用の合計金額のことです。
- 1つ目:購入時に必要な初期コスト
- 2つ目:住むために必要なランニングコスト
- 3つ目:家の維持するために必要なメンテナンスコスト
よくある間違いは初期コストが安い住宅の方が、お買い得だと考えてしまう点です。
本体価格では、建売住宅は安いですがランニングコストやメンテナンスコストは高いです。
ですので、築何十年か経過するとトータルコストでは注文住宅の方が安くなるかもしれません。
このように、初期コストだけで判断し建売住宅を購入すると、長期的に見て損をする可能性があるのです。
家は一生に一度の買い物と言いますが、建売住宅のほうが安いと安易に考えないほうが無難ですよ。
建売住宅を購入して後悔した人のブログまとめ!

念願の建売住宅を購入した後に、後悔したくありませんよね。
口コミやブログでよく話題になっている後悔の体験談にはどのようなものがあるのでしょうか?
後悔した体験談としては、部屋の空調が効きづらいこと。コンセントが思ったより少なかったこと。
他にも、よく見ると施工不良が多い場合や、床を踏むとミシッと音がするなどの不便さ・不快さを感じる人がいました。
建売住宅を買う前に読んで、同じ失敗を繰り返さないようにしましょう。
体験談やブログに書かれている、よくある失敗談の一覧です。
- 部屋の空調が効きづらい
- コンセントが少ない
- 施工不良が50箇所以上あった
- 床を踏むとミシッと音がする
それでは、建売住宅を購入した後の体験談を一つずつ詳しく見ていきます。
- 部屋の空調が効きづらい
建売住宅を購入した後、空調が効きにくく暮らしづらいというトラブルが起こる場合があります。
その場合は、空調が効きにくい部屋にエアコンを設置し対応するしかないようです。
夏は暑くて、冬は寒い家にはあまり帰りたいと思えないですよね。
住みたい建売住宅の空調の効きを事前に確認しておくとよさそうです。
- コンセントが少ない
コンセントが少なく、不便なことがあるとストレスに感じますよね。
建売住宅でコンセントを追加すると屋内コンセント1個およそ6000円、屋外コンセント1個およそ9000円はかかります。
また、エアコンのコンセントでもトラブルがあるようです。
例えば、20畳用のエアコンには200ボルトのコンセントが必要です。
しかし、100ボルトのコンセントしか備え付けがないため設置できず困ったと言う人も。
使えると思っていたコンセントが使えないなんてショックですよね。
エアコン用のコンセントは何ボルトになっているか気を付けておいた方がいいようです。
- 施工不良が50箇所以上あった
建売住宅によってはかなり突貫工事のこともあるようです。
3時間かけて調べると傷や施工不良等が50箇所以上見つかった事例も。
発見した箇所は、工事者から補修が難しいと言われ、立会いの日に売り主から当社の裁量で修繕しますと言われたそうです。
これから先、何十年も暮らす家を買うわけですから、職人さんによって大切に建てられた家のほうがいいですよね。
建売住宅を買う前に、傷や施工不良がないか確認しておきましょう。
- 床を踏むとミシッと音がする
建売住宅の部屋で床を踏むと音がして、若干凹むことがあるようです。
天井に穴を開け大工さんに依頼して修繕したようです。
外壁や内装だけでなく、床音が鳴らないかも一緒に確認しておくと、余分な出費を防げそうですね。
以上、口コミやブログからの体験談をご紹介しました。参考になると幸いです。
まとめ

- 建売住宅を購入してから後悔することの多い理由は、注文住宅の方が安かったこと
- 建売住宅は初期費用が安くても、維持費用や修繕費用を見積もると注文住宅と変わらないことがある
- 建売住宅に住み始めて気付く後悔には、日当たり・間取り・収納場所・施工・コンセントの不十分さがある
- 建売住宅に住んだ後~数年後に後悔しないために、住宅メーカーのアフターサービスを把握しておくと良い
- 後悔した体験談としては、空調が効きにくかった・コンセントが少なかった・施工不良が多かった・床音が響くため修理したなどがある
希望の土地で限られた予算という条件の中で、考えて出した結論が建売住宅という方もいるかもしれません。
建売住宅は、工事がすべて終わった状態で販売されるので、見学して実際を確認できます。
建売住宅は注意しなければいけない点も多いのですが、事前にしっかり確認しておけば後悔せずに済みそうです。
色々な物件を見て、理想的な建売住宅に出会えるといいですね。
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