有機ELの寿命は何年?短くはないが焼き付き問題あり!液晶テレビと比較

生活

有機ELテレビは圧倒的な映像の美しさで惹かれますよね。

私も実際に電気店で有機ELテレビの映像を見ましたが、本当に黒が美しかったです。

有機ELパネルの寿命は短いと聞くけど何年もつの?

有機ELパネルの寿命は3万時間ですので、1日のテレビの視聴が4時間では20年、6時間では13年もつことになります。

この記事では、有機ELパネルの寿命が何年かはそこまで気にしなくてよい理由や、使用年数を縮めかねない焼き付き問題の防止策もお伝えします。

パネルの寿命が何年かを気にしなくてよいなら有機ELテレビを購入しようと思ったあなた、実はあの映像美が活かしきれない場合があるんです。

有機ELテレビと4K液晶テレビとの主にコスト面での比較や、どういった場合に映像美を活かしきれないのかも紹介します。

有機ELの寿命は何年?平均で20年もつので心配無用

有機ELテレビの購入を検討しているときに気になるのは、有機ELテレビと4K液晶テレビの違いですよね。

この記事では、有機ELテレビと現在主流とされている4K液晶テレビを比較します。

まず一番気になるのは、有機ELパネルの寿命についてですね。

ズバリ有機ELパネルは平均すると20年もつことがわかり、テレビの平均使用年数は10年ですので、パネルの寿命は気にしなくてもよいのです。

内閣府の「消費動向調査」によれば、カラーテレビの平均使用年数は10年なんです。

それでは、有機ELパネルは何年もつのかについての根拠を説明します。

有機ELパネルの発光寿命は約3万時間

有機ELパネルの発光寿命は約3万時間、液晶パネルの寿命は約6万時間といわれています。

LG社では、有機ELパネルの寿命は約10万時間にまで延長したと主張していますが、LG社は日本に有機ELパネルの多くを供給しているメーカーです。

あくまでも製造元のLG社の発表であるため、ここでは有機ELパネルの発光寿命は「3万時間」のほうで考えます。

ですが、3万時間といわれてもピンときませんよね。3万時間だと有機ELパネルは何年もつのか具体的にみていきましょう。

日本人の1日のテレビ平均視聴時間は約4時間

さて、日本人の1日のテレビの視聴時間はどのくらいなのでしょうか。

NHK放送文化研究所が2022年9月1日に発表した「2022年全国個人視聴率調査の結果」では、テレビの平均視聴時間は1日あたり3時間41分です。

テレビを1日に4時間ちかくも見るの?

私の1日の視聴時間は、1時間30分くらいか多く見積もっても2時間はいかないですので、4時間は多いという印象です。

NHKの調査結果ではないですが、20代から30代の1日の平均視聴時間は2時間30分程度、70代以上の場合は5時間30分くらいというデータもあります。

有機ELパネルは1日の視聴が4時間なら20年間使える

では1日4時間毎日テレビを見た場合、有機ELパネルは何年もつのか計算してみましょう。

30000時間÷(4時間×365)日)=20年】ですので、1日4時間365日テレビを視聴した場合は、3万時間になるには20年かかります。

私は1日6時間くらいテレビを見ます、という場合は13年です。【30000時間÷(6時間×365日)=13年

液晶パネルの寿命は6万時間ですので、先ほどと同じ計算をすると以下の表になります。

*小数点以下は切捨て

1日の平均視聴時間パネルの発光寿命
有機ELテレビ4時間約20年
有機ELテレビ6時間約13年
4K液晶テレビ4時間約41年
4K液晶テレビ6時間約27年

有機ELパネルの寿命は、想像よりも長いと感じたのではないでしょうか。

パネル寿命が心配無用なのは他部品が先に故障するから

有機ELテレビは4K液晶テレビよりもパネルの寿命が半分であるため、短い印象が先行してしまいました。

しかし、テレビの故障は映像部分ではまれで他の部分に大半の原因があるため、有機ELパネルが何年もつかは気にしなくてよいのです。

テレビの平均使用年数は10年であり有機ELパネルの寿命よりも短い理由は、故障の原因がパネルではなく他の部品であることが多いからだったのですね。

有機ELテレビが4K液晶テレビより寿命で劣っているというわけではないのです。

他の部品とは、映像を再生する部品、放送を受信するチューナー、電気を供給する電源などがあります。

有機ELの寿命と焼き付きは別だが使用年数縮めるかも

テレビの平均使用年数が10年であることから、有機ELパネルの寿命が液晶パネルより短いことはとくに問題ないことがわかりました。

実は有機ELテレビには、10年よりもさらに使用年数を縮めかねない焼き付き問題が今まで話してきたパネルの寿命とは別にあるんです。

有機ELパネルの焼き付き問題とは、いったいどういったものなのでしょう。

有機ELパネルには、同じ位置に変化しない画像の表示を続けたり繰り返し表示したりすると、焼き付きが発生する可能性がある、とメーカーも公表しています。

場合によっては、部品の故障よりも先にこの焼き付きがひどくなり寿命をむかえる可能性もあります。

焼き付きとは画面に残像がある状態のことで、以下のような症状がおこります。

焼き付きの症状
  • 前の画面の映像が残っている
  • 画面全体の色がぼやっと違う色に見える
  • 色味が部分的におかしい

液晶パネルにも焼き付きはおこりますが、自発光ではない(バックライトで画面を明るくしている)ため焼き付きに強いとされています。

動画ではなく静止画像を長時間表示する、またはゲームのプレーヤーのステイタス表示などは焼き付きが発生しやすくなります。

一度焼き付いた画像は元に戻せませんので、焼き付きを自衛する方法を紹介します。

焼き付き防止策
  • メーカーの焼き付き防止機能を活用する
  • 同じ画面を表示し続けない
  • 画面はこまめに消す
  • 画面の明るさをセーブする

各メーカーが焼き付きを防止する機能をつけていますので、以前よりは改善されています。上手に機能を利用して焼き付きを防ぎましょう。

なかには、「焼き付き防止対策をしているので、ゲームを1日1時間半から3時間くらい(合計600時間)しているが焼き付いていない」との口コミもあります。

一般的な使用であればそれほど心配する必要はないという意見もあります。

有機ELの寿命以外で液晶と比較コストの他に注意点あり

有機ELパネルの寿命は気にしなくてよいことがわかり焼き付き問題も理解したうえで、やはり映像の美しい有機ELテレビが欲しいとなりましたか。

もう少し注意点があります。

場合によっては、有機ELテレビではなく4K液晶テレビのほうが適していたなんてこともあるんですよ。

有機ELテレビのデメリットの大半はコストに関わる点ですが、コスト面をクリアしてもあの美しい映像を自宅で活かしきれない問題があります。

有機ELテレビと4K液晶テレビでは、どちらがあなたにとってよいのかじっくり比較しましょう。

有機ELテレビと4K液晶テレビの最大の違いは発光方式

まずは、有機ELテレビと4K液晶テレビの一般的な違いをみていきます。

有機ELテレビと4K液晶テレビの最大の違いは、「液晶のバックライトによる発光」か「有機ELのパネルによる自発光」という発光方式です。

バックライトがない有機ELテレビは光漏れがないため、真っ黒な映像が表現できます。

また自発光の有機ELテレビは、1画素ごとに明るさを調節できるので緻密な色彩表現・色再現性を実現しているんですね。

しかし4K液晶テレビでは、どうしてもバックライトの光が漏れてしまうため、黒を表現したい部分でも白っぽくなってしまうんです。

機種によってはそれぞれ弱点をカバーしているものもありますが、以下の表では有機ELテレビと4K液晶テレビの一般的な違いをまとめました。

有機ELテレビ4K液晶テレビ 
価格高い安い
消費電力多い少ない
焼き付きおきやすいおきにくい
完全な黒色表現できる表現できない
映像のメリハリあるない
視野角広い狭い
動きの滑らかさ滑らかカクつく
自然光のもとでの視聴性見えにくい見えやすい
映り込みしやすいしにくい

表にある視野角とは、画面を正面ではなく上下左右にずれた位置から見たときに、大きく色調が変化せずに正常に見える角度のことです。

視野角が狭いと画面を斜めから見たときに白っぽくなりますが、ほぼ正面からしか画面を見ないのであれば気にする必要はありません。

完全な黒色を表現できメリハリのある映像の有機ELテレビは、4K液晶テレビと比べると動きも滑らかで斜めから画面を見ても映像美を楽しめます。

映像美を求めるなら、やはり有機ELテレビですよね。

本体価格も年間の電気代も有機ELは4K液晶よりも高い

まずコスト面ですが、有機ELテレビは4K液晶テレビと比較すると価格は少なくても7万円、多いと17万円程度高く、年間の電気代では1000円程度高いです。

有機ELテレビは安くなってきているといわれていますが、まだまだコスト面では液晶に劣ります。

しかし、有機ELテレビは本体価格こそ高いですが、年間電気代はそこまで高くない印象です。

では、有機ELテレビと4K液晶テレビの本体価格と年間電気代を具体的にみていきましょう。

<本体価格>

ここでは、売れ筋の55インチでそれぞれの最上位モデルを例に比較します。(最安値は2022年9月19日現在)

最安値は変動し続けますが表の最安値は同じ日のものですので、価格差をみるために使用します。

機種 最安値 
SONY ブラビアXRJ-55X90K(液晶)216,000円
SONY ブラビアXRJ-55A95K(有機EL)318,000円
Panasonic ビエラTH-55LX950 (液晶)179,000円
Panasonic ビエラTH-55LZ2000(有機EL)346,500円
東芝 レグザ55Z770L(液晶)186,000円
東芝 レグザ55X9900L(有機EL)255,516円
SHARP アクオス4T-C55EU1(液晶)159,800円
SHARP アクオス4T-C55ES1(有機EL)257,000円

購入価格では、有機ELテレビは4K液晶テレビよりも約1.5倍から2倍の差があることがわかります。

<年間電気代>

年間電気代(円)は、年間消費電力量(kWh/年)に1kWhあたりの電気代(円/kWh)をかけて計算しました。

以下の表の年間消費電力量は、省エネ法に基づいて一般家庭での平均視聴時間 (5.1時間)を基準に算出した一年間に使用する電力量です。

ここでは、1kWhあたりの電気代は31円/kWh(2022年7月に公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会の新電力料金目安単価)で計算します。

機種年間消費電力量年間電気代
Panasonic ビエラTH-55LX950 (液晶)157kWh/年4,867円
Panasonic ビエラTH-55LZ2000(有機EL)190kWh/年5,890円
東芝 レグザ55Z770L(液晶)205kWh/年6,355円
東芝 レグザ55X9900L(有機EL)244kWh/年7,564円
SHARP アクオス4T-C55EU1(液晶)190kWh/年5,890円
SHARP アクオス4T-C55ES1(有機EL)180kWh/年5,580円

SONYブラビアの年間消費電力量は、平均視聴時間 が5.1時間ではなく「1日の平均視聴時間(4.5時間)」とあったため表には記載しませんでした。

SHARPアクオスでは4K液晶テレビのほうが年間電気代は若干高くなっていますが、他では有機ELテレビのほうが1000円程度高いです。

有機ELテレビと4K液晶テレビの年間電気代にはそれほど差はないんですね。

地デジメインや昼間の視聴では映像美を活かせないかも

有機ELパネルの寿命問題ものりこえ、またコスト面も美しい映像のためなら問題ないと判断したあなた。

以下の点が当てはまる場合は、有機ELテレビの映像美を活かしきれない可能性がありますので注意してください。

  • 刺激に敏感で目がチカチカしやすい
  • 普段地デジを見ることが多い
  • 昼間見ることが多い

有機ELテレビは、黒色表現に優れ4K液晶テレビよりもワンランク上の画質を楽しめます。

また有機ELテレビは視野角も広く、斜めからテレビを見ても色合いが白くもやがかかったように見えることがほぼありません。

完全な黒色表現が可能なテレビは、今のところ有機ELのみといわれています。

そんなワンランク上の画質を楽しむためにも、以下の3点があてはまらないかよく考えてみましょう。

刺激に敏感で目がチカチカしやすいですか?

実際に電気店で見る有機ELテレビのデモ映像は、息を飲むほど美しいです。

ですが、自宅でデモ映像に近づけようとすると一番明るい鮮やかな設定でテレビを見なければならず、目がチカチカする場合があります。

デモ映像は、有機ELテレビの映像美を最大限に引きだすためのコンテンツでもありますので注意してください。

普段地デジを見ることが多いですか?

もう一度日々の生活を振り返ってみてください。

普段地デジのコンテンツを見ることが多いのであれば、有機ELテレビである必要性は薄れます。

有機ELテレビは高品質の映像コンテンツを見てこそ本領を発揮しますので、地デジを見ることが多い場合はオーバースペックになる可能性があります。

昼間見ることが多いですか?

リビングなどの光が大量に入る部屋で有機ELテレビを見ると、光が画面に反射して見えにくいです。

有機ELテレビは、バックライトがないため4K液晶テレビに比べて画面が暗いんですね。

そのため自然光が入る部屋で視聴する時は、反射してしまい画面が見えにくくなるんです。

昼間テレビを見ることが多くても、日があまり入らない少し薄暗い環境であれば気にする必要はありません。

見えにくいといえば「映り込み」問題もありますね。

映り込みとは、テレビ画面の映像が暗くなると鏡のように反射して、自分の周囲にあるものが目に入ってくる現象です。

テレビ画面の表面がツルツルに光沢処理された製品を「グレア」といいますが、このおかげでコントラストが際立ち画質も鮮明になります。

しかしもともと画面が暗く、また「黒」が表示できる有機ELテレビだからこそ映り込みが発生しやすいんです。

例えば、背面の壁紙やじゅうたんなどの色がツヤの無い黒色であれば映り込みはかなり軽減します。

3つのポイントで判断!あなたに有機ELテレビは最適?

以下のチェックポイントがあてはまる場合、有機ELテレビをおすすめします。

3つのチェックポイント
  • コスパより映像美を優先する
  • 高画質なコンテンツを楽しむことが多い
  • 部屋が自然光があまり入らず暗めである(もしくは夜しか視聴しない)

有機ELパネルの寿命問題からはじまり注意点もクリアしたあなたなら、映像美を最大限に発揮した状態の有機ELテレビで高画質なコンテンツを楽しめますね。

まとめ

  • 有機ELパネルの寿命は、1日のテレビの視聴が4時間(日本人の平均視聴時間)では20年、6時間では13年
  • パネルではなく他部品が先に故障することによりテレビの平均使用年数が10年であるため、有機ELパネルが何年もつかを気にしなくてよい
  • 有機ELテレビには焼き付き問題があり、使用年数を10年より何年か縮める可能性がある
  • 焼き付きの防止策としては、メーカーの焼き付き防止機能を活用する、同じ画面を表示し続けない、画面の明るさをセーブするなどがある
  • 有機ELテレビと4K液晶テレビの最大の違いは、「液晶のバックライトによる発光」か「有機ELのパネルによる自発光」という発光方式
  • 有機ELテレビは4K液晶テレビと比較すると価格は7万円から17万円程度高く、年間の電気代では1000円程度高い
  • 有機ELテレビは、高画質なコンテンツを視聴に適した部屋で楽しむ場合に映像美を最大限に発揮できる

有機ELパネルの寿命は液晶パネルの半分であるため、何年もつのか不安でしたね。

しかし、パネルの寿命は気にしなくてよいことがわかりました。

有機ELテレビの購入価格は4K液晶テレビより1.5倍から2倍と高くはなりますが、黒色が表現できる有機ELテレビの映像は美しいです。

視聴に適した環境を整えることで、有機ELテレビの映像美をじっくり楽しんでください♪

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