雨が降る湿度の高い時期に大量発生するナメクジ。
ナメクジの繁殖能力はとても高く、家庭菜園や畑で大量発生したナメクジに困っている人も多いのではないでしょうか。
ナメクジは大切に育てた植物の葉っぱを食べてしまいます。とても悲しい気持ちになってしまいますね。
寄生虫が付いているナメクジが這った野菜を食べることで、髄膜炎などの重い病気を引き起こすこともあります。
ナメクジを退治するための薬剤も売られていますが、野菜など口にするものに薬剤を使用することに不安はありませんか。
薬剤を使用しなくても、コーヒーでナメクジ退治ができるんです。
本当にコーヒーなんかでナメクジが退治できるの⁉と思った方もいるでしょう。
コーヒーで効果的にナメクジを退治する方法と一緒に、ナメクジ発生を予防する方法もお伝えします。
ナメクジ退治はコーヒーでできるの⁉
コーヒーでナメクジは退治できます‼コーヒーに含まれているカフェインが、ナメクジの神経系に作用して退治します。
コーヒーにはいろいろな種類があって、どんなコーヒーを使えばいいんだろうと思った方もいると思います。
用途に合わせて、コーヒーも使い分けると良い効果が出るんです‼ひとつずつ紹介していきますね。
どんなコーヒーがいいの
ナメクジに効果があるのは、カフェインという成分です。
ノンカフェインのコーヒーではナメクジを退治することはできません。
カフェインが含まれているものであれば、インスタントもドリップコーヒーでもナメクジ退治は可能です。
コーヒーが薄いと、ナメクジ退治の効果が発揮できないこともあります。
人がコーヒーを飲むときの濃さであれば、ナメクジ退治が可能です。
簡単に用意できるのはインスタントコーヒーですね。ナメクジを見つけてから、豆を挽いてドリップコーヒーを作っていたら時間がかかってしまいますね。
コーヒーを淹れてる間にナメクジに逃げられてしまっては本末転倒。
ナメクジに作用するのはカフェインであるため、ホットやアイスなど温度問いません。
葉に直接かけたいときは、コーヒーが熱すぎると植物が痛んでしまう可能性があるので注意が必要ですね。
コーヒーをドリップしたあとの出がらしでナメクジ対策
コーヒーの出がらしはナメクジを寄せ付けない効果があります。
コーヒーの出がらしとは、ドリップコーヒーを淹れた後に残る、コーヒーカスのことです。
ナメクジ退治には、すぐに用意できるインスタントコーヒーが向いています。しかし、ドリップコーヒーもナメクジ対策には欠かせません。
使い方は簡単です。コーヒーの出がらしを乾燥させて使用します。
乾燥させた出がらしを、土の上に振りかけて使います。コーヒーの臭いでナメクジを寄せ付けません。
乾燥させたコーヒーの出がらしには、水分を吸収する効果もありあす。無駄な水分を吸収することで、ナメクジが好む湿度の高い環境を作りません。
普段であれば捨ててしまう出がらしが、ナメクジを寄せ付けない効果があるなんて驚きですね。
コーヒーのにおいを嫌うのはナメクジだけではありません。蚊やアリもコーヒーの臭いを嫌うため、虫よけにもなります。
家にナメクジが出現して困っているという方。ナメクジが入り込みやすい玄関や窓の近くに、コーヒーの出がらしを入れたものを置いておきます。
ナメクジや虫除けにもなりますし、ビンなどかわいい容器に入れると、少しおしゃれなインテリアにもなるかもしれませんね。
カフェインが含まれているのは、コーヒーだけではありませんよね。紅茶や緑茶もカフェインを含んでいます。
紅茶や緑茶でもナメクジ退治は可能です。ノンカフェインやカフェインが少ないものもあるため、使用の際は注意が必要です。
ナメクジの退治に塩が効かないこともある
塩でもナメクジ退治ができるんです‼ナメクジの退治といえば、一番初めに思い浮かべるのは塩かもしれません。
ナメクジは90%が水分でできているので、塩をかけると浸透圧の作用でナメクジから水分が抜けてカラカラになってしまいます。
たしかに塩でもナメクジ退治は可能です。しかし、雨の日や湿度の高い場所では、再度水分を吸収してしまうため、ナメクジ退治には向いていません。
天気や湿度に注意しながら使用する必要がありますね。晴天の日であれば、問題なく退治できます。
同じ原理で酢酸もナメクジ退治が可能です。
塩も酢酸も調味料なので、人体に害なく植物に使えますね。
ナメクジ退治にバナナは効果あり
バナナの皮はナメクジを寄せ付けてくれます‼
ナメクジを寄せ付けるなんて、退治と逆じゃないかと思った方もいると思います。
バナナの皮でナメクジを寄せ付ける仕掛けが作れるんです。
作り方は、割いたバナナの皮を植物の近くに置いておくだけ。
植物の近くにバナナの皮を置いておくことで、ナメクジが植物にいかずバナナの皮に集まってくれます。
ナメクジは夜行性なんです。夜の間にバナナの皮に集まったナメクジを、朝になってバナナの皮ごと捨てます。
バナナの皮も普段は捨ててしまいますが、こんな使い方があったとは。
バナナの皮と一緒に銅線を使うとより効果があります。
銅にはナメクジを寄せ付けない作用があります。
葉についたナメクジを退治する効果はありませんが、植木鉢に銅線を巻いておくことでナメクジがつくのを予防することもできます。
育てている植物の周囲には銅線をつけて、少し離れたところにバナナを置いておくといいのではないでしょうか。
そうすると、植物にはナメクジがつかず、バナナにナメクジを集めることが可能になります。
葉についたナメクジを退治することも大切なことです。
しかし、寄せ付けないようにすることも大切なことです。
銅線だけで、すべてのナメクジを予防することは難しいと思います。
コーヒーや塩での退治の手助けとして、植物の周りに銅線をつけてみませんか。
寄せ付けないようにすることで、退治も楽になるのではないでしょうか。
ナメクジ退治に使う薬剤には安全なものもある
ナメクジ退治に使用する薬剤にも安全なものはあります。
カフェインの含まれているコーヒーや紅茶、塩分濃度の高い塩や酢酸で退治できると説明してきました。
身の回りにあるものであれば、口にする野菜に使用しても安全性は高く安心して使用することはできます。
しかし、効果や手軽さからナメクジ退治の薬剤を使いたいと考えるかたもいるのではないでしょうか。
薬剤は効果が高く、簡単に使用できます。しかし、成分によっては十分に注意が必要なものもあります。
ナメクジ退治に使う薬剤の選び方を紹介します。
薬剤の安全性
ナメクジ駆除剤の主な成分はメタアルデヒドというもの。
この成分は接種してしまうと、嘔吐や下痢、血圧低下などの重い症状を引き起こします。
犬や猫がナメクジ駆除剤を食べてしまい、死亡するということもあります。
ナメクジを退治しても、大切なペットが傷ついてしまっては元も子もありません。
メタルアルデヒドを含むナメクジ駆除剤を使用する際には、ペットや小さなこどもが触れることのない場所で使用しなければなりません。
ペットや小さな子供がいる家で使うならどうしたらいいのでしょうか。
メタアルデヒドを含むナメクジ駆除剤が使えないときは、リン酸鉄を含む駆除剤を使用します。
リン酸鉄を主成分とする薬剤であれば、子供やペットがいる家庭でも安心して使うことができます。
薬剤の使い方
置き型タイプやスプレータイプなど様々なものがあります。植木鉢に刺しておくだけで、数か月間も効果を発揮してくれるものもあります。
効果の持続性という部分では、コーヒーや塩よりも薬剤のほうが簡単に使えますね。
雨や湿度に強い薬剤も販売されています。
即効性の高い薬剤でスプレータイプのものもあります。
スプレータイプであれば、ナメクジを見つけてすぐに退治することができますね。
薬剤も安全性や使い方によっては、簡単にナメクジを退治することができます。
使う目的や場所によって、使用する薬剤を変えて使うとよい効果がでるのではないでしょうか。
薬剤は大容量のものから、小さな家庭用のものまで様々な種類があります。
園芸品店やドラックストアで購入できます。ぜひ購入してみてください。
まとめ
- コーヒーに含まれるカフェインがナメクジを退治する
- コーヒーの出がらしはナメクジ除けになる
- 塩は浸透圧の作用でナメクジを退治できる
- バナナでナメクジを集めて、植物をナメクジから守ることができる
- ナメクジ駆除剤はメタルアルデヒドを主成分とするものは避け、リン酸鉄のものを選ぶ
雨の多い時期になると大量発生するナメクジ。コーヒーやバナナなど自宅にあるもので安全にナメクジ退治ができます。
大切な植物のためにも、ナメクジ発生を予防しましょう。
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