2019年頃から大手銀行やゆうちょ銀行では、硬貨の両替にかかるコストが上昇したために手数料が導入されました。
10万円分の500円玉貯金が貯まったら手数料無料で紙幣に両替したいと思いますが、どうやったら無料でできるか知りたいですよね。
一度500円玉貯金をあなたの銀行口座に入金し、その後紙幣で出金すれば手数料無料で両替が可能です。
大手銀行の窓口でなら1日100~300枚、各支店に設置されたATMなら1回に100枚まで手数料無料で口座に入金できます。
なんと大手銀行と提携しているネット銀行も硬貨の預け入れが可能なので、入金後別の口座に手数料無料で移せますよ。
本サイトでは銀行の硬貨両替に手数料が導入された背景や、手数料無料で銀行に500円玉貯金を入金する方法について詳しく解説しています。
500円玉貯金は手数料無料で紙幣に両替できる!
例えば500円玉貯金が10万円分貯まった場合、硬貨が200枚あります。
この貯まった500円玉貯金の硬貨を一度あなたの銀行口座に入金し、その後紙幣で出金すれば手数料無料で両替が可能です。
確かに以前は大手銀行の窓口でも手数料無料で入金や両替ができました。
2019年に三井住友銀行が、2020年にはみずほ銀行や三菱UFJ銀行でも硬貨の大量入金に手数料が導入されました。
100枚を超える硬貨の入金には500円ほど、手数料がかかってしまいます。
それでも郵便局のゆうちょ銀行では、2022年1月までは硬貨を無料で入金できました。
私も長いこと、硬貨の預け入れはゆうちょ銀行を頼っていましたから、手数料導入のニュースを聞いて焦りましたね。
大量の500円玉貯金を両替したい場合、大手銀行の窓口やATMを利用すれば手数料無料で入金できます。
特に100枚以上300枚以下なら手数料無料で一度に入金できる三井住友銀行がおすすめです。
入金後紙幣で出金すれば、簡単に硬貨から紙幣に両替ができます。
硬貨の両替に手数料がかかるようになった背景
以前は手数料無料で両替ができたのに、なんで最近手数料が導入されたの?
2019年頃から大手銀行、2022年1月にはゆうちょ銀行も大量の硬貨両替に手数料を徴収するようになりました。
どうして最近になって有料化したのか気になりますよね。
以前に比べお金の動きが減少し人件費や両替機の維持費は上昇したため、両替時に手数料を徴収するようになったのです。
およそ30年前に比べて人口の減少や金利の低下でお金の動きが減り、銀行の収益も低下しています。
日本の総人口 | 日本の生産年齢人口 | 住宅ローン金利 | |
1990年 | 1億2,361万人 | 85,90万人 | 8.6% |
2000年 | 1億2,692万人 | 72,92万人 | 2.475% |
人口は「政府統計の窓口」、金利は「民間金融機関の住宅ローン金利推移(変動金利)」を参考にしています。
1990年に比べ総人口は増えていますが、最もお金を使用する生産年齢人口(15~64歳の人口)は30年前に比べて減少しています。
例えば家や車など高額の品を買うのも、いわゆる現役世代の方が多いと思います。
高額商品の購入時にローンを組むことも多いですよね。
銀行の収入になりやすいローンの金利も、30年前に比べて大きく下がっています。
銀行はお金の移動で発生する手数料や、借りたお金に対する金利で運営されています。
つまり人口減少や金利の低下によって、銀行はこれまで無料で行えたサービスを見直す必要がありました。
金利の低下を喜んでいましたが、まさかこんなところにデメリットがあるとは思わずビックリしました。
また硬貨の両替は、専用の機械を用いて枚数を数えます。
大量の硬貨を持ち込んで両替機に入れた際、細かい紙ゴミやゲーム機の硬貨を誤って入れてしまうだけでも故障の原因になります。
そもそも一度に数百枚以上の硬貨を入れるだけでも、詰まってしまうことがあるくらいですから。
確かに自動会計レジでも、硬貨やゴミが詰まってエラーを起こしているのを見たことがあります。
正確に硬貨を数えるために、両替機など硬貨の入れられる機械は非常にデリケートなのだと思います。
デリケートな機械で修理費用がかさみやすく、手数料無料では維持費が払えないため手数料を徴収するようになりました。
両替手数料と硬貨入金手数料は性質が全く異なる
両替手数料と硬貨入金手数料では、似ている言葉に見えますが性質も手数料も異なっています。
ゆうちょ銀行や民間金融機関のウェブサイトなどを見ると、それぞれ分けて記載されていることが多いです。
では両替とはなにか、改めて定義を確認しましょう。
円貨両替には、邦貨の同一金種への両替(例えば千円札から千円新券への両替)または異なる金種への両替(例えば千円札1枚から100円硬貨10枚への両替)が該当します。
引用:三井住友銀行 【両替】円貨両替とは何ですか?
あなたが500円玉貯金で貯まった硬貨を1万円札の紙幣に両替する場合、異なる金種への両替に該当します。
そして金融機関では、この両替した後のお金を持ち帰る場合の手数料を「両替手数料」として設定しています。
500円硬貨を例えば1万円札10枚に両替し、自分の財布に入れる場合は手数料がかかるのです。
多くの金融機関では、硬貨10枚まで両替手数料を無料、11~500枚までを手数料500円前後に設定しています。
11枚上で500円も手数料がかかるとは!
知らずに両替していたらと思うと、ゾッとしますね。
逆に硬貨を数えた後、そのまま金融機関の口座へ入金する場合は「硬貨入金手数料」と、分けて設定していることがほとんど。
両替してお金を持ち帰られてしまうと、銀行にはお金が1円も増えないため銀行側が損をしてしまいます。
ですが大量硬貨を数えて入金してもらえれば、預かったお金を運用できるので銀行側にもメリットがあります。
銀行はお金の保管や貸付だけでなく、運用して得た利益で銀行の運営や利息として利用者に還元していますから。
自分の財布より銀行に入れた方が、双方にとってメリットがあるのですね。
入金してもらえるのであればと、硬貨数百枚までは手数料無料にしている金融機関が多いのです。
違いがあることすら、私も調べてみるまで知らなかったので勉強になりましたね。
500円玉貯金の手数料がゆうちょ銀行でも必要に!?
これまで長い間、郵便局にあるゆうちょ窓口にて手数料無料で硬貨の預け入れができました。
ですが人件費や両替機の修理費上昇に伴い、2022年1月17日より硬貨の預け入れに手数料がかかるようになりました。
硬貨預け入れに手数料が導入されたことで、貯まった500円玉貯金の預け入れが無料でできなくなってしまいました。
貯まった500円玉貯金は無料で両替ができると思っていたので、有料になるというニュースは衝撃的でした。
硬貨入金に手数料が導入されましたが、窓口なら50枚までは手数料無料で入金ができます。
ゆうちょ銀行で硬貨入金手数料は以下の通りです。
<枚数> | <窓口手数料> | <枚数> | <ATM手数料> |
50枚まで | 無料 | 1~25枚 | 110円 |
51~100枚 | 550円 | 26~50枚 | 220円 |
101枚~500枚 | 825円 | 51~100枚 | 330円 |
501枚~1000枚 | 1,100円(以降500枚ごとに550円加算) |
これまで小銭で貯金していた家庭にとって、手数料導入は痛手になりますよね。
お小遣いやお年玉で貯まった硬貨は、使うしかないのかな?と思ってしまいました。
できれば使わず、将来のために貯金したいと考えている場合、この手数料はネックですよね。
500円玉貯金10万円分で貯まった200枚を、手数料無料で入金するには4日に分ける必要があります。
ですが郵便局のゆうちょ銀行なら家の近くにある場合が多く、民間の金融機関に比べ足を運びやすいでしょう。
郵便局内に必ず窓口を持っており、また郵便局も法律で地域住民が容易に利用しやすい場所に設置するよう定められています。
郵便局は全国各地に2万箇所以上あり、窓口に足を運びやすいので貯まった500円玉を持ち込みやすいと思います。
確かに市町村内の地区ごとに1箇所以上は郵便局を見かける気がします。
また郵便局に設置されているゆうちょ銀行のATMでも、1回につき100枚まで硬貨を入金できます。
硬貨の枚数が累計されないため、入金の回数ごとに手数料がかかります。
200枚を入金する場合は660円が必要となり、あなたの銀行口座から手数料が引かれるため500円玉貯金とは別に口座残高が必要です。
21時頃まで硬貨を取り扱っているATMが利用できるので、窓口が空いている時間に間に合わない人も利用できます。
郵便局や銀行の窓口営業時間に間に合わなくても、硬貨を預けられるのは助かるわ。
便利ですがATMでの硬貨入金は、1枚からでも手数料が発生してしまいます。
もし無料でゆうちょ銀行に500円玉貯金を入金したいなら、ぜひ窓口で50枚ずつ行いましょう。
500円玉貯金を手数料無料で銀行に入金する方法
500円玉貯金は大手銀行の窓口では1日に100~300枚、ATMで1回に100枚まで手数料無料で入金できます。
銀行によって手数料無料になる枚数や、枚数によって設定している手数料が異なります。
窓口なら三井住友銀行を利用すれば1日に300枚まで、一度に手数料無料で入金できるのでおすすめです。
ですが大手銀行の窓口は15:00までと短いことが多く、日中仕事などをしていると間に合わないことが多いでしょう。
各支店に設置されたATMなら18:00まで硬貨の預け入れが可能なうえ、1回に100枚まで入金できるのでおすすめですよ。
窓口でもATMでも、硬貨の預け入れ時は各支店まで平日日中に足を運ぶ必要がある点がデメリットです。
この項目では手数料無料で銀行に500円玉貯金を入金する方法を詳しく解説します。
大手の銀行では窓口で硬貨を手数料無料で入金できる
大手の銀行では、窓口を利用すれば1日に100~300枚まで手数料無料で入金できます。
500円玉貯金を10万円貯めると200枚、貯金箱をぎゅうぎゅうになるまで入れるとなんと300枚ほど入るとか。
500円玉300枚以上って、想像つかない量と重さです。
できればこの大量の硬貨、1日にすべて入金したいですよね。
大手銀行の各支店へ持っていけば、窓口あるいはATMで一度に100~300枚まで手数料無料で入金できます。
銀行や一度に預け入れる効果の枚数によって、以下のように手数料が異なります。
<銀行> | <枚数> | <手数料> |
三井住友銀行 | ~300枚 301~500枚 501~1000枚 1001枚~ 以降500枚ごと | 無料 550円 1,100円 1,100円 550円 |
三菱UFJ銀行 | ~100枚 101~500枚 501~1000枚 1001枚~ 以降500枚ごと | 無料 550円 1,100円 1,650円 550円 |
みずほ銀行 | ~100枚 101~500枚 501~1000枚 1001枚~ 以降500枚ごと | 無料 550円 1,320円 1,980円 660円 |
硬貨500枚までは、どの銀行で預け入れしても手数料は無料~550円です。
もし100枚以上300枚以下の硬貨を窓口で一度に預けたいなら、三井住友銀行でなら手数料無料で入金できます。
多くの銀行が窓口での硬貨入金は100枚まで手数料無料でできる中、300枚まで無料入金できる銀行があると知って驚きました。
三井住友銀行の口座を持っていればラッキー♪
ですが窓口で硬貨を預け入れたい場合、いくつかデメリットもあります。
- 窓口の営業時間が15:00まで
- 予約不要で預け入れられるが、待ち時間が発生することもある
- 各支店まで足を運ぶ必要があり、近くに支店がないと大金を持っての移動が大変
- 1日に複数の支店から入金すると、合算された硬貨の枚数に応じた手数料がかかる
大手の銀行窓口は営業時間が平日の9:00~15:00と短いため、日中仕事があると訪れにくいと思います。
近くに支店がないと大量の小銭を持って移動し、場合によって待ち時間が発生してしまうことも。
預け入れの場合予約できないことが多いので、待ちたくない人にとってはストレスに感じてしまうと思います。
窓口の預け入れが100枚まで手数料無料なら、別の支店から分けて入金すれば手数料がかからないんじゃないかと思いますよね。
ですが支店を分けても、同じキャッシュカードを使っての入金は合算された枚数に応じて手数料がかかります。
窓口を利用して硬貨を預け入れる場合、手数料無料で入金したいなら預け入れる枚数に注意しましょう。
銀行内に設置されたATMでも手数料無料で入金できる
大手銀行の各支店内に設置されたATMでも、手数料無料で1回に100枚まで入金できます。
銀行の各支店には窓口とは別に、硬貨を預け入れられるATMが設置されています。
ATMの場合、平日8:45~18:00までと硬貨を預け入れられる時間が窓口より長いことがメリットでしょう。
窓口での銀行員とのやりとりも不要なので、ATMの方が短時間で預け入れられます。
ATMなら、平日の日中に仕事していても利用しやすいと思います。
ですが便利なATMでの硬貨入金にも、いくつかデメリットがあります。
- 硬貨の入出金が可能なのは、銀行の各支店に設置されたATMのみ
- 一度に100枚までしか入金できないので、それより多い場合入金作業を繰り返す必要がある
コンビニエンスストアや各出張所のATMでは、硬貨の入出金ができません。
窓口にせよATMにせよ、硬貨を入金するには各支店まで足を運ぶ必要があるのです。
私の家からは支店まで30分以上かかるので、街中のATMでは入金できないのが不便だなと感じてしまいます。
また一度に100枚までしか入金できないので、大量の硬貨を入金するには何回かに分ける必要があります。
300枚の硬貨を入金するには、ATMで3回入金操作が必要ということです。
ATMで後ろに並んでいる人がいると、何回も操作するのはやりにくいですね。
各支店のATMは利用客も多く、並んでいる光景をよく目にします。
待っている人がいる中で長時間ATMを使用したり、並び直して入金したりするのは気分的にも良いとは感じにくいでしょう。
100枚程度なら良いですが、一度に大量の硬貨を入金したいのであれば窓口で預け入れると良いと思います。
大手銀行のATMからネット銀行へ無料で入金可能
ネット銀行はコンビニエンスストアやスーパーなど街中にあるATMを利用することも多いですが、中には大手の銀行と提携している銀行も。
一部のネット銀行は大手銀行の各支店に設置されたATMから、硬貨を手数料無料で入金できます。
入金時の条件は大手銀行の各支店ATMと同じですが、手数料無料にするための条件が一部異なっています。
まずは、提携している大手銀行から硬貨入金が可能なネット銀行は以下の通りです。
<銀行名> | <提携銀行名> | <手数料無料の条件> |
ソニー銀行 | 三菱UFJ銀行 三井住友銀行 | 条件なし |
PayPay銀行 | 三井住友銀行 | 3万円以上 |
楽天銀行 | みずほ銀行 | 硬貨1,000円単位で3万円以上 |
大手銀行と提携していないネット銀行の場合、硬貨の入出金が不可能です。
上記3つの銀行なら、条件を満たせば手数料無料で1回に100枚まで手数料無料で入金できます。
私は楽天銀行をメインに利用し、実際に硬貨を入金したこともあります。
確かに楽天銀行も、みずほ銀行のATMから1,000円単位で3万円以上入金したら手数料無料でできました。
逆に1,000円単位で硬貨を入れないと受け付けてくれなかったので、あらかじめ数えておくのが大変でした。
ソニー銀行なら、三菱UFJ銀行や三井住友銀行から1円単位で硬貨を無料で入金できるのでおすすめです。
PayPay銀行や楽天銀行のように、手数料無料になるのが1000円単位や3万円以上の入金といった条件がありませんから。
500円玉貯金が1000円単位、あるいは3万円に満たない額であっても無料で入金できるのがソニー銀行のうれしいポイント。
ソニー銀行は毎月1回までは他行振込手数料も無料なのです!
貯まった500円玉貯金を入金し、別の銀行へ送金したい時も手数料無料でできるので嬉しいですよね。
継続的に500円玉貯金するならぜひソニー銀行の口座を開設し、利用すると良いでしょう。
硬貨の入金や送金を手数料がかからずに行えるので、ソニー銀行の口座を作ろうと思いました。
☆500円玉貯金におすすめの入れ物をあなたのタイプ別に紹介↓
500円玉貯金をするのに最適な入れ物は?長く続けるコツも伝授!
まとめ
- 500円玉貯金は手数料無料で窓口やATMから銀行口座に入金でき、紙幣で出金すれば簡単に両替できる
- お金の動きが減少し人件費やATMおよび両替機の維持費は上昇したため、ゆうちょ銀行でも2022年1月から手数料を徴収するようになった
- 硬貨を紙幣に替えて持ち帰る場合は両替、そのまま銀行口座に入金する場合は硬貨入金といい、手数料を分けて設定していることが多い
- 2022年1月17日からゆうちょ銀行にも硬貨入金手数料が導入され、窓口で手数料無料なのは1日に50枚まで
- 大手銀行の窓口は1日に100~300枚まで手数料無料で入金でき、100枚以上300枚以下なら手数料無料で一度に入金できる三井住友銀行がおすすめ
- 大手銀行の各支店に設置されたATMなら1回に100枚まで手数料無料で入金でき、回数を分ければ1日に大量の硬貨を手数料無料で入金できる
- ネット銀行も提携する大手銀行から手数料無料で硬貨入金ができ、中でも1円単位から入金できるソニー銀行がおすすめ
これまで貯まった大量の500円玉貯金は、手数料無料で両替できていたのに最近になって手数料がかかるようになってしまいました。
ゆうちょ銀行でも有料になり、困っていたというあなた。
大手銀行の窓口や各支店に設置されたATMなら、100~300枚まで無料で入金できますので安心してくださいね。
まだまだ手数料無料で硬貨の両替ができますので、ぜひこれからも500円玉貯金を継続してくださいね。
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