看護師になると決めた時、一番初めの関門が看護学校の受験です。
看護学校の受験では、看護師の適性を判断するために面接が行われており、受験科目のなかでも重要視されています。
面接は面接官からの質問に答えるというイメージはありませんか。
看護学校の面接では、面接官から「何か質問はありますか」と聞かれることがあるんです。
聞かれたことに対して答える練習をしていても、質問を用意している受験生は少ないです。
質問はありますかという、想像していなかった問いに、頭が真っ白になった受験生もいます。
面接官への質問は、内容次第であなたの素晴らしさをアピールする機会となるんです。
質問はありますかと聞かれたら、どうすればよいのでしょうか。
他の受験生より一歩リードできるような回答を紹介します。
看護学校の面接で質問はありますかと聞かれたら⁉
受験する学校や看護師という仕事への理解度、あなたのやる気や積極性について評価するために、質問はありますかと聞かれることがあります。
このときにある質問をすると、面接官のあなたに対する印象がとてもよくなるんです。
面接の練習として、面接官から聞かれたことに対してスムーズに答えるための準備はしていると思います。
しかし、面接官に質問をするという状況になることは想像もしていなかったという受験生も多いです。
私も看護学校受験の時に、質問はありますかと聞かれ目を泳がせおどおどして冷や汗が止まらなかったのをよく覚えています。
面接のときに質問はありますかと聞かれたら、どのような回答をすればよいのでしょうか。おすすめの回答について紹介していきます。
おすすめの質問2つを紹介
質問はありますかときかれたら、あなたの素晴らしさをアピールするチャンスだと思いましょう。
質問はありますかと聞かれた時の、おすすめの質問2つを紹介します。
- 学校に入学するまでに勉強しておくこと、経験したほうがよいことについて
看護学校での勉強に備えて、入学するまでの間に勉強しておいた方がよいことはありますか。
看護学校を受験するということは、合格して看護師を目指したいと思っていますよね。
看護学校では知識や技術など、学ばなければならないことがたくさんあります。
看護学校の授業についていくためにも、入学前から勉強しておきたいという学習意欲を示すことができます。
面接官にやる気や看護師になりたいという強い思いを伝えることができる、おすすめの質問です。
どんな質問をすればよいか迷ったら、この質問をしましょう。
- 学校独自のカリキュラムについて
看護学校によっては、他学年との交流や地域での活動など、学校独自のカリキュラムが用意されている場合があります。
カリキュラムの内容は記載されていても、詳しい内容が知りたいという場合には質問するといいかもしれません。
カリキュラムの中に、地域でのボランティア活動があると伺いました。私はボランティア活動に興味があるにで、どのような活動に参加されているのか教えていただきたいです。
ホームページや見学で知った内容を、深く掘り下げて質問していますね。
学校独自のカリキュラムや活動について質問をすることで、この学校に興味があり入学したいという、あなたの気持ちを面接官に伝えることができます。
ここで注意が必要なのは、ホームページやパンフレットに載っていることを聞かないことです。
ホームページに載っている内容をそのまま聞いてしまうと、受験する学校について何も知らないのではないかと思われてしまう可能性があります。
受験前にはホームページやパンフレットの内容を確認しておきましょう。
絶対にしてはいけない返答3つを紹介
質問はありますかとの問いに対する返答を間違えてしまうと、あなたの評価が下がってしまうことがあります。
なにか質問はありますかと聞かれたときに、絶対にしてはいけない返答が3つあります。
- ホームページや募集要項をみれば分かること
質問はありますかという問いに対して、調べれば簡単に分かる質問はやめましょう。
そのような質問があるのか例でみてみましょう。
悪い質問例
授業開始時間は何時ですか。
何年で卒業できるのですか。
合格発表はいつですか。
学費はどのくらいかかりますか。
授業開始時間や学費は、学校のホームページや見学会で確認しておきましょう。
ホームページに書かれているような内容を質問すると、受験する学校のことを何も調べていないのではという悪い印象を与えてしまいます。
この学校に入学したいという、あなたの強い気持ちを伝えるためにも、受験する学校のカリキュラムや学校生活については理解しておきましょう。
- ネガティブな質問
もし単位を落としたらどうなりますか。
留年する人はいますか。
国家試験に落ちたらどうなりますか。
看護学校での勉強は専門的で難しいものもあるので、単位を落としたり留年したりするのではと不安な気持ちはとてもよくわかります。
勉強に対して自信がない、入学する前から留年について考えていると、ネガティブな印象を与えてしまうかもしれません。
勉強に対して不安があるかもしれませんが、勉強に対して一生懸命頑張ろうというポジティブな気持ちを伝えていきましょう。
- 質問はありません。
受験している学校に対して興味がないという印象を与えてしまう可能性があるのでやめておきましょう。
面接ではこの看護学校に入学したい、看護師になりたいという強い気持ちをアピールしなければなりません。
質問はありませんと答えてしまうと、やる気がない受験生に見えてしまうかもしれません。
面接官のなかには、受験生の不安な気持ちや質問にできる限り答えてあげたいと思っている優しい方もいます。
質問がなくなるまで、質問はありますかという問いが続いてしまうこともあるそうです。
質問がありますかという問いに初めから、「何もありません」と答えるのは、悪い印象になってしまいます。
1つ質問を返すことができて、他に質問がない場合はこのように返答しましょう。
学校見学や本日の面接でお話を聞かせていただいたので、現時点では質問はありません。入学することができたら、看護師を目指して努力していきたいです。
質問がないという返答でも、言い方ひとつで随分と印象が変わりますね。
質問はありますかという問いは、面接の最後にされることが多いです。
自分をアピールする最後のチャンスなので、前向きな返答で終えることができるように意識しましょう。
看護学校の面接で質問されることはこの4つ‼
看護学校の面接では志望動機・看護師への理解・人間性を評価しています。
その中でも志望動機は、看護師を志した理由と、この学校を目指した理由について聞かれます。
面接で質問されることを想定して練習しておけば、当日も焦ることなく答えることができますね。
志望動機(看護師・学校)、看護師への理解、人間性についての4つの質問とおすすめの回答を紹介していきます。
なぜ看護師になりたいのか
看護師を目指した理由は、看護学校の面接で必ず聞かれる質問です。
看護学校を受験しているので、看護師を目指した理由は明確に答えなければなりません。
よくある志望動機をもとに、おすすめの回答例を紹介します。
- 自分や家族が看護師さんにお世話になった
看護師を目指す理由でも多く聞かれるものです。簡潔に説明するにはどうすればよいのでしょうか。高評価が得られる回答例を見てみましょう。
私は小学生の時に入院したことがあります。その時に優しくしてくださった看護師さんに憧れ、看護師を目指すようになりました。私が看護師になったら、優しい笑顔で患者さんと接し、人の役に立てるように頑張りたいです。
看護師を目指した理由を簡潔に説明できていますね。
自分がどのような看護師になりたいかも説明できており、看護師になった自分がイメージできています。
また、笑顔で話をすることで、面接官も笑顔で看護師をしているあなたの姿をイメージすることができるのではないでしょうか。
- 家族が看護師をしている
看護師として働く家族をみて、自分も看護師になりたいと考える人もたくさんいます。
私の周りでも、親子で看護師や兄弟で看護師など、家族の中に何人も看護師がいるという人は珍しいことではありません。
家族が看護師だからという理由だけでは、面接で良い評価を得るのは難しいです。高評価が得られる回答例を見てみましょう。
私は母が看護師をしています。母が看護師として働いている姿見たり、仕事の話を聞いたりしているうちに、私も看護師を目指すようになりました。将来は母のように優しい看護師になれるように頑張りたいです。
家族が看護師だからという理由ではなく、自分がなりたい看護師についても説明できていますね。
面接では自分は看護師になるんだという強い気持ちを伝える必要があります。
自分の気持ちを自分の言葉で伝えることを意識しましょう。
- ドラマをみて看護師を目指す
医療ドラマの看護師はとてもかっこいいですよね。私は医療ドラマが大好きで、よく見ています。
実際にドラマをみて看護師を目指した人はたくさんいます。
しかし、この理由をそのまま伝えてしまうと、悪い印象になってしまうことがあるんです。悪い例と良い例について比べてみましょう。
私はドラマをみて看護師に憧れました。ドラマの看護師さんのように、優しくかっこいい看護師になりたいです。
ドラマをみて看護師を目指すというのは悪いことではありません。
ただ、ドラマと現実は違う部分もあるんです。看護学校の先生というのは、元々看護師として病院で勤務していた人が多いです。
ドラマをみて看護師に憧れたのはいいとして、理想の看護師像とドラマを重ねると、現実はそんなに甘くないと面接官に思われてしまうかもしれません。
好印象となるおすすめの回答を見てみましょう。
私が看護師という仕事に興味を持ったのは、ドラマがきっかけでした。看護師の仕事について調べるうちに、地域に貢献できる職業であることを知り、看護師になりたいと強く思うようになりました。
ドラマをきっかけに看護師に興味を持ったあなたも、真剣に看護師を目指しているというのが伝わるのではないでしょうか。
面接までにまだ時間があるのであれば、看護師として働いている人と話したり、病院の看護体験に参加したりしてみましょう。
そこで学んだことや自分の感じたことを面接で話すことで、より看護師への強い気持ちを伝えることができます。
- 社会的地位や生活の安定から看護師を志した理由
看護師は国家資格であり、病院や老人ホームなどさまざまな場所で働くことができます。
病院は全国各地にあるので、就職しやすく将来の安定のために、看護師を目指すという人も多くいます。こんな場合はどうすればよいのでしょうか。
看護師は給料が安定しており、将来生活に困らないと考え目指しました。
生活の安定というのは、生きていくうえではとても大切なことですよね。
看護師は人の命を預かる責任のある仕事です。人のために働くという気持ちが大切になってきます。
本当の理由は生活のためであっても、看護師になりたい一番の理由として答えるのはやめておきましょう。
生活が安定すると言われている職業は、看護師以外にもたくさんあります。
その中でもなぜ看護師という仕事を選んだのかもう一度振り返ってみましょう。
看護師になりたいという強い気持ちをもって面接に臨みましょう。
なぜこの学校を選んだのか
看護学校は全国各地にあります。なぜこの学校を受験しようと思ったのかもきちんと説明できるようにしておく必要があります。
看護師という資格が取れれば、学校はどこでもいいと考えているかもしれません。
看護学校ごとに特徴が違うので、それぞれの特徴を知り入学したい気持ちをアピールしなければ、面接でよい評価を得ることができません。
面接で話すポイントになるような特徴
- 学校の理念や教育方針
- 学校独自に用意されているボランティアや研修
- 付属病院の有無
- オープンキャンパスでの経験
看護学校を受験するときに、複数の学校を受験することがあると思います。
なぜこの学校を選んだのかという質問に対して、受験している学校と違うことを話してしまうと、悪い評価になってしまいますね。
面接を受けるときには、受験する学校の特徴を正しく理解しておきましょう。
家が近いことや、学費の安さから学校を選んでいるあなたも、入学したいという気持ちを伝えるためにも、特徴を理解して好印象の受け答えができるように頑張りましょう。
仕事への理解
看護師という仕事への理解を問うため、将来はどんな看護師になりたいですかと質問されることもあります。
看護師という職業について、難しいことは学校に入学してから学んでいくことになります。
しかし、看護学校を受験する段階で、看護師という仕事がどんなものなのか全く知らないというのは困ります。
将来どんな看護師になりたいかと聞かれたときの回答例をみてみましょう。
私は子供が好きなので、小児科の看護師として働きたいと考えています。
働きたい分野が決まっている人は、迷うことなく答えることができます。
自分の進む道が定まっており、入学後も看護師になるという夢に向かって頑張る姿を想像することができますね。
働きたい分野なんてまだ決まってないと不安になったあなたも焦る必要はありません。
そんなあなたにおすすめの回答を紹介します。
将来は看護師として地域の病院に勤務したいと考えています。勉強していく中で、自分の働きたい分野について考えていきたいと思います。
入学前から働きたい分野が決まっていなくてもいいんです。
看護師が病院で勤務している職業であることをきちんと理解していますね。
今後勉強する中で、考えていきたいという勉強に対する積極性も伝わってきます。
笑顔で働くことができる看護師、地域に貢献できる看護師など、自分の理想の看護師像と重ねて考えてみましょう。
働きたい場所や分野だけではなく、自分が理想とする看護師について自信をもって話してみましょう。
人間性の評価
面接ではあなたが、看護師として働くことができる人間なのかという点で評価されています。
看護師は人の心に寄りそう仕事なので、人間性がとても大切といわれています。
質問に対する返答だけではなく、面接での態度やコミュニケーションも評価に含まれているというのを意識しておく必要があります。
面接中の礼儀や敬語の使い方、身なりについてもう一度復習しておきましょう。
面接での礼儀は、看護学校の受験だけではなく就職でも必要になります。今のうちに身に着けておきましょう。
また、看護学校の面接で評価されているのは、入室から退室までではありません。
面接を待っている控室での様子も評価に含まれていると言われています。
大きな声で話している、携帯をみてくつろいでいるなんてことがないようにしましょう。
受験中はいつどこで見られているかわかりません。いつ見られても心配ないような態度で臨みましょう。
看護学校の面接で自己PRするならこれ
看護学校の面接で聞かれることが多い自己PRは、部活で優勝したなどの実績がなくても、あなたの魅力を十分に伝えることができるんです。
自分についてアピールするチャンスですが、PRするような実績なんてないと不安になりませんか。
自己PRでは、自分の経験や思いをありのまま伝えることが大切です。
嘘や偽りの言葉を話しても、面接官には伝わりません。自己PRの例をみていきましょう。
私は高校のテニス部に所属していました。練習は大変なこともあり、辞めたいと思うこともありましたが、仲間と励まし合い最後まで頑張ることができました。部活動で学んだ仲間の大切さや、最後まで諦めない忍耐力で、看護学校での勉強も頑張っていきたいです。
自分にしかない経験を話すことができていますね。
また、自分の経験がどのように看護学校での生活や、看護師になったときに活かすことができるのかが大切になります。
大会で優勝するなど、目に見える結果だけが自己PRではありません。
自分の経験から学んだこと、成長したことを、看護学校での生活にどう活かしていくのか、自分の言葉で話せるようにしていきましょう。
どんな人にもPRできる部分はあります。面接で自身を持って話すことができるように、自分自身について振り返ってみましょう。
まとめ
- 看護学校の面接は、看護師としての適性を判断する重要な試験
- 面接で質問はありますかと聞かれたら、入学するまでに勉強しておくこと、経験したほうがよいことを質問すると、積極性のアピールになる
- 面接で質問はありますかと聞かれた時に、ホームページを見ればわかることやネガティブな質問をすると悪い印象になる
- 看護学校の面接では、志望動機・看護師への理解・人間性について評価している
- 自己PRは自分の経験から学んだことを、どのように看護師として活かしていくのかを話す
看護学校の面接は、看護師としての適性を判断する重要な試験です。
面接は緊張すると思いますが、念入りに準備をしておくことで安心して試験に臨むことができますね。
看護学校に合格するためにも、面接の準備はしておきましょう。
質問はありますかと聞かれた時こそ、あなたをアピールするチャンスです。
面接であなたの素晴らしさをアピールして、看護学校の入学を勝ち取りましょう。
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