吸盤タイプの初心者マークは車の後ろにあるリアガラスに取り付けできますが、車の構造や高さによってはルールを守って取り付けできない場合があります。
法律で初心者マークの装着位置や、フロントガラスに貼って良いものがきちんと定められているからです。
最近の車のバックドアは高い位置にあり、地上40~120cm以内の位置に吸盤では取り付けられない場合があるんです。
もし間違えた位置に取り付けた場合や未装着の場合、4,000円の反則金と違反点数1点が付いてしまいます。
取り付け位置の違反を避けるためには、吸盤タイプではなくシールタイプの購入がおすすめです。
本サイトでは初心者マークの位置や関わるルール、選び方と管理方法について詳しく解説します。
初心者マークはルールを守って取り付け、周囲の車が気持ちよく運転できるようにしましょう。
初心者マークの位置で吸盤タイプはリアガラスに使える
吸盤タイプの初心者マークはリアガラスに使えますが、車種によっては取り付ける位置に注意が必要です。
というのも、法律で地上40〜120cmの範囲で取り付けると定められていますから。
視界の妨げになるフロントや側面のガラス、ライトやウィンカーに被る位置に取り付けてもいけません。
吸盤タイプの初心者マークはマグネットやシールのものに比べ、跡が残りにくいというメリットがあります。
しかし最近の自動車のリアガラスは高い位置にあることが多く、120cm以内に初心者マークを取り付けられないんです。
ですから吸盤タイプの初心者マークを使えない場合もあります。
もし使えない場合はマグネットやシールの初心者マークを、ボンネットや後ろのナンバープレート横に取り付けましょう。
この項目では初心者マークの正しい取り付け位置や、吸盤タイプをガラスに取り付けてはいけない理由について解説します。
初心者マークの正しい取り付け位置
初心者マークは道路交通法施行規則第9条の6で、取り付ける位置が以下のように定められています。
この2つは絶対に守らなければならないルールです。
前はボンネット、後ろはナンバープレートの高さに合わせれば規定位置に取り付けられます。
ナンバープレートは地上から約50cm以上の高さで設置されていることが多いですから。
私は免許取得し10年ほど経過していますが、高さの規定は把握していませんでした。
運転教本を読み返すと、ページの下の方に豆知識で記載されていてびっくり!
また見やすい位置へも大切ですが、以下のような場所には取り付けてはなりません。
例えばウィンカーやライトに被った状態では障害物の確認や周囲からの視認が遅れ、事故の原因に。
フロントガラスや側面の窓ガラスも、運転時に視界の妨げや注意が散漫になってしまいます。
「道路運送車両の保安基準」を満たせないので、間違った位置に初心者マークを取り付けてはいけません。
初心者マークをフロントガラスに取り付けてはならない
フロントガラスには法律で認められたもの以外付けてはならず、初心者マークは付けてはいけません。
「道路運送車両法の保安基準」では、車内に貼っていいものが決まっています。
運転時に視界を妨げるものを、フロントや側面のガラスに貼ってはならない決まりになっています。
車内から吸盤で初心者マークを取り付けた方が、取り外しも簡単で走行中に外れる心配もないですよね。
しかしどのような理由があっても、初心者マークをフロントガラスに取り付けてはなりません。
特に初心者マークは大きく、吸盤でガラスに取り付けると視界を妨げてしまいます。
同様にお守りやマスコット類もガラスに貼ったり、ダッシュボードの上においたりしてはいけませんよ。
吸盤タイプの初心者マークは使える車種が限られる
吸盤タイプの初心者マークをフロントガラスに使えないなら、リアガラスなら問題ない?
最近の自動車はリアガラスに吸盤で初心者マークを取り付けても、他の車から視認されにくくなってしまいます。
最近は乗員のプライバシー保護のために、車外から車内の様子が見えにくい車もあります。
特に色の加工が入っているガラスの場合は、車内に初心者マークを付けても他車から視認されにくいです。
日よけ対策で濃い青の加工がされたリアガラスの初心者マークは、私も注意して見ないと気付けませんでした。
ガラスに黒いスモークフィルムを貼っている場合も、車外からの視認値が下がってしまいます。
車外から初心者マークを見た時、見えにくいと感じるなら不適切な取り付け方法と言えます。
また最近は車高が高い車が多く、リアガラスが地上130cm以上の車種もあるので注意が必要です。
一昔前の自動車は車高が低く、今の車に比べてコンパクトなものが主流でした。
そのためリアガラスの中心が地上から120cm未満で、高さ上限があっても問題はありませんでした。
3年前に購入した私の軽自動車では、リアガラス右下の位置でも地上から130cmを超えています。
リアガラスが高い位置にある車種に取り付ける場合、地上から40cm以上120cm以内のルールを守れません。
コペンやミライースのような全高の低い車種であれば、車内に吸盤で取り付けても規定内に収まるでしょう。
色付きガラスやリアガラスの位置が高い車種では、初心者マークは車体に直接取り付けてください。
ボンネットと後ろのナンバープレート横に取り付ければ、ルールを守った位置に簡単に取り付けられます。
初心者マークの位置で違反に該当すると罰則の対象
初心者マークはルールを守って取り付けないと、違反になり反則金や違反点数が付いてしまいます。
免許取得後1年以内に3点以上の違反点数が付くと、初心運転者講習を受けなければいけません。
1年経過後に初心者マークを外す義務はないので、運転に不安なら初心者マークを付けても良いですよ。
初心者等保護義務の対象外にはなりますが、その後も私たちを守ってくれる法律があります。
この項目では初心者マークや運転に関する違反について、罰則規定や対策など詳しく解説します。
違反すると反則金4,000円と違反点数1点が付く
初心者マークに関連する違反では、反則金4,000円の支払いと違反点数1点が付いてしまいます。
以下に違反で取り締まりされてしまう内容をまとめます。
正しい位置に、基準を満たした初心者マークを取り付ける必要があります。
もし違反すると、道路交通法で「初心者運転者表示義務違反」に該当。
反則金4,000円(準中型車では6,000円)、違反点数1点が付いてしまいます。
他に違反などで1年以内に計3点付くと、「初心運転者講習」を受けなければなりません。
違反を重ねてしまったら、こんな大きな出費になるなんて驚きました。
初心者マークの取り付けで違反した結果に、1万円以上の出費になるのは避けたいですよね。
正しく初心者マークを付けて、車の運転をしてくださいね。
初心者マークはレンタカーでも1年間の表示義務がある
レンタカーや家族の車を運転する場合も、初心者マークを取り付ける必要があります。
レンタカー会社によっては、初心者マークを借りることもできます。
ですが有料なことが多く、貸し出しがない会社もあります。
事前に確認するか、あらかじめ自分で初心者マークを用意しましょう。
最近は車体が樹脂やアルミでできており、マグネットタイプの初心者マークが取り付けられない車種が増えています。
10年前に免許を取った頃は、取り付けられる車が多かったので知った時は本当に驚きました。
レンタルする車によっては、せっかく用意しても取り付けられない場合があります。
シールタイプの初心者マークであればどんな車種でも取り付けが可能ですし、簡単に剥がせるのでおすすめです。
レンタカーを借りて運転する場合、シールタイプの初心者マークを準備しておけば車種を選ばず使えると思います。
1年経過後に取り付けたままでも違反ではない
免許取得後1年以上たっても運転が不安だから、付けたままでも違反にならないのかな?
免許取得後1年以上経過しても、自分の運転に不安を感じている人もいますよね。
ずっとペーパードライバーでいると、久々にハンドルを握って恐怖心を感じることも。
免許取得し1年が経過した後に初心者マークを付けても、罰則の規定はありません。
違反に該当しないと聞いて、安心ですよね。
しかし1年経過後のドライバーには「初心運転者等保護義務」が適用されません。
仮に急な割り込みや不要な幅寄せなど、危険行為をされてしまっても保護対象外です。
とはいえ、危険運転する人と頻繁に遭遇するものでもないと思います。
私は免許取得後3年くらい、運転する機会がありませんでした。
ブランク後に運転する際は、初心者マークを付けて走行。
前方の私の車と、車間を十分に空けてくれる運転手もいましたよ。
特に警察の取り締まりや危険な運転する車に出会うことはなく、安心して運転ができました。
初心者マークを付けていると、周りのドライバーからは配慮してもらえることが多いです。
私も初心者マークの車が前を走っていると、急な進路変更やブレーキに対応できるよう車間を空けますから。
初心者マークを付けているあなたも周りの車も、事故や危険な状況を回避することにもつながります。
1年経過後も運転が不安なら、初心者マークを付けておくのもおすすめです。
免許取得後1年以上経過後に初心者マークを付ける場合も、周囲の車から視認されやすい位置に取り付けてくださいね。
初心者マークの有無に関係なく危険運転者には罰則規定
初心者マークを付けた車は、「初心運転者等保護義務」により周囲の車から配慮してもらえます。
道路交通法では、初心者マークの車に幅寄せや無理な割り込みをしてはならないと定められています。
この保護義務を怠った場合、違反者には普通車で6,000円の反則金と違反点数1点が科されます。
反則金や違反点数のペナルティがあるとはいえ、幅寄せや割り込みをされたら怖いですよね。
では初心者マークの標示が義務付けられている1年経過後は、なにも守ってくれる法律がないのでしょうか。
そんなことはありません。
道路交通法では急ブレーキや割り込みなど10項目の違反に対し、罰則規定があります。
これらの違反に対し、1~2点の違反点数と6,000~12,000円の反則金が科せられます。
重大事故に発展しかねない危険運転に対しては、令和2年に施行された「妨害運転罪」が適用されます。
他車の進行を妨げる目的で行われた場合、いわゆる「あおり運転」として認定されます。
このように免許取得後1年経過し、初心者マークを外しても私たちを守ってくれる法律が整備されています。
危険な運転をする人に出会わないことが一番ですが、法律があれば安心できますよね。
一番良いのは、初心者もベテランも安全に気持ちよく走れることだと思います。
お互いに思いやりのある運転で、誰もが安心して運転できる社会にしましょう。
あなたの安全や違反を証明するために、初心者マークだけでなくドライブレコーダーの取り付けも有効ですよ。
もし危険な運転をする車に遭遇しても、ドライブレコーダーで録画していれば証明できます。
トラブルに巻き込まれても被害を減らすために、初心者マークとドライブレコーダーの併用もおすすめ。
初心者マークの位置で種類を選ばないのはシールタイプ
吸盤タイプの初心者マークが使えないなら、どんな種類を買えばいいの?
手元に初心者マークを持っていない場合、どんな種類のものを買うか悩みますよね。
初心者マークを購入するなら、種類はマグネットタイプかシールタイプがおすすめです。
特にシールタイプの初心者マークであれば、どんな車にも取り付けられるので使い勝手が良いですよ。
最近は車体が樹脂やアルミなどからできており、マグネットが取り付けられないことが多いですから。
また初心者マークを同じ位置に長期間取り付けたままでは、日焼けにより跡が残りやすいです。
この項目では初心者マークの選び方や、跡が残りにくい管理方法を解説します。
初心者マークは吸盤よりマグネットかシールがおすすめ
手元に初心者マークがない場合は、ぜひマグネットタイプかシールタイプを購入しましょう。
吸盤タイプの初心者マークは使える車種が限られるため、購入するのはもったいないです。
もし購入するのであれば、取り付ける車の車種に合わせてマグネットタイプかシールタイプを選びましょう。
それぞれのタイプのメリットとデメリットは以下の通りです。
<タイプ> | <メリット> | <デメリット> |
マグネット | 付け外しが簡単 | マグネットが付かない車種や位置がある 高速道路などで外れやすい |
シール | どんな車種や位置でも貼り付けられる 高速道路などでも剥がれにくい | 粘着力がなくなると使えない |
以前はステッカータイプの初心者マークが主流でした。
しかし一度貼って剥がしたものを再利用できず、レンタカーや家族の車では使えませんでした。
最近は車体の素材を選ばず、何度も貼って剥がせるシールタイプが販売されています。
どの種類にするか迷っているなら、シールタイプの初心者マークがおすすめです。
さまざまな車を借りて運転することが多いなら、シールタイプの方が使い勝手が良いんです。
どんな車でも取り付けが可能なので、レンタカーや家族の車でも使いやすいですから。
私の友人は免許取得後すぐの時期、実家に車を借りて運転することが多かったそう。
実家の車はマグネットタイプが使えない車種でした。
そのため家族から、シールタイプの初心者マークをプレゼントされたそうです。
レンタカーで友人と遊びに行く時も、車種を選ばず初心者マークが使えて便利だったと言っていました。
どんな車にも使えるのは便利なので、シールタイプの初心者マークが私も欲しかったです。
ちなみに初心者マークはカー用品専門店や100円ショップ、通販サイトなどで購入できます。
教習所の卒業祝いでプレゼントされることもあります。
初心者マークは大きさや形が決まっているため、どこでもらっても見た目は変わりませんから。
マグネットが使えない車種はシールタイプを使う
車種によって車体が樹脂やアルミでできており、マグネットが付かない場合があります。
吸盤タイプもマグネットタイプも使えない車種の場合、シールタイプの初心者マークを使いましょう。
シールタイプの初心者マークがおすすめの車種の一例はこちら。
他にスポーツカーなども軽量なアルミ製ボディで、マグネットが使えません。
国産車ではトヨタ車とダイハツ車で、マグネットタイプの初心者マークが使えないようです。
車を購入する前に、ディーラーの方に初心者マークが取り付けられるか確認しましょう。
レンタカーや家族の車を借りる場合、跡が残りにくいシールタイプの初心者マークがおすすめ。
シールタイプなら剥がした時塗装が剥がれる心配も少なく、何度でも貼り直して使えます。
ガムテープや両面テープで止めてしまうと、不要になって剥がす時に塗装も傷つけてしまいます。
レンタカーにせよ愛車にせよ、傷つけたくないはず。
マグネットタイプが使えない車種なら、シールタイプの初心者マークを使ってくださいね。
道路交通法基準適合品と記載のあるものを購入する
初心者マークって手作りしてもいいのかな?
手元に初心者マークがないと、手作りしたいと考えることもあるかもしれません。
シンプルなデザインなので、私でも作れそうだなと思ったことがあります。
初心者マークには大きさや色、形が決められているため、市販の基準適合品の購入がおすすめ。
ちなみに初心者マークの基準は以下のように決まっています。
この基準を守って手作りする方が、手間や時間がかかって大変でしょう。
色や大きさだけでなく反射材の使用など、こんなにも細かい基準があるなんて私も驚きました。
基準を満たさない大きさや色の初心者マークでは、違反とみなされてしまいます。
アレンジもできないのであれば、手作りする意味も感じにくいですよね。
ですのでカー用品専門店や100円ショップで、道路交通法基準適合品の記載があるものを購入しましょう。
どこの販売店でも、100円から500円程度で購入できます。
わざわざ手作りするより、市販品を買う方が手軽で良いと思います。
洗車などのタイミングで月に一回は外して車体を拭く
初心者マークは最低月に一回は外して、取り付けていた部分を拭いてください。
毎日運転しないのであれば、こまめに取り外して保管する方が良いです。
初心者マークを同じ位置に長期間放置すると、取り付けた部分が変色する原因になりますから。
特に屋外の駐車場では日焼けにより、取り外した時に跡が残りやすいんです。
この日焼けなど初心者マークの跡を消そうとすると、塗装では元通りにするのは困難です。
最悪ボンネットやバックドア全体など、パーツの交換が必要になることもあります。
痛い出費になりますが、日焼け跡をそのままにするのもみっともないので私は避けたいです。
跡残り防止のために、種類に関わらず運転しない時は取り外しましょう。
毎日運転する場合でも、月に一度洗車のタイミングなどで外せば跡が残りにくいですよ。
また取り外すたびにマグネットやシールの裏面を、水洗いし乾燥させましょう。
特にシールタイプで定期的に汚れを落としておけば、購入時の粘着力を維持させやすいですから。
マグネットタイプも細かい砂埃など付着していない方が、密着するので剥がれにくいですよ。
毎日運転する人でも、月に一度初心者マークを取り外して車体とともに手入れしましょう。
☆車の買い替え時期についても、知っておくと役立ちますよ↓
車の買い替え時期は平均8年!長く乗っているとお金がかかる!?
まとめ
- 吸盤タイプの初心者マークはリアガラスに使えるが、車種によっては取り付ける位置に注意が必要で
- リアガラスに吸盤で初心者マークを取り付けても他の車から視認されにくいため、使える車種が限られる
- 初心者マークは正しい位置に取り付けないと違反に該当し、反則金4,000円の支払いと違反点数1点が付いてしまう
- 免許取得後1年間は初心者マークを取り付ける義務があるが、運転に不安ならそのまま付けていても罰則の規定はない
- 初心者マークを付けた車には保護義務があるので周囲の車から配慮してもらえて、違反者には罰則規定がある
- 初心者マークを購入するなら簡単に取り外しができるマグネットタイプや、車の材質を選ばないシールタイプがおすすめ
- 最近は樹脂やアルミでできている車が多く、マグネットタイプの初心者マークが取り付けられない場合がある
- 道路交通法基準適合品と記載があるものを購入し、跡残り防止のために最低月に一回は取り外して拭くようにする
吸盤タイプの初心者マークは、車種によってはリアガラスの取り付け位置に注意が必要なことに驚きました。
基準に適合する初心者マークを正しい位置に取り付けていないと、違反に該当し罰則規定もあります。
どんな車種にも使えるシールタイプの初心者マークなら、ルールを守った位置に取り付けやすいのでおすすめです。
初心者マークを正しい位置に取り付け、安心・安全に運転しましょう。
コメント