最近では、学校や塾、習い事などの送り迎えで、子どもだけでタクシーを利用する機会が増えているようです。
保護者が仕事や体調が悪く送迎ができない時などに、子どもだけでタクシーに乗れたらとても助かりますよね。
ですが、何歳から、子どもだけでタクシーに乗れるの?と疑問に思いませんか。
実は、タクシーには、何歳から乗れるのかなどという法的なきまりはないようです!
全国ハイヤー・タクシー連合会によると、何歳から子どもが一人でタクシーに乗れるのかなど、定められているきまりはない、とされています。
詳しいサービスは、利用するタクシー会社に確認が必要とのことでした。
本記事では、子どもが一人でタクシーを利用する際に使えるサービスやチャイルドシートの着用、子どものタクシー定員の数え方を解説していますので参考にしてくださいね。
タクシーに何歳から乗れるかきまりはない!
あなたは、子どもの頃、一人でタクシーに乗ったことはありますか?
バスや電車には一人で乗ることはあったとしても、タクシーに乗ることは珍しかったですよね。
最近では、子ども一人でタクシーを利用することも多いようで、タクシーに何歳から乗れるか、特に法的なきまりはないのです!
平成20年に刊行された国土交通省の「タクシーをもっと身近な乗り物に…子連れにやさしいドライバーになろう!」によると、意外な事実が分かります。
平成20年にはすでに、共働きの両親が子どもの保育園などに迎えに行けない時や、習い事の送迎時にタクシーが必要とされていたこと。
子どもだけで乗車させる利用も多くあるとのデータには驚きました。
私は最近、近所でサッカーの習い事に行くのに、一人でタクシーから降りてくる小学生くらいの子どもを見かけて、びっくりしました。
年々、タクシーを子どもだけで利用する必要性が増えてきたのかもしれませんね。
今では、子どもだけでタクシーを利用するのが当たり前になっている地域もあるのかもしれません。
もちろんタクシー会社などによってサービスも違いますが、では、本当に年齢制限はないのでしょうか?
タクシーに子どもだけで乗れる!きまりや目安
道路運送法13条と旅客自動車運送事業運輸規則13条によると、タクシーの運転手は乗車拒否をすることはできないと定められています。
タクシーの運転手は基本的には、乗車拒否ができないのですね!
もちろん、乗車拒否ができるいくつかの例外はありますが、そこには子どもが一人で乗る場合、何歳からなどという年齢の規定はありません。
ただ、例外の中の一つに、酔っ払いの人には乗車拒否ができるとあります。
行先が言えなかったり、支払いができなかったりと、タクシー運転手とのやりとりが正常にできないおそれがあるからだと考えます。
また、タクシー運転手の業務を妨げ、安全な運転ができないことも理由にあるのかもしれません。
このことから考えると、子どもも、いくら年齢が規定されていないといっても、一般的には以下のことが目安になるのではないでしょうか。
・運転手と意思疎通ができる
・子どもを乗せても安全に運転をすることができる
何歳からというよりは、子ども一人ひとりの様子を見て決めることが大事ですね!
年齢には、特にきまりはありませんが、子どもが一人でタクシーに乗れるかは、その子どもの成長段階が目安になりそうです。
もちろん、利用するタクシー会社に事前に確認できれば、さらに安心ですね!
保育園に通う子どもの送迎をお願いする時は、意思疎通などできない場合もあるのでは?
最近では、小さな子どもがいる子育て世帯にとって、嬉しい様々なサービスが増えているようです。
どのような子ども向けのサービスがあるのでしょうか。
タクシーの子ども向けのサービスの内容を詳しく見ていきましょう。
子育て世帯向けのタクシーのサービスを紹介!!
地域やタクシー会社によって、様々な子育て世帯向けのタクシーのサービスがあります。
その中から特徴があるサービスを紹介します。
まずは、全国のタクシー会社約120社の登録があるサービスです。
次に、各タクシー会社が行っているサービスも2つ紹介します。
事前に保護者が予約して、送迎先にも確認をしておくこと。
ドライバーが保育士の資格があったり、子どもとのかかわり方などを学んだりすること。
そうすることで、保育園に通うくらいの小さなこどもでも一人でタクシーに乗れるのですね!
子ども向けのサービスは、地域やタクシー会社によって、利用料金や年齢制限も様々ですね。
ですが、どのサービスも、保護者も子どもも安心してタクシーを利用できるように考えられています。
私は、今までのタクシーのイメージが変わりました。
子どもだけでの利用も必要があれば前向きに考えてみようと思いました!
子どもだけでタクシーを利用したい場合は、住んでいる地域に配車してくれる会社のサービスを確認するといいですね!
子どもをタクシーに乗せる機会が増えると、事故のリスクも気になります。
次の項目では、タクシーでの事故のリスクを防ぐために、チャイルドシートの着用について解説していきます。
タクシーは何歳から何歳までチャイルドシートが必要?!
タクシーに子どもが乗るときは、何歳から何歳までチャイルドシートが必要だと思いますか?
ちなみに、車に6歳未満の幼児を乗せる時にはチャイルドシートの着用が義務付けられています。
タクシーに6歳未満の幼児が乗るときは、チャイルドシートの着用義務はありません!
車に乗る時には、道路交通法第71条の3第3項で、6歳未満の幼児は、チャイルドシートを必ず使用しなければいけないという決まりがあります。
ですが、道路交通法施行令第26条の3の2の第3項では、タクシーやバスに乗るときには、チャイルドシートの着用が免除されています。
着用義務が免除されているとはいえ、子どもを持つ親としては不安ですよね。
チャイルドシート不使用者の致死率は適正使用者の約5.3倍です。
子供を守るチャイルドシート|警察庁Webサイト (npa.go.jp)
チャイルドシートをきちんとしていないと、致死率が約5.3倍になるのはこわいですね。
上記のような統計からも、タクシーでもできるだけチャイルドシートは着用した方が良さそうです。
また、6歳未満だけでなく、体格によって子どもがシートベルトをきちんとできない時は、チャイルドシートの使用が推奨されています。
何歳から何歳までという考えよりも、子どもの体格によって着用を考えてあげるといいですね!
タクシーでチャイルドシートを使うにはどうしたらいいの?
タクシーでチャイルドシートを使用したい時は、どうすればいいのでしょうか。
タクシーに乗ることが事前に分かっている場合、急に乗らなければならない場合に分けて紹介します。
急に乗らなければならない場合は、チャイルドシートがなくても、少しでも安全に乗れる方法も紹介します。
タクシーに乗ることが事前に分かっている場合
- 子ども向けのサービスがあるタクシー会社を利用する
事前にお願いすれば、チャイルドシートを準備してくれる会社も多いようです。
また、チャイルドシートだけでなく、ジュニアシートを用意してくれるサービスもあるようです!
ジュニアシートは、チャイルドシートの一種で、3、4歳児から10歳児くらいまでの子ども向けに設計されたものです。
- タクシー会社に問い合わせる
子ども向けサービスがないタクシー会社でもチャイルドシートが用意してある会社は多いようです。
- 持ち運びできるチャイルドシートを利用する
お出かけ用に持ち運びできるチャイルドシートがあります。
持ち運びするなら、ベビーカーにも車にも取り付けられるチャイルドシートが便利です!
私も使っていたことがありますが、コンパクトなのでお出かけの時の持ち運びにとても便利でした。
一人でも簡単に運べて、車のシートベルトでの固定もスムーズにできました。
急にタクシーに乗らなければならない場合
- ドライバーにチャイルドシートがないか確認する
タクシーによっては、後ろにチャイルドシートを積んでいる場合もあるようです!
- 大人がシートベルトをつけて、子どもは抱っこする
子どもの年齢にもよりますが、小さければ、抱っこひもやスリングをつかって抱っこする。
体が大きければ、自分でシートベルトをつけて座る。
大人の膝に座るか、シートベルトを自分でつけるかどうかも、何歳からという考えよりも、子どもの体格によって考えた方が良さそうですね!
では、大人の膝に座るにしても、一人で座るにしても、子どもは、タクシーの定員数にどう数えられるのでしょうか。
詳しくみていきましょう。
タクシーは何歳から乗車定員に数えられるか?
タクシーの定員数は、何歳からカウントされるかというと、0歳からカウントされます!
では、子どもは何歳からどのようにカウントされるのか詳しくみていきましょう。
タクシーの車種などによっても異なりますが、一般的なタクシーは、ドライバーを除いて4人が定員数となります。
タクシーに子ども連れで乗るときに、赤ちゃんはカウントしなくても大丈夫だと思ったことはありませんか?
私もそう思っていましたが、子どもは0歳からカウントされるのですね!
ですが、子どもは、大人とのカウント数が異なります。
国土交通省によると、12歳未満の子ども3人で大人2人とカウントすると決まっています。
つまり、何歳からカウントされるかというと、0歳からですが、カウント数が異なり、12歳以上は大人と同じカウント数になりますね。
大人2人、12歳未満の子どもが3人だと、ちょうど4人乗りのタクシーに乗れますね!
ただし、大人と子ども合計5人で乗る場合は、シートベルトが足りなくなります。
タクシーに乗れない規定はないですが、リスクが伴うので、前述したように、子どもの体格によっては膝に乗せるなどの対策が必要です。
また、できるのであれば、タクシーの台数を増やしたり、定員数が多い車種に変えたりすることも選択肢に入れた方が安心ですね!
まとめ
- タクシーを一人で利用する子どもが増えているが、タクシーには何歳から乗れるのかという法的なきまりはない
- 運転手と意思疎通できる、運転手が安全に運転できることが、子どもだけでタクシーに乗れる目安になる
- 何歳からではなく、子ども一人ひとりの様子を見て決めることが大事である
- 子どもがタクシーに一人で乗れる、様々な子育て世帯向けのサービスが増えてきている
- 地域やタクシー会社により、年齢制限や利用料金などのサービスは様々である
- タクシーには、チャイルドシートの着用義務はないが、事故のリスクを減らすためにも着用した方が安全である
- タクシーでは、12歳未満の子ども3人で大人2人とカウントされる
タクシーに何歳から乗れるのか、きまり、目安、サービス、そしてチャイルドシートの着用や、定員数について解説してきました。
タクシーを子どもだけで利用することは、これからも年々増えていきそうです。
今後、需要が増えれば、年齢制限や利用料金など、もっと利用しやすいサービス内容に変わっていくかもしれませんね!
また、子どもをタクシーに乗せる機会が増えれば、事故のリスクもより心配になります。
ですが、チャイルドシートの着用や定員数のことなどをあらかじめ知っていれば、より安心してタクシーを利用できそうですね!
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