あなたは、ダニによるかゆみなどのアレルギー症状に悩まされていませんか?
湿度の高い場所を好み、ベッドや枕などの寝具にも多く潜んでいる厄介なダニを退治しましょう!
水に強い性質を持つダニは、洗濯するだけでは駆除できずに残ってしまいますが、50℃以上の熱湯で10分~30分、60℃以上の熱湯では一瞬で死滅させることができます!
しかし、熱湯での駆除には向き・不向きの素材があるので注意しなくてはいけません。
この記事では、熱湯でダニを駆除する方法や、熱湯の温度、素材を紹介しています。
また、家庭で熱湯をかけることや、乾かすことが難しいソファ・布団などは、熱湯以外の対策方法も紹介していますので、そちらを参考にしてください♪
ダニを熱湯で駆除しよう!洗濯するだけではダメ!
ダニは、湿度の高い寝具などを好み、ベッドや枕にも大量に潜んでいる可能性が高く、放置していると、かゆみなどのアレルギー症状を引き起こす厄介な敵ですよね。
そんなダニの駆除には、50℃以上の熱湯を使うことで簡単に死滅させることができます!
洗濯機で洗うだけではダニは駆除できないの?
残念ながら、水に強い性質を持つダニは、洗濯するだけでは駆除できないのです。
水流の強い洗濯機を使っても、繊維の間にしっかりとしがみついて、なかなか離れてくれません。
水の中でも、強い水流でも駆除できないダニですが、熱には弱いようですね。
熱湯を使ってダニを死滅させるには、50℃以上の熱を寝具全体に行きわたらせることが重要です。
「50℃以上の熱湯」って、実際何度くらいが適切なの?
では、熱湯を使ってダニを駆除する際の正しい方法や、熱湯の温度・熱を与える時間などを紹介していきます!
熱湯を使ってダニを駆除する方法と必要な温度
まずはダニが死滅する温度と時間を見ていきましょう。
- 50℃…10分~30分
- 60℃…一瞬
ダニを駆除する際は、50℃以上の熱湯を、全体に浸透させるようにしましょう。
しっかり全体に行きわたらないと、温度の低い所へダニが逃げて行ってしまいます。
しかし、寝具などの厚みがあるものは、上から熱湯をかけるだけでは、内部まで浸透させることが難しいですよね。
そういう場合は、洗い桶などを使って全体を浸してしまいましょう!
この時にやけどしないよう気を付けて、素手ではなく物を使って全体が浸るように沈めましょう。
もうひとつ気を付けなくてはいけないことは、寝具などを浸した際に熱湯が冷めてしまうことです。
そこで、寝具の中まで温度を保っていられるよう、70℃~80℃の熱湯を用意しておきましょう。
十分熱湯に浸しダニを死滅させた後は、死骸が残っているので洗濯して落とします。
ダニの死骸や排泄物がハウスダストとなり、アレルギー症状を引き起こすので、しっかり除去することも重要です。
生きているダニは水に強く、洗濯機では駆除できませんが、死骸や排泄物は水に浸けると溶ける性質(水溶性)なので、洗濯機で洗い落とせます。
洗った後は、生乾きに注意して、よく乾かしてください!
ダニは湿度が高い環境を好むので、しっかり乾燥させることで、繁殖させない環境を作りましょう。
- 70℃~80℃の熱湯を用意する
- 枕やシーツなどの寝具を、大きめの桶に入れて熱湯を注ぐ
- 寝具の中まで熱が入るよう、全体をよく浸す
- 50℃以上なら10分~30分置き、60℃以上なら全体が浸ればOK
- 最後にしっかり洗濯・乾燥する
ダニの熱湯駆除は温度に注意!耐熱性をチェックしよう
熱湯を使ってダニの駆除をする際の注意点は、やけどに十分気を付けることです。
また、素材や浸しておくための桶などの耐熱温度を確認しておきましょう。
普段熱湯を使用することを想定して作られていない製品などは、変形してしまう恐れがあり、熱湯がこぼれてしまうと、結果やけどにもつながってしまいます。
この他にも、熱湯を扱う際には注意点が色々あります!
50℃以上の熱湯では30分、60℃以上の熱湯なら一瞬でダニが死滅するからと言って、なんでも60℃以上で浸けてしまうと、生地を傷めてしまいます。
駆除するものの素材によっては、熱で色落ちすることや、生地が傷んでしまう可能性があるので気を付けましょう。
また、「洗濯機に熱湯を入れて洗えば一石二鳥!」と思ったあなたは要注意ですよ!
一般的な洗濯機の耐熱温度は50℃程度なので、それ以上の熱湯を入れてしまうと故障の原因になります。
熱湯を入れる際は、洗濯機の説明書を読んでからにしましょうね。
同じように、シャワーヘッドも一般的に高温すぎると変形や故障の原因になるものが多いので、60℃以上の熱湯は通さないようにしましょう。
熱湯に浸ける場合は、製品についている洗濯表示タグを確認してから温度を決めましょう。
洗濯マークの中の数字は、上限の温度を表しています。
アイロンは低温設定でも120℃程度と高温で、ダニの駆除ができるので、衣類ならアイロンをかけるだけでもOKです。
ですが、アイロンが使用できない衣類で、上限50℃~60℃のマークがついている場合には、表示を超えない温度の熱湯でダニを駆除するといいでしょう。
熱湯の温度は、高ければいいというものではありませんので、以上の注意点を頭に入れておいてくださいね。
ダニの熱湯駆除がNGの素材もある!布団や枕は大丈夫?
先ほどもお話ししましたが、素材によっては、熱を与えることで色落ちすることや、生地が傷んでしまいます。
綿やポリエステルなどは熱に強いので、50℃以上の熱湯で駆除しても大丈夫ですが、寝具に多い羽毛やシルクなどは注意が必要です。
熱に弱い素材や水に弱い素材は、本来の良さを無くしてしまうリスクがあります。
例えば、羽毛の布団では、熱湯をかけることでフカフカからペタンコになってしまう可能性があるのです!
これではせっかくダニ退治をしても、気持ちよく寝られませんね。
そんな失敗をしないよう、熱湯をかける前に素材を確認しましょう!
寝具などに主に使われている素材で、熱湯を使ったダニの駆除に向いている素材・向いていない素材を紹介します。
熱湯でのダニの駆除に向いていない素材は、熱湯以外の方法で対処しましょう!
枕で熱湯が使用できる素材は?ポリエステルはOK!
主な素材 | 熱湯 |
---|---|
ポリエステル | 〇 |
ポリエチレンパイプ | 〇 |
ラテックス | × |
ファイバー | × |
ウレタン | × |
極小ビーズ | × |
ポリエステルとポリエチレンパイプの素材ならば、熱湯でダニの駆除をしても、大きく劣化することはないでしょう。
しかし、ラテックス以降の素材は、熱湯につけることで劣化してしまう恐れがありますので、元からついている外側のカバーのみ熱湯でダニを駆除します。
カバーだけでは不安になるかもしれませんが、これらの素材では、ダニが中に入り込んでいることはあまりないようです。
布団で熱湯が使用できる素材は?綿素材はOK!
主な素材 | 熱湯 |
---|---|
ポリエステル | 〇 |
綿 | 〇 |
羽毛 | × |
シルク | × |
羊毛 | × |
ポリエステルは、枕と同様で熱湯に浸けても大丈夫です。
また、綿も大きな劣化はないようなので、こちらも熱湯でダニを駆除しましょう。
羽毛・シルク・羊毛などの動物繊維は熱に弱く、傷んでしまうため、熱湯は使用しないでください。
羽毛布団の場合は、一般的にはダニが中に入りにくい高密度な生地が使用されているので、熱湯で駆除する必要がないようです。
マットレスの材質は熱に弱く素材が傷んでしまう!
主な素材 | 熱湯 |
---|---|
ウレタン | × |
ファイバー | × |
ラテックス | × |
マットレスやソファの材質には、熱に弱いウレタンやファイバーが使われていることが多く、熱湯での駆除には向いていません。
材質によっては熱湯を使用しても大丈夫な場合もありますが、そもそもマットレスなどの大きい家具は、熱湯をかけることも乾かすことも大変ですよね。
しっかり乾かせないと、ダニが繁殖しやすい環境を作ることになってしまうので、熱湯は外側のカバーのみ使用し、ウレタン部分は掃除機をかけましょう。
ダニは熱湯以外の対策も有効!布団や家具におすすめ!
家庭で布団やソファを熱湯処理するとなると、乾かすのが大変です。
簡単にダニ退治ができると思って熱湯を使っても、しっかり乾燥できずにダニを繁殖させてしまっては、本末転倒ですよね。
家庭では熱湯を使えないような大きい寝具や家具の場合には、ダニ駆除スプレーなどを利用してダニ対策をする方法もおすすめです。
布団乾燥機でダニ退治!仕上げは布団クリーナーで♪
布団乾燥機は、ダニが駆除できる50℃以上の温風が出るので、家庭で熱湯を使って駆除できないような大きい寝具にも最適です。
温度によってダニが死滅する時間が変わりますので、説明書に従って使用しましょう!
最近の布団乾燥機では、「ダニ対策コース」が付いている物が多いので便利です。
あとは死骸を掃除機で除去すればいいだけなので、簡単ですね♪
マットレスも、耐熱温度によっては布団乾燥機が使用できます。
しかし、マットレスに「乾燥機OK」と書いてあっても、通常乾燥コースのみ使用できるといった場合があります。
通常乾燥コースの温度よりもダニ駆除コースの温度の方が高いので、ダニ駆除コースの温度にも耐えられるのか、耐熱温度を確認しておきましょう。
死骸の除去に、私がおすすめなのは「布団クリーナー」です!
布団乾燥機の後に、普通の掃除機の代わりに布団クリーナーを使用することで、中に入り込んでしまった死骸や排泄物をきれいに除去してくれます。
布団クリーナーは、普通の掃除機と違い、布団を叩きながら吸引してくれたり、UVランプ付きの物なら紫外線で殺菌してくれたりと、ハウスダストの除去に優れています。
これだけでもう満足でしたが、私が一番感動したポイントは、布団を吸い込まないところです!
普通の掃除機では、布団などの布類にすぐ吸い付いてしまいますからね。
布団クリーナーは、ソファなどにも使用できるので是非使ってみてください。
↓こちらの布団クリーナーはUVランプがついていないタイプなので、ダニモード付の布団乾燥機のセットでもお手頃です♪
コインランドリーの乾燥機はハウスダストも吸引!
布団やカーペット、絨毯のダニを駆除するなら、コインランドリーがおすすめです!
布団が洗える大型の洗濯乾燥機を置いているコインランドリーも増えてきていますので、「布団洗いコース」を使えばいいだけです。
布団乾燥機が別に設置されているコインランドリーもあり、ダニの死滅にはそれだけでも十分です。
でも、ダニの死骸は洗濯しないと落とせないのでは?
ダニの死骸や排泄物は洗濯機で落とせますが、乾燥機をかけた後にまた洗濯して乾燥するのは手間がかかりすぎますよね。
そんな心配を解消してくれるのが、コインランドリーのおすすめポイントです!
一般家庭の衣類乾燥機とは違い、コインランドリーに設置されている乾燥機では、掃除機のように吸引してくれるので、死骸も除去してくれるのです!
家庭で熱湯を使用できないような大きい寝具などは、コインランドリーに持っていくといいですよ♪
市販のダニ対策グッズで大きな家具も手軽に駆除♪
市販のダニ対策グッズでは、カーペットや畳に刺して噴射するスプレータイプや、部屋中のダニを駆除・予防できるくん煙タイプなど、たくさんの商品があります。
熱に弱く、熱湯での駆除ができない素材や、畳・ソファ・マットレスなどの大きい家具類におすすめです!
ダニ対策スプレーにも色々あり、畳などに刺して噴射するタイプ以外に、ファブリーズのようにシュシュッとするだけで駆除・予防ができるものもあります。
どちらも手軽で簡単にダニが駆除できますね♪
また、置くだけで、ダニを寄せ付けて粘着シートで捕獲・捕殺してくれるダニ取りシートも、ソファやマットレスに効果的です。
くん煙タイプの場合は、火災報知器が鳴ってしまうので、カバーを付けないといけないものが主流です。
しかし、カバーがあっても不安に思う場合は、煙が出ない霧タイプもあるので、そちらを使えば安心です♪
どちらのタイプのくん煙剤も、使用する際はペットや観葉植物などを避難させなくてはいけませんので、使用方法をよく読んでください。
まとめ
- ダニは、50℃以上の熱湯で10分~30分、60℃以上の熱湯なら一瞬で死滅する
- 生きているダニは洗濯しても取れないが、死骸や排泄物は除去できる
- 駆除方法は、70℃~80℃の熱湯を用意し、中まで50℃以上の熱が入るよう全体をよく浸す
- ダニを死滅させた後は、しっかり洗濯・乾燥して、死骸や排泄物を落とす
- 熱湯に向き・不向きの素材があるので、あらかじめ耐熱温度を確認しておく
- 大きい家具などで熱湯以外のダニ対策をするなら、布団乾燥機やコインランドリー、市販のダニ駆除剤を利用するのがおすすめ
素材などの注意点を覚えておけば、あとは熱湯に浸けて乾燥させるだけの簡単な駆除方法ですね!
昔は天日干しでダニ退治ができるなんて言われていましたが、実はダニ達は、日の当たっていない裏側に隠れてしまうだけで駆除はできませんでした。
ですが、ダニが好む湿気の除去や、死骸などのハウスダストは落とせるので、たまには天日干しをして、お日様のにおいの布団で寝たいですね♪
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