アルミの弁当箱は食洗機を使うと黒ずみに!?落とす方法を解説

生活

お子さんから大人まで、幅広い世代に愛され続けているアルミの弁当箱。

とても便利なアルミの弁当箱ですが、洗い方に少し注意が必要なのはご存知でしたか?

家事を時短にしてくれる食洗機ですが、食洗機にアルミの弁当箱を入れてしまうと、弁当箱が黒く変色してしまいます。

ですから、アルミのお弁当箱は食洗機に入れるのはNG。

ですが朗報です!クエン酸を使うと簡単に元の弁当箱に戻るんです。

アルミの弁当箱は日頃のお手入れをしっかりしていれば、数十年使えて経済的です。

今回はアルミ製の弁当箱を食洗機で洗ってはいけない理由や、変色したお弁当箱を復活させる方法を説明します。

また、アルミ弁当箱のメリット、子供用のアルミ弁当箱のおすすめを紹介します。

 

 

アルミ弁当箱を食洗機で洗ってOK?NG?

アルミの弁当箱を食洗機で洗うと、白いまだら模様や黒いぽつぽつがついてしまうことがあります。

なぜ色が変わってしまうのでしょうか?それは、食洗機の洗剤がアルカリ性だからです。

アルカリ性の洗剤が弁当箱の被膜を落としてしまい、最終的には穴があくこともあるので食洗機にかけるのはNG。

私からすると、意外と高価なアルミの弁当箱。上手に使って長く愛用したいですよね。

それでは、洗ってはいけない理由を詳しく解説します。

 

アルミ弁当箱を食洗機で洗ったら変色する理由

アルミの弁当箱は食洗機で洗うと、どんな変化が起きるのでしょうか?

アルミの弁当箱を食洗機で洗うと、アルミの表面を守っている被膜が溶けてしまい、変色の原因になってしまいます。

ですが、そのような変色を防ぐために、アルミ合金は酸化被膜(さんかひまく)という保護膜が塗られています。

え?保護膜があるのに黒くなるの?

アルミは、基本的にさびや色うつりに強いとされていますが、酸化被膜は強い膜ではありません。

特にアルカリ性のものには弱いんです!そしてなんと、食洗機の洗剤は、なんとアルカリ性です。

アルミの弁当箱を食洗機で洗うと、アルミの表面を守っている被膜が溶けてしまい、変色の原因になってしまうんです。

これを腐食といいます。つまり、アルミは、腐食によって変色します。

アルミ弁当箱の変色は、白くなることもあれば、黒くなることもあります。

両方とも、アルミと水が反応して水酸化アルミニウムとなることが原因です。

水酸化アルミニウムだけなら見た目は白っぽいです。

水酸化アルミニウムだけでなく、カルシウムや銅などその他のミネラルと反応すると黒くなります。これを、黒変化現象といいます。

こういった変色は食洗機の洗剤だけではなく、弁当箱に入れた食品が原因でも起こることがあります。

梅干しや酢などの酸性が強いもの、こんにゃくなどのアルカリ性が強い食品は要注意。

長時間アルミと接触すると、黒や白などに変色する原因になります。

アルミの弁当箱は中性に近い食品に向いているため、強いアルカリ性・酸性の食品は避けましょう。

アルミの弁当箱が中性の状態を保てるようにすることが大事です。

その他、落としたり、傷つけたりしたことにより被膜が割れたり、取れてしまった場合にも変色が起こりやすくなります。

普段のお手入れとしては、洗剤は中性のものを選びましょう。

また、傷がつくのを防ぐためスチールたわしなどで擦らず、スポンジで優しく洗ってくださいね。

 

アルミ弁当箱の変色を元に戻す方法は2つある

アルミ弁当箱の黒ずみは力まかせに擦っても除去するのは難しいです。

弁当箱に傷がつくだけで、ますます被膜が剝がれてしまいます。

アルミ弁当箱を食洗機で洗ってしまい、変色してしまったアルミ弁当箱は元に戻せるのでしょうか?

黒ずみや白いぽつぽつは、酸性食品・酸性洗剤を使うと落ちやすいです。

あれ?酸性のものは変色の原因になるはずじゃないの?

使っていいの?

確かに矛盾を感じますね。なぜ酸性のもので黒ずむのに、酸性の食品や洗剤で落ちるのでしょうか?

それは、出来てしまった黒ずみや白いぽつぽつは、これも酸化被膜の一種だからです。

被膜が溶けて変色しているのに、そこにまた被膜が作られるなんて不思議ですね。

ですが、黒ずみや白いぽつぽつが被膜なら、酸の力を利用するといいことは理解できますね。

被膜を溶かすには、お酢やレモンといった酸性食品を使います。

また、キッチン掃除などで使用されるクエン酸は、強い酸性のため黒ずみや白いぽつぽつ落としにぴったりと言えます。

手っ取り早く黒ずみを落としたいんだけど、いい方法はある?

どの方法が一番黒ずみや白いぽつぽつがとれるのでしょうか?

アルミ弁当箱の変色は、酸性食品を使うと優しく落とせます。ですが、クエン酸はそれらを上回る洗浄力を持っています。

クエン酸を使用すると、アルミ弁当箱の黒ずみや白いぽつぽつは、ほぼ跡形もなく消えます。

ですのでおススメはクエン酸を使う方法ですが、自宅にクエン酸がない場合はレモンやリンゴ、お酢を使うといいと思います。

それでは、それぞれのやり方を説明します。

  • クエン酸で変色を落とす方法
  1. アルミ弁当箱を鍋に入れ、浸る位まで水を入れる
  2. クエン酸を小さじ2ほど加える
  3. 5分煮沸する
  4. 火を止めてそのまま冷めるまで待つ

あまりひどくない黒ずみや白いぽつぽつなら、これでかなりきれいになると思います。

  • レモン・リンゴ・酢・クレンザーで黒ずみを落とす方法
  1. アルミ弁当箱を鍋に入れ、浸る位まで水を入れる
  2. いずれかの酸性食品を入れてひと煮立ちさせる
    (レモンは輪切り3~4枚、酢なら大さじ2、リンゴの皮なら多めに)
  3. 煮立ったら弱火で15分ほど煮沸する
  4. 仕上げにクレンザーと柔らかいスポンジで優しく洗い流す

レモン、酢、リンゴなどの酸性食品を使えば、アルミ弁当箱の黒ずみを優しく落とせます。

仕上げにクレンザーを使うと、より黒ずみが落ちて綺麗になりますよ。

キッチンにあるものでここまできれいにできるのなら、ハードルもぐんと下がりますね。

 

アルミ弁当箱の変色を落としたらコーティングを

一度リセットしたアルミ弁当箱はそのままにせず、米のとぎ汁で被膜を作ることをオススメします。

こうすることで、アルミの腐食(変色)は起こりにくくなるので、弁当箱が長持ちしますよ。

お米のとぎ汁でできる、簡単コーティングの方法を説明しますね。

  • 米のとぎ汁でコーティングする方法
  1. 鍋に弁当箱を入れる
  2. 米のとぎ汁を弁当箱が浸る位まで入れる
  3. 15分ほど煮立たせる

アルミ弁当箱の黒ずみや変色予防にはお米のとぎ汁が最適です。

とぎ汁入れたら15分程煮立たせる。たったこれだけの作業で、鍋の表面に被膜ができ、酸化被膜のような役割を果たしてくれます。

ただし強度はさほどではないので、定期的にするといいですよ。

弁当箱はキレイな方が気分が上がりますよね。美しさを維持するためにも定期的にコーティングをしましょう。

 

アルミの弁当箱のメリットとデメリットは?

日々のメンテナンスが必要なアルミのお弁当箱ですが、メリットやデメリットには何があるのでしょうか?

メリットは3つ、デメリットは2つあります。

アルミ弁当箱のメリット

  • アルミの弁当箱は熱伝導率に優れ保温や冷却がしやすい
  • アルミの弁当箱は錆びにくく長く使えて経済的
  • アルミの弁当箱は油汚れや匂いがつきにくい

夏は保冷剤でしっかり冷やすことで食中毒を予防でき、冬なら保温器であたためることができます。

安全においしく食べられるのが魅力だなと感じました。

反対にデメリットは、何があるのでしょうか。

アルミ弁当箱のデメリット

  • アルミの弁当箱は電子レンジに入れてはいけない
  • アルミ弁当箱は密封性に劣るので汁物は不向き

ですが、メニューに合わせてアルミ、ステンレス、プラスチックなど弁当箱を使い分ければ、難なしだと思います。

アルミ弁当箱のメリットやデメリットについて詳しく解説していきます。

 

アルミの弁当箱は熱伝導率に優れ保温や冷却がしやすい

保育園や幼稚園では、冬場に持ってきたお弁当を専用の保温器に入れて温めるところもあります。

それはアルミの弁当箱は、熱伝導率が高いからです。

ホカホカの温かいごはんは体が温まり、お母さんの愛情が感じられると思います。

夏場であれば、保冷剤を一緒に入れておけば炎天下でもお弁当を冷やすことができます。食中毒の心配が減るのは嬉しいですよね。

アルミの弁当箱は錆びにくく長く使えて経済的

アルミはとても軽いので、小さいお子さんが持ち運ぶのにぴったり。大人であっても荷物は少しでも軽い方が嬉しいですよね。

またステンレスと同様錆びにくいと言われています。

そのため、毎日のお手入れをしっかりしていれば長く使うことができます。場合によっては、30年経っても綺麗に使えますよ。

私が小さいころ使っていた弁当箱を、我が子が使うところを想像すると何だか嬉しい気持ちになります。

 

アルミの弁当箱は油汚れや匂いがつきにくい

プラスチック製の弁当箱は、油汚れや食べ物の匂いがつくと落とすのがとても大変です。

アルミだと汚れも匂いもつきにくいというメリットがあります。

ですから、ジューシーな唐揚げやミートソースたっぷりのパスタも気にせずお弁当に添えることができます。

片付けがラクだと、忙しいあなたの強い味方になってくれそうですね。

 

アルミの弁当箱は電子レンジに入れてはいけない

そもそも電子レンジに金属を入れてはいけないことになっています。

ですからもちろん、アルミのお弁当箱は電子レンジの使用はNGです。

電子レンジに金属を入れてはいけない理由は大きく分けて二つあります。

一つは、金属に反射されたマイクロ波が、電子レンジのある部品にダメージを与えてしまうから。

二つ目は、金属から発生した火花によって食品などに引火し、火災の原因になり得るからです。

うっかり加熱してしまうと電子レンジの中で火花が散り、最悪の場合、火事の原因にもなりかねません。

アルミのお弁当箱は、電子レンジで加熱しないようにしましょう。

 

アルミ弁当箱は密封性に劣るので汁物は不向き

アルミのお弁当箱を使うと、中のおかずの汁が漏れてしまったことがありませんか?

アルミ弁当箱は密封性にやや劣るので、汁の多いおかずは不向きです。

ですが、密封性の低さはフリーサイズのゴムパッキンを使用することで改善できます。

最近は、プラスチックの中ブタが付いたタイプの弁当箱もありますよ。

外側にゴムベルトをかけると、フタが外れる心配も減らせるので安心です。


アルミ弁当箱の子供用を選ぶポイントは5つ!

幼稚園が始まると同時に、お弁当作りが毎日の習慣になるご家庭が多いのではないでしょうか。

アルミの弁当箱は、お子さんでも使いやすいので人気キャラクターが描かれている商品も数多く発売されています。

たくさんあるので迷ってしまいますね。買って失敗しないために弁当箱を選ぶポイントをまとめましたので、参考にしてみてください。

  • 子供用のアルミ弁当箱を選ぶポイント
  1. 子供が食べきれる容量のものを選ぶ
  2. 子供が開け閉めしやすいものを選ぶ
  3. 汁もれしにくいものを選ぶ
  4. おかずを入れやすい形のものを選ぶ
  5. 保温保冷に対応している素材を選ぶ

一般には、幼稚園のお昼タイムは20分~30分ほどの時間に食べ終わる量がいいと言われています。

 具体的に言うと、幼稚園でのお弁当箱は容量280〜450ml が適しています。

また、「全部食べられた」という達成感を子供が感じられることが大切です。

ですので、普段のお昼よりもやや少なめの容量のものを選ぶのもポイントです。

上で触れたポイントももちろん重要ですが、何よりも一番大切なことは「子供が気に入っていること」です。

親にとっての使い勝手の良さも大事ですが、子供が好きなものを選んであげましょう。

カラフルな柄や、キャラクターもの、名入りも喜んでくれるのでおすすめです。

ある通販サイトで一番売れているアルミ弁当箱を見てみました。

1位はキャラクターが大きくフタにプリントされていて可愛らしく、子供さんが気に入りそうなデザイン。

機能も充実していました。弁当箱をそのまま保温庫に入れられます。

フタ裏にはシリコンパッキンがついていました。安心して使えると口コミでも好評のようです。

ゴム製のランチベルトが付属しているので、密閉性がより高まりますね。

さらに、お名前シール付きなので、お弁当箱の取違えが防げます。

幼稚園児におすすめのアルミ弁当箱。ぜひ、お気に入りのお弁当箱を見つける参考にしてくださいね。

 

 

まとめ

  • アルミの弁当箱を食洗機で洗うと、被膜が溶けてしまい変色の原因になる
  • 食洗機で変色した部分は、酸性食品・酸性洗剤を使うと落ちやすい
  • 一度リセットしたアルミ弁当箱は、米のとぎ汁でコーティングすると長持ちする
  • アルミの弁当箱のメリットは熱伝導率が高く、汚れや匂いがつきにくい点
  • アルミの弁当箱のデメリットは電子レンジが使えないこと、密封性にやや劣る点
  • 子供用のアルミ弁当箱を選ぶポイントは、容量・開閉のしやすさ・密閉性・おかずが入れやすい形・保温保冷に対応しているか

アルミ弁当箱は食洗機に入れて洗ってしまい、変色した場合でもクエン酸を使えば簡単に落とせます。

さらに、米のとぎ汁でコーティングすれば変色を防ぎ、長く使えます。

新商品の中には電子レンジ対応のものや、ゴムパッキンで密閉性を高めている商品が次々に登場しています。

お子さんが気に入るアルミ弁当箱が見つかるといいですね。

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