ミニトマトは育てやすい野菜ですが、生長の途中で簡単に折れてしまうので、支えとなる支柱が必要です。
そこでおすすめなのが、リングを使った支柱のあんどん仕立て。
あんどん仕立ては、生長の高さを抑えます。また、茎がらせん状に巻き付くことで、日光を全方向から浴びることができます。
おいしいミニトマトを収穫したいなら、支柱と茎をつなぎ合わせて固定をさせる「誘引」をしてあげましょう。
誘引のコツは2、3日前から水やりを控え、茎をしなっとさせてから行うことです。
あんどん仕立てや植木鉢は、100均で手に入りますが、おしゃれにこだわりたいなら英国ガーデン風のオベリスクがオススメです。
ここでは、ミニトマトの誘引のコツや100均で買える商品、おしゃれに魅せる方法をご紹介します。
ミニトマトの支柱があんどん仕立てなら誘引しよう
ミニトマトの栽培の仕方の一つである、あんどん仕立て。
あんどん仕立ては大きく生長しがちなミニトマトをらせん状に誘引しながら育てることで、コンパクトに育てることができます。
また、重みで倒れたり強風で枝が折れたりすることを防ぐことができるメリットもあります。
「誘引」とは、支柱と茎や枝をつなぎ合わせて固定をさせることを指します。
ミニトマトを誘引せずに、そのまま放置しているとつる同士が絡まったり、日当たりが悪くなったりして、実が小さくなることも。
ここでは、伸びてきた枝をらせん状に誘引するための道具と誘引方法をご紹介します。
ミニトマトの誘引に必要な道具
ミニトマトの高さが出てきたら、あんどん仕立ての支柱に誘引します。必要な道具は紐とハサミです。
他にも、ミニトマトの誘引に便利なグッズに、クリップのような簡単に固定できるアイテムがあります。
丸みがある形状なので、茎を傷める心配もなく、必要な場所に随時移動させやすいですよ。
また、ミニトマトの収穫後の片付けもしやすいのでオススメです。
ミニトマトを誘引する方法
ミニトマトなどの自立しにくい野菜を栽培するには、ミニトマトの茎を支柱に巻きつけて、誘引していくことが重要です。
トマトの誘引は、茎を柔らかくしてから、支柱に手で巻き付け、紐などで固定します。
ミニトマトの誘引の方法は3ステップで簡単です。
- 2~3日水やりを控える
- 茎を支柱に巻きつける
- 紐で八の字になるように結ぶ
ミニトマトの茎をあんどん仕立ての支柱に巻きつけるには、茎を柔らかくする必要があります。
元気な茎を曲げると折れてしまうので、2、3日程水やりを控え、葉がしなっと下を向いているときに作業をしましょう。
あんどん仕立ての支柱に誘引する際は、両手でゆっくり曲げてみて、どのあたりまで曲げることが可能かを確認しましょう。突然力を加えると折れてしまいます。
誘引した茎とあんどん仕立ての支柱を、紐で8の字に結びます。
巻き付けのコツは、茎が今後生長するということを想定し、2~3回りほど余裕をもって固定することです。
茎をきっちり結ぶと、茎が太くなった際、紐が食い込むような形になってしまいます。そうすると、茎が途中で折れることも。
生長とともに、紐がきつくなることがありますが、様子を見ながら調整していくと良いでしょう。
私は、誘引の仕方を初めて知ったのですが、結構簡単にできそうですね。
水やりを控え、茎がしなっとなった段階でらせん状に紐で8の字に結べば良いだけなので。
ミニトマトのお世話をすればするほど、小さな苗が可愛く思えてきそうですね。
あんどん仕立てで育てるメリット
あんどん仕立てでミニトマトを育てるメリットは何?
あんどん仕立てにするメリットは、らせん状に育てることで枝の高さを抑え、日当たりを良くし、ミニトマトに栄養を集中させられる点です。
ミニトマトの種類によっては、生長を放っておけば3mを超すことがあります。
高さばかり生長すると、ミニトマトに栄養が回りにくく実が小さくなることも。
また、天高く生長すると、葉や実をカットする作業やつるおろしをする作業が必要になり、ひと手間かかります。
台風などの強風で倒れやすいというデメリットもあります。
伸びてきたツルを誘引し、らせん状に育てることで背の伸びやすい植物でも高さを抑えて管理することができます。
また、枝葉の茂みが分散し風通しや日当たりがよくなり生長が促進されます。
さらに、ミニトマトは枝が水平に近づくにつれ開花ホルモンが分泌されやすいとされています。
あんどん仕立ては枝が水平に傾きやすく、その状態を常に維持できるので、ミニトマトの開花ホルモンが出やすいといえます。
花がたくさん咲いたら、実がなるまであと一歩なのでわくわくしますね。
ミニトマトの支柱はあんどん仕立てを使うとコンパクトに育てられる上、ミニトマトが実りやすいと言えそうです。
ミニトマトを実りやすくする方法
花は咲いたけど、実が出来ない!
ミニトマトが実をつけるのは、風や昆虫が受粉させてくれるからです。近くに虫が飛んでいない場合は、人工受粉をしましょう。
ミニトマトの人工受粉の方法は、筆やめん棒で、花の中で少し動かして花粉を雌しべにつける方法と花を指で軽くはじく方法の2通りあります。
花の中には、雌しべと雄しべがあり、雄しべの中にある花粉が雌しべに付くことで受粉します。
とくにミニトマトは、最初に咲く花の受粉がとても大切です。一番最初に咲いた花が実をつけないと、他の花も実がつきにくくなります。
あなたが大切に育てたミニトマトが、たくさん実りますように。
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ミニトマトの支柱は100均の商品がオススメ!
ホームセンターなどで買えるあんどん仕立ての支柱ですが、100円均で買えたら嬉しいですよね。
100均で売られているあんどん仕立ての支柱は、組み立てが簡単なのでオススメです。
100均のダイソーで売られている「ツル巻き用リング支柱」を紹介します。
100均のあんどん仕立て
100均であるダイソーには「ツル巻き用リング支柱」が売られています。
ツル巻き用リング支柱は、3リング・3支柱がセットになっており、朝顔などのツル植物や、ミニトマト・ナスなどの果菜類の栽培に使用します。
ダイソー「ツル巻き用リング支柱」の詳細です。
支柱の高さと鉢のサイズ
- 45㎝(4~5号鉢)
- 60㎝(6号鉢)
- 75㎝(8号鉢)
- 90㎝(10号鉢)
価格は税込み110円(高さ90㎝は150円)
ダイソーの「ツル巻き用リング支柱」の組み立て方は、リングの高さを大体決めて、リングを下に向け、支柱を開けば完成です。
最後に真上から見ると、支柱の位置が均一になっているか確認できます。カンタンに組み立てることができますよ。
他の100均にも売ってる?
100均一のセリアで、オトクな支柱を見つけましたよ。
セリアでは「園芸リング支柱」が売られています。高さ45㎝・60㎝・75㎝・90㎝の4つのサイズがあります。どのサイズも価格は税込み110円です。
ダイソーの「ツル巻き用リング支柱」は高さ90㎝のみ150円だったので、高さ90㎝を購入するなら、セリアの商品のほうが40円お得ですね。
初心者でもリング支柱を使うことで、あんどん仕立てのミニトマト栽培に挑戦することができそうですね。
100均の植木鉢
あんどん仕立て用のリングのついた支柱は、適した植木鉢のサイズで分けられています。
ミニトマトの場合、品種によっては根が深く張るので1苗に対し直径と深さが30cm以上の植木鉢が適しています。
100均で植木鉢を買うなら、大きく深めの9号か10号サイズにすると良いでしょう。
100均のダイソーで売られている植木鉢9号は300円商品ですが、直径29.3cm・深さ28.3cmだったので、ミニトマト栽培に適しています。
逆に6号サイズなどを使っていると、ミニトマトの生長は早いので、すぐにワンランク上のものと換えなくてはなりません。
セリアに問い合わせたところ、6号と7号サイズの植木鉢はあるようですが、それ以上の大きい植木鉢は販売していませんでした。
ただし、商品の入れ替えや値段の変更などがないとは言い切れないので、お店に行く前に電話などで確認する事をお勧めします。
ミニトマトの支柱をおしゃれにするには⁉
あんどん仕立てに少し似ている、おしゃれな支柱があるのをご存じでしたか?
オベリスクを使用するとおしゃれな雰囲気になるのでおすすめです。
おしゃれなベランダを夢見るあなたは、ミニトマトをオベリスクに植え替えてみてください。
ミニトマト栽培に向くオベリスクとは
植物を立体的に演出するオベリスク。イングリッシュガーデンではおなじみですね。
オベリスクは本来、バラなどつる性の植物を絡ませるために使います。オベリスクは十分支柱の代わりになり、ミニトマトの栽培に使うことができ見た目がおしゃれです。
オベリスクは、支柱と輪を組み合わせた円柱状や円錐状の形をしています。
ミニトマトの支柱としてワンシーズンの利用なら、お手ごろな価格の組み立て式がおすすめです。
手のひらサイズから、背が高く大きいものまで、サイズやデザインもさまざまです。
地面に設置して楽しめますし、ベランダのように限られたスペースでも楽しめます。
園芸店やホームセンター、通信販売などで気軽に購入できますよ。
オベリスクの設置と管理はカンタン
オベリスクでミニトマトを育てる準備は、植木鉢の大きさに合ったオベリスクを用意するだけでOKです。
オベリスクは組み立て式なら、形が出来上がっているので、しっかり植木鉢に差し込んで固定しておくだけで設置が完了します。
ポイントは、植木鉢に土を入れる前に、オベリスクを垂直に立てることです。
オベリスクは、土の中に深く埋めた方が安定し倒れにくくなります。
オベリスクの中でミニトマトが伸びていくので、茎の誘引が最小限で済み、手入れが楽になりますよ。
ミニトマトのように茎を伸ばして絡みながら生長していく植物を栽培する場合、あんどん仕立ての支柱やオベリスクなどは欠かせません。
あなた好みの支柱を使って、ミニトマトの栽培を楽しんでください。
まとめ
- あんどん仕立ては、茎をらせん状に誘引しながら育てる方法
- 誘引は茎を柔らかくしてから、支柱に巻き付け紐で固定する
- あんどん仕立てのメリットは実に栄養を集中できること
- 人工授粉するとミニトマトが実りやすい
- 100均のリング支柱と9~10号の植木鉢がオススメ
- 高さ90㎝のリング支柱はダイソーよりセリアの商品の方が安い
- 支柱をオベリスクにするとおしゃれな雰囲気になる
- 茎はオベリスクの中で伸びるので誘引が最小限で済む
ベランダなど限られたスペースで育てたいあなたには、あんどん仕立てやオベリスクをオススメします。
ミニトマトの茎を支柱に誘引したら、毎日お手入れをしてあげてくださいね。
収穫までの期間はわずか40〜60日。お世話しただけ美味しいミニトマトを収穫できるはずです。
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