パソコンのスリープとシャットダウンの違いは?寿命を延ばす使い分け!

生活

あなたはパソコンを閉じる時、スリープとシャットダウンどちらで閉じていますか?

私は仕事上毎日使っているのですが、作業が終わるとパソコンの蓋を閉めてずっとスリープの状態で使っていました。

しかし、スリープ状態を頻繁に長い時間行ってると、パソコンに負荷がかかり寿命を縮め、壊れやすくなってしまいます。

『毎回シャットダウンをしないといけないの?』『消費電力を抑える方法はあるの?』と疑問に思っているあなた。

パソコンの作業を90分以上中断する時はシャットダウンをし、90分以内ならばスリープモードにするのがおすすめです。

この使い方をすると、パソコンの寿命を長持ちすることができます。

なぜその使い方がおすすめなのか、スリープとシャットダウンに着目して、消費電力の違いから詳しくご紹介します。

 

 

パソコンのスリープとシャットダウンの使い分け方

消費電力が大きい=パソコンに負担をかけると寿命が縮まるとお話ししました。

一般的に言われているのが、パソコンを長時間使わない時はシャットダウンをし、頻繁に使う場合はスリープをすることが良いと言われています。

パソコンのスリープとシャットダウンを使い分ける目安となるのが、作業休止時間が90分以上か、90分以下か、という点になります。

そもそもスリープとシャットダウンとは何が違うのでしょうか?

それぞれの特徴とメリットデメリットから、どのように使い分ければ良いのかを説明して行きます。

 

パソコンのスリープとシャットダウンの違い

スリープとシャットダウンの違いは、作業休止時間にパソコンの電力状態がどうなっているか、という点です。

スリープとは簡単に言うと、低電力で待機している状態の事です。

スリープでは、パソコンに小さな負荷をかけ続けている状態のため、長時間待機していると消費電力が多くなってしまいます。

蓋を閉じるだけでパソコンを切る時ができ、再起動が速いため利便性は高いと言えます。

シャットダウンはスリープと違い、パソコンの電源を全て切って電源OFFにしている状態です。

シャットダウンすると全ての電源を切って再起動するので、電源を切る・入れる時は大きな負荷がかかります。

また、シャットダウンの状態では起動に多くの時間がかかりますが、待機中の消費電力はほぼ0に近いです。

2つの違いは分かりましたか?ここまで見てみると、仕事で使う方や、毎日使っている人はスリープが圧倒的に使いやすいと言えますね。 

パソコンのスリープとシャットダウンのメリット

スリープは利便性が良く、キーボードを押したり、パソコンを開いたりすると数秒で起動することがメリットです。

シャットダウンは一方でメモリーのリフレッシュができ、パソコンを休ませることでメリットがあるのが特徴です。

スリープのメリット

スリープのメリットは3つ挙げることができます。

  • 利便性が高い
  • 再起動の負担がかからない
  • 自動でメンテナンスしてくれる

以上の3点について、詳しく解説していきます。

利便性が高い

作業途中であっても途中画面から再開できますし、数秒で起動するので、頻繁に使用する人には使い勝手が良い方法になります。

再起動の負担がかからない

電源の一部を休ませている状態なので、最初から起動する必要がなく立ち上がりもスムーズです。

自動でメンテナンスしてくれる

スリープ中にメンテナンスやセキュリティスキャンをしてくれます。

時間になれば一時的にスリープを介助して自動メンテナンスが開始されます。

メンテナンスの時間設定を夜間にできるので、夜寝ている最中に自動で行ってくれるのはとても便利ですよね。

シャットダウンのメリット

一方で、パソコンを使わない時にシャットダウンしておくことには、以下のようなメリットがあります。

  • 待機電力を使わない
  • 音が出ないので静か
  • メモリーの開放ができる

待機電力を使わない

パソコンから離れている間、電力の消費はほとんどありません。

音が出ないので静か

最近のパソコンはスリープでも音が静かなものもあります。私は、夜中寝ようとする時に静かな部屋で、「ブーン」と鳴っていると気になるので、すぐシャットダウンしてしまいます。

メモリーの開放ができる

パソコンを長時間使用していると、パソコンの動きが遅くなることがありますが、

これはパソコンのメモリーがいっぱいになり空き容量メモリーが不足しているのが原因で起きます。

これを改善するために、シャットダウンをしたり、使用しないアプリの終了や停止を行ったりする必要があります。

パソコンのスリープとシャットダウンのデメリット

スリープは低電力ですが、長時間使用していると消費電力が大きくなってしまいます。

シャットダウンは、起動時にパソコンを一から立ち上げる必要があるため、起動までに数分時間がかかるのがデメリットと言えます。

スリープのデメリット

立ち上げまでの時間が早い、というのがパソコンをスリープにするメリットとして挙げましたが、その分デメリットもあります。

  • 長時間スリープ状態でいると消費電力が多くなる
  • パソコン内部の温度が上がる
  • メモリーへの負荷がかかる
  • 持ち運ぶ時の衝撃で中の部品が壊れてしまう危険がある

長時間スリープ状態でいると消費電力が多くなる

1時間あたり0.5wと消費電力は少ないですが、数日使わない場合は負荷が大きくなり、故障の原因にもなるかもしれません。

長時間使わない時は避けた方が良いでしょう。

パソコン内部の温度が上がる

スリープ中でもパソコンが動いていると本体の内部温度も上がるので、ダメージが蓄積されてしまいます。

メモリーへの負荷がかかる

長時間スリープモードでいると、メモリーリーク現象と呼ばれる現象が発生します。

簡単にいうと、メモリーへのダメージが蓄積され、バグやエラーの原因になると言われています。

シャットダウンをすることでメモリーをリフレッシュできるので、1日一回は必ずシャットダウンすることをオススメします。

持ち運ぶ時の衝撃で中の部品が壊れてしまう危険がある

これはHDDを内蔵しているパソコンに限るのですが、スリープのまま持ち運んでいると、中の部品が動いて危険です。

パソコンの中にデータを記憶する媒体があり、その種類でSDDやHDDと呼ばれるものがあります。

HDDはスリープするとデータを一時的に記憶し、そのままディスクを回しながらいつでも起動できるように動いています。

そのためHDDを使用しているパソコンでは、HDDが動き続けていて固定されていない状態のため、持ち運ぶ時に衝撃が加わると中身が動いてしまいます。

シャットダウンのデメリット

作業しない時間にパソコンをシャットダウンすることには、どんなデメリットがあるのでしょう。

  • 起動する際に大きな負荷がかかる
  • 起動時間が遅い

起動する際に大きな負荷がかかる

パソコンの電源を入れる時と起動する時に大きな電力を消費することになります。

起動回数が多い場合はスリープをおすすめします。

起動時間が遅い

シャットダウンは電源を完全に落としているので、再起動するには全機能を最初から立ち上げる必要があるため、起動に時間がかかります。

パソコンのスリープとシャットダウンで寿命を延ばす

パソコンの寿命を伸ばすには、パソコンのパーツである「HDD」と「SDD」の劣化を防ぐことがカギになると言われています。

HDDやSDDと言われても、なんのことかピンとこないかもしれませんね。

スリープとシャットダウンをうまく使い分けることがHDDやSDDの劣化を防ぐことにつながるかもしれません。

パソコンの寿命はHDDとSDDの負担量に関係する

パソコンの寿命は平均として3〜6年と言われています。

使用して3年で徐々に故障の症状が出てきて、起動時間が遅くなったり、画面が正常に表示されない、フリーズするといったことが出てきます。

故障の原因として、パソコンのHDDやSSDが劣化していくことが挙げられます。

HDDやSDDとは、データを保存したり読み出したりするパソコンの根幹(こんかん)となるパーツです。

HDDやSDDの寿命は約1万時間とされていて、1日使うとしたら時間で3〜4年の寿命です。

例えば、1日5時間毎日使うとして計算してみましょう。

・【5時間×360日=1880時間/年】

・【1万時間÷1880時間/年=5.319…】

以上の計算から、パソコンを1日5時間使うと約5年の寿命ということになります。

この方法で計算していくと、1日4〜6時間使用すると4〜6年の寿命になることがわかります。

このことから、パソコンの使用時間が多いほど寿命が縮まることがわかります。  

スリープとシャットダウンを使い分ける目安

2010年にマイクロソフトが公開した資料では、Windows の場合には 「90分以内の離席ならスリープを使ったほうが節電になる。」 と発表されています。

シャットダウンは再度起動する時に大きな電力を使いますが、待機時間がないので消費電力はゼロになります。

一方、スリープは1時間で0.5w程度の電力を消費しますが、再起動の消費電力は低くなります。

パソコンへの過剰な負荷を防ぐためにも、作業時間を90分以上中断する時はシャットダウン、90分以内ならばスリープモードにして使い分けるのがおすすめです。

昼休憩後にパソコン作業に入る時はスリープ、合間に出かけたり、会議が入ったりしている場合はシャットダウン、など、その後の予定を考えて使い分けられるといいですね!

 

まとめ

  • パソコンは90分以上作業を中断する時はシャットダウン、90分以内の場合はスリープがおすすめ
  • パソコンのスリープは低電力で待機している状態で、シャットダウンは完全に電源を落としている状態
  • スリープ状態は起動がスムーズで利便性が高いことがメリットだが、長時間やりすぎると電力やパソコを消耗する
  • シャットダウンにするとパソコンや電力の消耗は少ないが、次に立ち上げるときの負荷が大きく、時間もかかる
  • パソコンの寿命を長持ちさせるには、パソコン内部のパーツであるHDDやSDDの消耗を防ぐのがポイント

スリープ状態とシャットダウンでのメリットやデメリットがそれぞれあるので、時間を目安に使い分けることで、パソコンの負荷を軽減出来ることがわかりました。

基本的にはスリープをメインに使うと思いますが、夜寝る前には一度パソコンをシャットダウンして、なるべく長くパソコンを使いたいと思います。

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