レターパックを送ることになったのですが、依頼主欄に「様」がありますね。
この依頼主欄の「様」は消すの?と疑問に思ったのではありませんか。
とくにビジネスシーンでレターパックを使用する場合は、マナーがどうなっているのか気になりますよね。
レターパックの依頼主欄の「様」は、プライベートであれば消したほうがよい程度ですが、ビジネスシーンでは必ず二重線を引いて消すのが正解です。
ビジネスシーンでは「様」を消すなどのマナーを知らないだけで、悪気はなくても常識がないと思われる可能性は高いのです。
この記事では、「様」を消す以外にも注意すべき依頼主・品名・届け先欄の記入の仕方を紹介します。
最後まで読むとあなたもマナー美人になれますよ♪
あわせてレターパックを返信用に使用するときの注意点も説明します。
レターパックの様は消す!正しい消し方と他の注意点
とくにビジネスシーンでレターパックを使用する場合は、必ず依頼主欄の「様」を消しましょう。
依頼主(送り主・差出人)の名前に「様」が書かれた郵便物があなたに届いた、と考えると印象がよくないことがわかりますね。
レターパックは、上から郵便番号・届け先・依頼主・品名欄の4箇所に記入する必要があります。
上から順に記入したくなりますが消し忘れがないように、最初にレターパックの依頼主欄の「様」を消すのがおすすめです。
ここでは、「様」の正しい消し方と依頼主・品名欄を記入する際の注意点を説明します。
レターパックの様の正しい消し方は二重線を引いて消す
レターパックをビジネスで使用する場合には、依頼主欄の「様」を必ず消しましょう。
レターパックの依頼主欄にある「様」は、ボールペンなど消えない筆記用具で上から二重線を引いて消すのが正しい消し方です。
郵便物の文字を消すときのマナーはレターパックにも応用できますので、ポイントを3つ紹介します。
郵便物の文字は、修正液を使用するでも黒く塗りつぶすでもなく、ボールペンなど消えない筆記用具で二重線を引いて消すのが正しい方法です。
二重線の引き方は、横書きの場合は「横向き」と「斜め向き」がありますがどちらでも問題ありません。
縦書きの場合は、「縦向き」と「斜め向き」のどちらかになります。
二重線は定規を使わなくても問題ありませんが、丁寧に引くと、とても印象がよくなります。
しかし、わざわざ消すのならなぜレターパックの依頼主欄には「様」があるのかと不思議に思いますよね。
それは、レターパックを販売している日本郵便株式会社からすると、依頼主であるあなたはお客様であるため、「様」と印刷されているようです。
書き損じたときも二重線を引いて消せばよいの?
いいえ、書き損じ(書き間違い)を二重線で修正するのはやめましょう。
書き損じのレターパックを送ることも相手に対して失礼にあたります。
ですので、書き損じた場合は新しいレターパックを使用することをおすすめします。
書き損じの場合は、手数料42円を支払えば新しいレターパックに交換できますよ。
レターパックを友達に送る場合には、ビジネスシーンほど気を遣う必要はありません。
ですが「様」を消すのは一般的なマナーですので、消したほうが無難です。
目上の方にレターパックを送るときにも消し忘れがないようにしましょうね。
「様」が消されていないと、目上の方からは「常識がない人なのかしら?」という印象をもたれる可能性があります。
できれば、悪い印象をもたれたくありませんよね。
その他にも注意点がありますので、最後まで読んで印象をよくしていきましょう。
依頼主欄の様を消したら次に注意することは3つ
依頼主欄の「様」を消したら、次に注意することは以下の3点です。
では1つずつ順を追って説明します。
「お」や「ご」も二重線を引いて消す
レターパックの依頼主欄には「おところ」「おなまえ」と印刷がされていますので、この2つの「お」も「様」と同様に二重線を引いて消しましょう。
そして、実は「ご依頼主」になっていることに気がつきましたか?こちらの「ご」も二重線で消しましょう。
依頼主欄の「様」と同様で、二重線の消し方は横書きですので「横向き」と「斜め向き」どちらでも問題ありません。
住所は都道府県から省略せずに記入する
依頼主欄の住所も、都道府県からマンションの名前や号室を含め省略することなく正確に記入します。
郵便番号も忘れずに記入してくださいね。
ビジネスシーンでは、省略せずに書くことがマナーですよ。
空欄は残さずに全て記入する
ビジネスシーンにおいて、記入欄に空欄があることは悪い印象を与えます。
また、封筒やハガキなどと違いレターパックには電話番号が必要ですので、必ず忘れずに記入しましょう。
マナーを守ることでお互いが気持ちよく過ごせますね。
品名は詳しく書かないと配達の遅れも!具体例あり
次は依頼主欄の下の品名欄を記入しましょう。
品名の欄には、レターパックに入れたものを具体的に記入する必要があります。
品名が必要な理由は、航空輸送ができるかできないかの判断などをするためです。
参考までに、航空機による輸送ができないものはこちらです。
きちんと具体的に品名を記入しなかったために、航空機以外の方法になる可能性があるのです。
そうすると1日~4日程度配達が遅れることがありますので、レターパックの品名は詳しく記入しましょう。
私は航空輸送と聞いて海外には送らないから関係ないのではと思ってしまいましたが、国内でも航空輸送される場合があるのですね。
ただビジネスでレターパックを使用する場合は、書類を送ることが多いと思います。書類のみの場合は「書類」で問題ありません。
契約書・見積書など何の書類か分かるような具体的な中身を書くのはNGです。
品名の具体例をあげますので、参考にしてください。
×日用品 | → | 〇衣服、食品、CD |
×雑貨、小物類 | → | 〇食器、ボールペン |
×スポーツ用品 | → | 〇ラケット、ユニフォーム |
×キャンプ用品 | → | 〇テント、シュラフ |
×ダイビング用品 | → | 〇ウェットスーツ、シュノーケル |
×プレゼント、ギフト | → | 〇ゲームソフト、ネクタイ |
商品名は品名にはなりませんので注意しましょう。
例えば「スプラトゥーン」は商品名ですので、品名としては「ゲームソフト」と記入することになります。
品名欄は郵便局員向けですので、届け先向けに同封したものを伝えたい場合は欄外に記入しましょう。
私は品名欄の役割を知らなかったため、品名欄に「内容品によっては、配達が遅れる場合があります。」との記載を不思議に思っていました。
内容品により輸送方法が異なる場合があるのですね。
郵便局員を困らせないのもマナーですし、品名をきちんと記入すれば配達が遅れることはないので、相手にも迷惑をかけませんね。
レターパックの様を御中にする場合とそのままの場合
レターパックの届け先欄(宛先・受取人先)は、書き直す場合があるので注意しましょう。
レターパックには届け先欄にも「様」と印刷されていますが、届け先が会社名や部署名のときは「様」を「御中(おんちゅう)」に書き直します。
届け先が個人名の場合は、届け先欄の「様」はそのまま使用します。
ここでは、届け先欄の「様」を「御中」に変える場合の具体例やその他の注意点を説明しますね。
会社宛て部署宛てが届け先の場合は様を消して御中に
敬称を考える上で注目すべきは、最終的な届け先です。
会社の届け先を考えた場合でも、部署名で終わることもあれば、担当者(個人)名で終わることもあります。
それぞれ付けるべき敬称は異なるため、最終的な届け先に応じた正しい敬称を理解しましょう。
最終的な届け先が会社(団体・学校など)名や部署名で終わる場合は、レターパックの届け先欄の「様」を消して「御中」に書き直します。
届け先が御中にあてはまる場合は次のようにします。
届け先欄の印刷されている「様」を二重線で消し、「様」と書かれていた部分の上のところに「御中」と書き直しましょう。
わかりやすいように、レターパックの届け先欄の「様」を「御中」に書き直す場合の具体例をあげます。
つまり、届け先が「株式会社○○」や「○○課」など個人名ではない場合に、「様」を「御中」に書き直すのです。
レターパックも、通常の封筒やハガキとマナーは同じです。
個人名が最終的な届け先の場合は様のままでOK
最終的な届け先が個人名で終わる場合は、レターパックの届け先欄の「様」はそのまま使用します。
「担当者」も個人名として扱います。
届け先はできるだけ細かく書くことが大切です。
なぜなら会社(団体・学校など)名+御中だけではあまりにも範囲が広すぎることもあるため、できるだけ部署や個人名まで記入しましょう。
あなたが送ったレターパックが相手にスムーズに届くように、先のことまで考えて行動できると親切ですね。
そして、会社宛てで役職のある個人に送るときは以下の順番で記入しましょう。
- 会社(団体・学校など)名
- 所属部署(組織)名
- 役職(役職がない場合は記入しなくてOK)
- 個人名
学校の先生や医師など、先生と呼ばれる職業の場合は敬称を「先生」としてもOKです。
では、レターパックの届け先欄の「様」を、そのまま使用する場合の具体例をあげます。
連名である場合は、どちらの名前の後ろにも「様」を書き、印刷されている「様」を二重線で消しましょう。
よくわからないから、とにかく敬称をつけておけばよいでしょうと考えるかもしれません。
しかし、二重敬称は失礼にあたります。
役職も敬称ですので、二重敬称になります。
こちらは間違いやすいので注意してくださいね。
届け先欄の様以外の注意点は依頼主欄と同じ
レターパックの届け先欄の「様」以外の注意点は、依頼主欄と同じです。
届け先欄の「おところ」「電話番号」も、依頼主欄同様に以下の点に注意しましょう。
依頼主欄同様、届け先欄の住所も、都道府県からマンションの名前や号室を含め省略することなく正確に記入してくださいね。
また、電話番号も郵便番号も必ず忘れずに記入しましょう。
私は見落としがちですが、郵便番号は一番上(届け先欄の上)にあります。
レターパックの様を消すのは返信用封筒でも同様
レターパックを返信用封筒として使用するときの注意点は何?
レターパックを返信用として同封するときも「様」を二重線で消しますが、今回は依頼主欄ではなく届け先欄の「様」です。
ここでは、レターパックを返信用封筒として送るときの注意点と、返信用封筒として送られてきたレターパックを送り返すときの注意点も紹介します。
返信用レターパックの届け先欄の様は行にする
では、レターパックを返信用封筒として同封するときの届け先欄(宛先・受取人先)に関する注意点を説明します。
順に説明します。
「様」は二重線を引いて消し「行」と書き直す
返信用封筒としてレターパックを送る場合、届け先欄の「様」は二重線を引いて消し「行」と書き直します。
「行」の代わりに「宛」と書くこともあります。
このときもボールペンなど消えない筆記用具を使用しましょう。
修正液を使用したり黒く塗りつぶしたりもしませんよ。
横書きの二重線の引き方は、「横向き」と「斜め向き」がありますがどちらでも問題ありません。
返信用のレターパックなので、届け先は自分(自分が所属する会社など)宛てです。
そのため「様」を消すのですが、「行」や「宛」と書き直すと初めて知ったときは驚きました。
3つの「お」は二重線を引いて消す
届け先欄には、「お届け先」「おなまえ」「おところ」と3つの「お」がありますので、「様」同様に二重線を引いて消します。
私は「お」や「ご」を探すときは、本の「ウォーリーをさがせ!」「ミッケ!」を見ている気分になって気合を入れていますね。
自分(会社など)の住所・名前・電話番号を記入する
返信用封筒としてレターパックを送る場合は、届け先欄に自分(自分が所属する会社など)の住所・名前・電話番号を記入します。
このときも、住所は都道府県からマンションや住宅の名前、号室を含め省略することなく正確に記入してくださいね。
空欄を残さないようにきちんと記入しましょう。
空欄のないきちんと記入されているレターパックは誠実さが伝わり、印象がよくなりますよ。
届け先欄以外で返信用として送るときの注意点は2つ
レターパックを返信用封筒として送るときの注意点は、届け先欄以外では以下の2点です。
レターパックを使用するとき、とくにビジネスシーンでは空欄があると相手の印象を悪くしかねません。
しかし返信用封筒としてレターパックを送る場合は、依頼主欄(送り主・差出人)は空欄のままにして同封するのがマナーです。
もし間違った情報を記入してしまうと失礼にあたりますので、あらかじめ記入するのはビジネスマナー上よろしくありません。
また、返信用封筒のレターパックの品名欄は、同封してもらうものが決まっている場合は記入しましょう。
同封してもらうものが書類であれば、品名欄に「書類」と記入します。
返信用のレターパックは折っても大丈夫かしら?
レターパックを折らないと入らない場合は、真ん中を2つ折りにして同封しても問題ありません。
なぜか折ってはいけないような気がしますが、レターパックは折っても使用できます。
送られた返信用を返すときは行を様や御中にする
最後に、返信用封筒としてレターパックが送られてきたときの注意点を紹介します。
同封されていた返信用レターパックを送り返す場合、届け先欄の「行」は二重線を引いて消し「様」や「御中」など相手に合わせて書き直しましょう。
最終的な届け先が会社(団体・学校など)名や部署名で終わる場合は「御中」、個人名の場合は「様」です。
届け先欄はすでに記入されているはずなので、依頼主欄は以下の点に注意して記入しましょう。
品名欄が記入されている場合は、品名が合っているのか確認し追加するものがあれば書き加えましょう。
品名欄が空欄の場合は、配達が遅れないためにも具体的に記入しましょう。
この記事に書かれていることを実践するあなたは、立派なマナー美人ですね。
まとめ
- レターパックの依頼主欄の「様」は、プライベートであれば消したほうがよい程度だが、ビジネスシーンでは必ず二重線を引いて消すのが正解
- 「様」の正しい消し方は、ボールペンなど消えない筆記用具で上から二重線を引いて消す
- レターパックの依頼主欄の「様」を消した後の注意点は、依頼主欄の「ご」や「お」も二重線で消す・住所は省略しない・空欄は残さないの3点
- レターパックの品名欄を具体的に書かないと、航空機以外の方法になる可能性があるため配達が遅れることあり
- 会社(団体・学校など)名や部署名で最終的な届け先が終わる場合は、レターパックの届け先欄の「様」を消して「御中」に書き直す
- 個人名で最終的な届け先が終わる場合は、レターパックの届け先欄の「様」はそのまま使用
- レターパックを返信用として同封するとき、届け先欄の「様」は二重線を引いて消し「行」と書き直す
- 同封されていた返信用レターパックを送り返す場合、届け先欄の「行」は二重線を引いて消し「様」や「御中」などに書き直す
レターパックを送るとき、依頼主(送り主・差出人)欄の「様」は消すのが正解でしたね。
マナーを知らないと、知らぬ間に相手に悪い印象を与えている可能性があります。
この記事で初めて知ったマナーもあったかもしれませんね。
マナーを守ることで相手への印象をどんどんよくしていきましょう♪
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