塾に通うのは小学4年生からが一般的で、準備として小学3年生の冬期講習から通い始めることが多いと言われています。
受験を視野に入れた進学塾に通う小学生の平均帰宅時間は20時35分、全体の3割が21時以降と夜遅い時間に帰宅しています。
帰宅時間が夜遅いと睡眠時間が少なくなり、夜ご飯のことが心配ですよね。
なんと受験する小学生の約7割は23時~0時に就寝しており、受験しない小学生よりも平均睡眠時間が30分以上も短いのです。
まとまった睡眠時間の確保のために、親は時間の使い方のアドバイスや勉強しやすいライフスタイルを整えるなどの協力が欠かせません。
本記事では特に進学塾に通い夜遅い時間に帰宅する小学生の親に向けて、勉強を頑張る小学生にどんな応援ができるのか紹介や詳しく解説します。
小学生の塾は夜遅いと21時以降に帰宅が全体の約3割!
中学受験を視野に入れた進学塾に通う小学生の平均帰宅時間は20時35分、全体の3割が21時以降の帰宅なのです。
進学塾は補習塾より講義の終了時間が遅く、通塾に時間がかかることも多いので帰宅が夜遅い時間になりがちなのです。
そうまでして中学受験するのは、親が受験させたいと思うことが多いのかな?
確かに塾に通わせて中学受験させたいと思う親もいますが、小学生の子自身が中学受験したいと希望している場合もあります。
また受験に向けて塾の講義が本格化する前の、小学3年生の冬期講習から塾に通い始めることが多いです。
必ずしも小学3年生の冬から始める必要はありませんので、焦る必要はありません。
家庭の状況やあなたのお子さんの個性に合わせて、ベストなタイミングを見極めての入塾がいいでしょう。
この項目では塾に通う小学生の帰宅時間や中学受験する理由など、詳しく解説します。
受験のために塾へ通う小学生の平均帰宅時間は20時35分
塾に通う小学生全体の平均帰宅時間は19時21分だが、中学受験を視野に入れた進学塾では20時35分という調査結果があります。
授業への理解を促す、補完する役割を持つ補習塾では帰宅が18時から19時までの小学生が60%以上を占めています。
しかし進学塾では、帰宅が21時ごろの小学生は18.0%、22時ごろは15.3%、22時以降は2%となっており、全体の3割が21時以降に帰宅しているのです。
進学塾に通っていると、そんなに夜遅い帰宅になるなんて驚きです。
私が小学生のころは遅くても21時までには就寝するルールでしたから、とても想像がつきません。
例えば進学塾で有名な早稲田アカデミーの受験対策コースの実施要綱では、以下のように記載されています。
曜日 | 週3回 |
時間 | 17:00~18:40 18:50~20:30 |
科目 | 国語・算数・社会・理科 国語・算数は100分×週2回ずつ、社会・理科は100分×週1回ずつの実施 |
早稲田アカデミーの講義が終わるのが20時30分ですが、塾から自宅まで30分くらいかかる場合帰宅が21時になりますよね。
各小学校の付近にある補習塾と異なり、進学塾は駅前など人通りの多い場所にあることが多いでしょう。
進学塾に通う小学生は補習塾よりも講義の終了時間が遅く、通塾に時間がかかって帰宅が夜遅くなるというケースが多いのです。
実は中学受験をしたいと思う小学生も多い
塾に通って帰宅が夜遅い時間になってまで、中学受験させたい・したいと思うのか疑問ですよね。
親が子に受験や勉強を強要しているのでは?と不安に感じていませんか。
実は塾に通わせて中学受験させたいと思う親もいますが、小学生の子自身が中学受験したいと希望している場合もあります。
では塾に通わせたい親や中学受験させたいと考えている親について見ていきましょう。
塾や習い事に通わせないと将来を不安に思う親の割合は、小学校の学年が進むにつれて増えていきます。
さらに小学校6年生では6割以上の親が、我が子にできるだけ高学歴を身につけさせたいと思っています。
実際に中学受験させる予定とアンケートに回答した親は36.9%おり、3人に1人が中学受験させたいと考えていることが分かります。
20年前の調査データでも、中学受験させる予定と回答した保護者は35%でした。
昔と今とで、中学受験する割合に大きな変化がないことに驚きました。
親が我が子の高学歴を希望する割合も多いですが、中学受験を最初に言い出すのは実は小学生からというケースもあります。
私立中学受験を親が最初に言い出す割合が39.8%に対し、子どもの方から言い出したという割合は35%と僅差なのです。
国立大学附属や公立の中高一貫校へ受験したいと言い出すのは、なんと子どもの方が多いのです。
小学生にとって、中学受験するのには以下のような理由があります。
- とても行きたいと思う中学校があるから
- 近くの公立中学校よりもたくさん勉強できるから
- 高校受験をしなくてよいから
- お母さんやお父さんに言われたから
- 近くの公立中学校はいじめの心配があるから
- 友だちが受験するから
- 学習塾や学校の先生にすすめられたから
引用:ベネッセ教育総合研究所のアンケート調査結果より
中学受験したいと思うのは親の考えや希望と思われがちですが、実は小学生自身が希望していることも多いのです。
確かに親や先生など周りからすすめられたことをきっかけに、受験しようと思うかもしれません。
ですがすすめられたとしても、最終的に受験するかは小学生の本人自身が選択することです。
子ども自身に中学受験したい理由があって勉強するなら、モチベーションを維持しやすく私も応援したくなります。
中学受験のためには小学4年生から塾に通うことが多い
中学受験のために塾に通うのは小学4年生からが一般的で、準備として小学3年生の冬期講習から通い始めることが多いです。
塾でのカリキュラムは小学1年生からありますが、受験を視野に入れた本格的な講義は4年生から始まります。
カリキュラムはどの塾でも以下のような流れが多いです。
- 小学1~2年生は学ぶことに興味を持ったり、学ぶ楽しさを知ったりする
- 小学3年生ごろまでは少しずつ思考力を高め、仲間と学ぶ喜びを得ることが中心
- 小学4年生になると講義だけでなくテストの回数も増え、他者との比較や競い合いで学習成果の実感や自分に合う学習方法を身に着けていく
- 小学5年生では具体的な志望校を見定め、目標に向けた学習計画を立てて実行する
- 小学6年生では志望校に合格できる実力をつけ、本番を見据えた実践力を高める
小学4年生ごろから講義も本格化し、時間も曜日も増えていきます。
例えば進学塾のSAPIXでは小学3年生までは講義が18時30分に終了ですが、小学4年生になると20時で終了と遅くなります。
そうなる前の小学3年生の冬ごろから入塾すれば学習習慣も身に付き、進級後スムーズに本格化した講義に切り替えやすいと思います。
金銭的な負担もあるので、家庭の状況に合わせて入塾を遅くしても問題ありません。
例えば志望校を視野に入れた受験勉強を始める小学5年生から入塾しても、遅くないのです。
入塾するまでの間をドリルや通信講座などで勉強し、高学年になって入塾するのも一つの方法ですから。
もちろん受験までの日数が少ないほど、短期間で勉強する量も増えてしまいます。
塾に通い始めるタイミングはあなたの家庭の状況や、子どもの個性に合わせて検討が必要だと思います。
小学生で塾と夜の睡眠時間確保の両立には親の協力必須
小学生で塾に通っていると、どうしても睡眠時間が少なくなりがちです。
受験する小学生の約7割は23時~0時に就寝し、朝は受験しない子どもと同じくらいの時間に起きています。
受験しない小学生の平均睡眠時間は8時間41分に対し、受験する小学生の平均睡眠時間は8時間8分と30分以上も短いのです。
睡眠時間が極端に少ないと、昼間に眠くなってしまったり集中力が落ちたりし、勉強の効率も下がってしまいますよね。
まとまった睡眠時間の確保のために、親は時間の使い方のアドバイスや勉強しやすいライフスタイルを整えるなどの協力ができます。
大人にとっても朝早い方が家事や資格取得に向けて勉強するにもおすすめなので、子どもに合わせて朝方のライフスタイルにするといいでしょう。
塾のある日もない日も基本的な生活リズムを乱さないことで、常に良いコンディションを整えやすくなりますよ。
この項目では通塾する小学生の睡眠時間や、睡眠時間を確保するために親ができることについて詳しく解説します。
通塾する小学生の約7割は23時から0時ごろに就寝
受験のために通塾する小学生と受験しない小学生では、就寝時間や睡眠時間が全く異なります。
受験しない小学生の約7割が22時30分までに就寝するのに対し、受験する小学生の約7割は23時~0時ごろに就寝していることが多いのです。
<就寝時間> | <受験する子ども> | <受験しない子ども> |
21時前 | 0% | 1.2% |
21時ごろ | 0.9% | 8.2% |
21時30分ごろ | 6.0% | 15.3% |
22時ごろ | 7.8% | 27.1% |
22時30分ごろ | 16.4% | 20.4% |
23時ごろ | 23.3% | 16.6% |
23時30分ごろ | 19.0% | 6.5% |
0時ごろ | 11.2% | 2.2% |
0時以降 | 13.6% | 1.4% |
帰宅が20時30分から21時を超える小学生が多いので、学校の宿題や塾の振り返りなどを行うとどうしても遅くなってしまいますよね。
なんと0時ごろや0時以降に就寝する小学生が2割を超えるのだから、本当に驚きました。
ところが受験する小学生は夜遅くに就寝するのに、朝起きる時間は受験しない小学生と大差ありません。
<起床時間> | <受験する子ども> | <受験しない子ども> |
6時前 | 0.9% | 2.1% |
6時ごろ | 4.3% | 9.4% |
6時30分ごろ | 23.3% | 35.3% |
7時ごろ | 48.3% | 45.0% |
7時30分ごろ | 20.7% | 6.4% |
8時以降 | 1.8% | 1.1% |
多くの子どもが朝7時ごろまでに起きていますが、夜遅い分だけ受験する子どもは7時30分ごろに起きる割合も増えています。
就寝時間が1時間以上も遅くなるのに、受験する・しない小学生では起床時間に大きな差がないことに驚きました。
受験しない小学生の平均睡眠時間は8時間41分に対し、受験する小学生の平均睡眠時間は8時間8分と30分以上も短いです。
1週間では睡眠時間がなんと3時間30分も異なるんですよ。
1日ではたった30分と思いますが、長期的にみると大きな差になるので影響が心配ですよね。
受験する小学生も受験しない小学生も、就寝時間が遅くなるほど疲れやすさを感じています。
特に受験する小学生では、以下のような調査結果があります。
<就寝時間> | <疲れやすいと感じる> | <疲れやすいと感じない> |
22時ごろ | 12.4% | 28.4% |
22時30分ごろ | 15.5% | 17.6% |
23時ごろ | 20.9% | 23.0% |
23時30分ごろ | 17.8% | 9.5% |
0時ごろ | 11.6% | 4.1% |
受験しない小学生でも、就寝時間が遅くなるほど疲れやすいと感じる割合が高くなっています。
勉強のために就寝が遅くなり、睡眠時間が不足すると疲れやすくなり勉強効率も下がる可能性があります。
ベストコンディションで受験に向けて一生懸命頑張るためには、十分な睡眠が欠かせません。
通塾で夜遅くなっても、できる限りまとまった睡眠時間を確保してあげたいと思いますよね。
効率の良い勉強方法も大切ですが、まずは睡眠をしっかりとることが先決だと私は思います。
次項では睡眠時間を確保するために親ができることについて、詳しく解説していきます。
1日8時間以上の睡眠時間確保のために親ができること
22時ごろまでに就寝した方が疲れやすさを感じない小学生の方が多いので、なるべく早く就寝させたいですよね。
小学生の子どもにまとまった睡眠時間を確保するためには、親がある程度工夫しサポートする必要があります。
特に子どもへは勉強方法や時間の使い方のアドバイスや、子どもが勉強しやすいようにライフスタイルを整えてあげるといいです。
親が生活で工夫できること、子どもにアドバイスできることの一例を挙げます。
- 塾のある日は間違えた問題のみ、残りの宿題は塾のない日に取り組むようにアドバイス
- 時間を決めて、終わってなくても切り上げさせるよう声をかける
- 早めに塾に行って学校の宿題などを終わらせておくよう、時間の使い方を工夫してもらう
- 夜遅くまで勉強するのではなく、朝早く起きて勉強してもらう
- 就寝前にはスマートフォンなどの電子機器を使用させない
- 塾に行く前に、学校の宿題、片付けや翌日の準備などできることを済ませておく
塾のある日とない日で時間の使い方や学習方法を変えてみるといいでしょう。
例えば塾のある日は帰宅後に入浴や食事などを済ませて、残った時間で少しだけ振り返りを行います。
1日30分だけでも、その日やったことを振り返る時間があればプラスになりますよね。
翌日朝早く起きて前日に受けた講義内容の振り返りや宿題を行う方が、夜遅くにやるよりはるかに効率がいいでしょう。
受験も朝から行われるので、ぜひ朝~午前中に勉強するライフスタイルがおすすめです。
学校がお休みの日でも朝から勉強しやすいよう、家族で朝型のライフスタイルにすると子どももより朝早く起きやすくなります。
大人にとっても朝早い方が家事や資格取得に向けて勉強するにもおすすめなので、子どもに合わせて朝方のライフスタイルにしてみるといいと思います。
最初は親も子どもも辛いかもしれませんが、夜早く就寝するようになれば少しずつ起きられるようになると思います。
子どもが朝早く起きるのが苦手なうちは、親が朝早く声をかけて起こしてあげるといいでしょう。
また就寝前にスマートフォンやパソコンの画面を見てしまうと、寝つきが悪くなる、あるいは眠りを浅くしてしまうのでやめさせましょう。
夜遅く宿題のために調べものをしてしまうと、時間がかかって就寝時間も遅くなってしまいます。
ぜひ翌朝調べものをするように声をかけるといいと思います。
時間の使い方では、塾に行く前にできることを済ませておくと夜も早くに就寝できるのでおすすめです。
例えばランドセルからプリントを出し、塾に行く前に翌日の教科書などを準備しておくと夜も安心して眠れますよね。
塾から帰った後に準備するのでは、眠気や疲労で注意が散漫になり忘れ物してしまうリスクも上昇します。
塾に行く前はダラダラしたくなる気持ちもわかりますが、早く就寝してもらうために少しの時間でも有効活用できるよう声かけしていくといいでしょう。
子どもが早く就寝できるように親ができることの中心は、子どもが主体的に行動できるようアドバイスや声かけです。
塾に通う子どもになんでも手を貸すのではなく、子どもの主体性を大切にした支援が大事だと思います。
どうしたら早く就寝できるか、子どもと一緒に考えるのも大切だと思います。
子ども自身が遅くまで勉強するより、早く寝ることが大切であると気付ける方が問題の解決につながるかもしれません。
親だけで解決しようとするのではなく、ぜひ子どもと一緒に考えてみてくださいね。
塾のある日もない日も大きく生活リズムを乱さない
塾のある日もない日も基本的な生活リズムを乱さないことで、常に良いコンディションを整えられるでしょう。
塾のある日は遅くまで勉強するので、塾や学校のない日はできるだけ寝た方が疲労を回復できると考えがえていませんか。
朝起きる時間を1時間程度遅くするのは構いませんが、2時間以上になると体内のサーカディアンリズムが乱れてしまう可能性があります。
太陽光を浴び、食事や運動、時計を見ることなどにより24時間にリセットされます。
朝起きる時間が平日と休日で差が開くほど、体内のリズムが乱れやすくなってしまうのです。
体内のリズムが乱れると睡眠障害のほか、集中力の低下や精神的な不調など学習への悪影響を及ぼすことも懸念されます。
また睡眠時間は平日と休日同じでも、睡眠時間の中央に来る時間がずれた状態を「ソーシャル・ジェットラグ(社会的時差ボケ)」と呼びます。
この時差ボケを元に戻すのに数日かかると言われており、週末の寝坊が週半ばまで影響を及ぼす可能性があるのです。
体内のリズムは睡眠に限らず、食事や運動も同じこと。
塾や学校のない日でも、なるべく塾がある日と同じように勉強や運動、睡眠や食事をするといいと思います。
私の子どもの場合は幼稚園に通っていますが、やはり夜寝る時間が遅くなると朝が起きられないことが多いです。
週末朝寝坊すると、翌週まで疲労感が残りすっきり起きられません。
子どもも大人も体調のリズムを乱さないためには、毎日同じリズムで生活する事が大切です。
小学生で塾の日の夜ご飯は一緒に食べるか夜食で補おう
塾のある日は帰宅が遅くなるので、小学生の夜ご飯は家族と食べているのか気になりますよね。
通塾している小学生の約半数は毎日家族と一緒に夜ご飯を食べています。
コミュニケーションの場になるので、他の兄弟のために食べる時間を分けるなら、子どもが夜ご飯を食べる時には一緒に食卓に座ってあげましょう。
また夜遅くなってしまい夜ご飯のタイミングに不安があるなら、休憩時間に食べられるお弁当を持たせても良いですよ。
空腹のまま講義を受けるよりも、適度な栄養を補給すれば勉強効率の向上も期待できます。
疲れた脳や体のエネルギー補充のためには、胃腸への負担が少なく気分転換になるような夜食を摂ってもらうと良いでしょう。
勉強を頑張る小学生の子どもに、親は食事の工夫で応援できるのです。
この項目では夜ご飯やお弁当、夜食の工夫やおすすめの食材、レシピなど紹介していますので参考にしてみてくださいね。
家族で一緒に夜ご飯を食べてコミュニケーションを図る
塾から帰宅後に夜ご飯を食べるとなると、どうしても遅い時間になりがちですよね。
通塾している小学生の約半数は、毎日家族と一緒に夜ご飯を食べています。
<夜ご飯を一緒に食べる日数> | <受験する子ども> | <受験しない子ども> |
ほとんど毎日 | 49.1% | 60.5% |
5~6日 | 10.3% | 7.6% |
3~4日 | 21.6% | 3.6% |
1~2日 | 10.3% | 5.2% |
0日 | 6.0% | 1.9% |
受験しない小学生の方が毎日家族と一緒に夜ご飯を食べていますが、受験する小学生も週の大半を家族と一緒に食べています。
そして家族と一緒にご飯を食べる機会があれば、必然的にコミュニケーションを図れます。
小学生のころの私は、親とたくさん話したいと思っていました。
家族とコミュニケーションを図ることは、勉強などでたまったストレスの緩和につながるでしょう。
ちなみに受験する小学生と家族のコミュニケーションでは、以下のような内容が多いようです。
- 勉強や成績のことについて
- 社会の出来事やニュースについて
- 学校での出来事
- 友達のこと
引用:ベネッセ教育総合研究所のアンケート調査結果より
受験しない小学生も家族と上記のような話をしますが、遊びや休日の過ごし方について話をすることも多いようです。
ただ塾に通う兄弟に合わせて、下の兄弟まで夜ご飯を遅くするのは避けたいと考える親もいますよね。
その場合は下の兄弟たちと一緒に夜ご飯を摂り、塾に通う子どもとは一緒に食卓へ座るというのもいい方法でしょう。
帰宅後に一人寂しく夜ご飯を食べるより、一緒に席に座って家族と過ごす時間を設けることでコミュニケーションの場になります。
塾で頑張るからこそ、夜ご飯などのコミュニケーションの際にたくさんほめたり話を聞いたりしてあげるといいですね。
子どもにとってもリフレッシュの場になる可能性が高いので、夜ご飯の時間は家族で過ごせるように工夫してあげましょう。
帰りが遅いなら休憩時間でも食べやすいお弁当がいい
塾で夜帰りが遅くなるなら、短い休憩時間でも食べやすいお弁当を小学生に持たせると良いでしょう。
講義を受ける場合、必ず次の講義との間に10~20分程度の休憩時間があります。
休憩時間に軽く食べられるものを用意しておけば、空腹により集中力が低下するのを避けられるでしょう。
ただしおにぎりなど炭水化物ばかりを多く摂取すると、消化していく時に血糖値が下がり眠気を感じやすくなります。
集中力を維持しやすいお弁当を用意するなら、以下の点を意識してみましょう。
ナッツ類は和え物に入れるのも良いですが、お弁当の代わりにつまめるお菓子としても優秀です。
ちなみに可食部分100g中に炭水化物が少なくタンパク質が多く、勉強の合間におすすめのナッツ類といえばアーモンドでしょう。
噛むこと自体が脳の活性化を促すので、多少歯ごたえのあるものをお弁当に入れてあげるといいと思います。
おにぎりみたいにやわらかいものでも、よく噛んで食べさせたらいいのでは?
確かによく噛んで食べてもらうことも大切ですが、やわらかいとついつい勢いよく食べてしまいます。
おにぎりよりも具沢山のサンドイッチの方が、噛む回数も簡単に増やせるのでおすすめです。
何を作ってあげるか迷っているなら、「ツナと卵の野菜サンドイッチ」を試してみてください。
時間がない時は、ゆで卵ではなく黄身を軽くつぶした生卵を電子レンジで加熱する方法もおすすめですよ。
卵を耐熱容器に入れ、ラップをせずに600wで40~50秒加熱するとできますよ。
卵の黄身を軽くつぶしておけば破裂の心配はありませんし、白身と黄身を混ぜないことでゆで卵で作った時と同じような見た目になりますよ。
またピックに刺したソーセージや、個包装のキャンディーチーズなら手を汚さずに食べられるので休憩時間のお弁当におすすめです。
好きなキャラクターや色のピックなら、気分も明るくなるかもしれないですよね。
サンドイッチに限らず、少ない休憩時間では用意したお弁当を一度に完食できない可能性もあります。
なるべく一口サイズや小分けにすることで、時間が空いても食べやすいように工夫するといいでしょう。
ラップや紙袋など使い捨てにできるアイテムで、片付けの負担を減らすのも良い方法です。
塾の帰りは夜遅くになることもあるので、帰宅後にゴミ箱に捨てるだけにすれば親子共に負担も少なくなります。
また共働きなどでお弁当を用意できない場合は、コンビニエンスストアや塾内の出張販売で購入するのも一つです。
中学受験に向けては長い道のりになります。
塾のある日のお弁当や軽食は、あなたや子どもの負担が少なく継続可能な方法で用意するといいと思います。
夜遅くまで勉強している小学生におすすめの夜食
塾から帰ってきて、宿題や振り返りなど勉強していると夜遅くになりおなかも空いてしまいます。
勉強に集中し疲れた脳や体にエネルギーを補充するためにも、胃腸に負担の少なく気分転換になるような夜食を摂ると効果的です。
夜遅い時間に胃腸の負担になるような量、内容の夜食を摂るとその後の眠りを浅くしてしまいます。
夜食は満腹になるまで食べるのではなく、疲労回復やリフレッシュの一つとして捉えると良いでしょう。
どのような食品を夜食に準備してあげたらいいのかしら?
なるべく胃にも優しく、塩分の少ないものを用意してあげると良いでしょう。
特にヨーグルト、卵雑炊、温かいそばなど消化を助けてたんぱく質も多く含む食品がおすすめです。
勉強の合間におすすめの夜食メニューや食材は以下を参考にしてください。
消化を助ける食材を用いた温かいメニューなら、食べやすくて栄養価も高いのでおすすめです。
ちなみにヨーグルトトライフルとは、カステラやフルーツの上からヨーグルトとはちみつをかけた見た目も華やかなデザートです。
消化の良さとタンパク質を意識した夜食作りを意識してみてくださいね。
塾に通う小学生におすすめの軽食についてはこちらの記事も参考にしてください↓
まとめ
- 中学受験を視野に入れた進学塾に通う小学生の平均帰宅時間は20時35分、全体の3割が21時以降と夜遅い時間に帰宅している
- 中学受験のために塾に通うのは小学4年生からが一般的で、準備として小学3年生の冬期講習から通い始めることが多い
- 塾に通わせて中学受験させたいと思う親もいるが、子ども自身が中学受験したいと希望している場合もある
- 受験する小学生の約7割は23時~0時に就寝して平均睡眠時間は8時間8分だが、受験しない小学生よりも30分以上睡眠時間が短い
- まとまった睡眠時間の確保のために、親は時間の使い方のアドバイスや勉強しやすいライフスタイルを整えるなどの協力ができる
- 通塾している小学生の約半数は毎日家族と一緒に夜ご飯を食べているが、夜遅い時間になるのが不安なら休憩時間に食べられるお弁当を持たせると良い
- 勉強に集中し疲れた脳や体にエネルギーを補充するためにも、お弁当や夜食は消化を助けてたんぱく質も多く含む食品がおすすめ
進学塾へ通う小学生は帰宅がどうしても夜遅い時間になりがちで、睡眠時間の確保や夜ご飯の準備などでは家族の協力が欠かせません。
本記事では中学受験する小学生の親に向けて、子どもにできる協力の方法や夜ご飯問題を解決するためのポイントなどを解説しました。
中学受験するなら親のサポートなしには合格が難しいと思いますから、この記事を参考にぜひ子どもと力を合わせて合格に向けて頑張りましょう。
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