コンビニやスーパーなど、いろいろな場所で購入ができるチョコレート。
用途もさまざまで、そのまま食べたりお菓子作りに使用したりと幅広く活用ができ、子どもから大人まで大人気です。
ですがチョコレートは溶けてしまうのが難点でもあるため、あなたはこんな疑問を持ちませんか?
チョコレートが溶ける温度は何度なのかな?
一般的にチョコレートが溶ける温度は28℃と言われていますが、実は種類によって違いがあります。
今回は、チョコレートが溶ける温度を種類別に解説していきます。
また、美味しいチョコレートを楽しむためにも、溶けないように工夫することが大切ですよね。
そのため、チョコレートが溶けるのを防ぐ方法についても一緒に紹介していきますね♪
私もチョコレートが大好きなので、一緒に勉強していきたいと思います!
チョコレートが溶ける温度は28℃以外も!?種類別に解説
まず、一般的にチョコレートが溶ける温度は「28℃」と言われています。
市販のチョコレートのパッケージにも、28℃以下での保存が推奨されているのを目にしたことがありますよね。
正確には、温度が28℃になるとすぐに溶けるのではなく、チョコレートの表面が徐々に柔らかく溶け始めてきます。
全てのチョコレートが28℃の温度で溶け始めてしまうのかな?
実は全てのチョコレートが28℃で溶けるのではなく、種類によって溶ける温度は変わってきます。
チョコレートが溶ける理由は主成分の「カカオバター」が溶けるためであり、カカオバターが多いチョコレートほど溶けやすくなります。
そしてチョコレートの種類によって、このカカオバターの含有量が異なるため溶ける温度も変わってくるのです。
カカオバターの含有量別に、「ビターチョコレート」・「ミルクチョコレート」・「ホワイトチョコレート」に分けることができます。
それでは実際に、チョコレートが溶ける温度の違いを種類別に解説していきますね!
ビターチョコレートは一番溶けにくく温度は約30℃
ビターチョコレートの溶ける温度と、カカオバターの含有量は以下の通りです。
- 溶ける温度:約30℃
- カカオバターの含有量:約10〜15%
ビターチョコレートは、後述の2種類の中では一番溶けにくく、温度は「約30℃」です。
ビターチョコレートは苦味があり、子どもの頃は苦手でした。
ですが大人になってからは、「このほろ苦さが美味しい!」ということに気づき、最近ではビターチョコレートにハマっています。
そのため、ビターチョコレートが一番溶けにくいと知り、なんだかうれしくなりました♪
ただし、溶けにくいとは言え夏場はすぐに温度が30℃以上になるため、注意が必要ですね!
ミルクチョコレートは中間に位置し温度は約29℃
ミルクチョコレートの溶ける温度と、カカオバターの含有量は以下の通りです。
- 溶ける温度:約29℃
- カカオバターの含有量:約15〜20%
ミルクチョコレートは、溶けにくさで言うとちょうど中間に位置し、温度は「約29℃」です。
ビターチョコレートに比べてカカオバターの含有量がわずかに多いため、溶ける温度も少し違ってくるのですね!
ミルクチョコレートはまろやかな味わいのため食べやすく、子どもから大人までみんなが大好きなチョコレートではないでしょうか。
私ももちろんミルクチョコレートは大好きで、常に家にストックしてあります♪
せっかくストックしてあるチョコレートが溶けてしまったらとても悲しいので、温度には注意していきたいです!
ホワイトチョコレートは最も溶けやすく温度は約27℃
ホワイトチョコレートの溶ける温度と、カカオバターの含有量は以下の通りです。
- 溶ける温度:約27℃
- カカオバターの含有量:約30〜40%
ホワイトチョコレートは、前述の2種類のチョコレートの中では最も溶けやすく、温度は「約27℃」です。
カカオバターの含有量が一番多いため、最も溶けやすいというのも納得ですね!
ホワイトチョコレートはカカオの苦味や渋味が無いため、人によっては物足りなさを感じるかもしれません。
ですが苦味・渋味が無い分、ミルクのコクなどをしっかり味わうことができるため、私は少し気分を変えたいときに食べたりします。
ビターやミルクよりも溶けやすいため、ホワイトチョコレートをまた買ったときは、よりしっかりと温度管理をしていきたいと思います。
チョコレートが溶ける温度を種類別に解説しました。
溶ける温度は種類によって細かな違いはありますが、メーカーが推奨している温度で保存すれば安心かと思います!
さて、チョコレートはお家で楽しむ以外にも、外出先に持っていくこともあるかもしれません。
チョコレートを持っていくシチュエーションとして、車を利用することもあるでしょう。
そこで気になるのが、「車内にチョコレートを置いておいた場合何度で溶けるのか」ということではないでしょうか?
次の項目では、車でチョコレートが溶ける温度はどれくらいなのかを解説していきます。
チョコレートが溶ける温度になる車内や夏場は要注意!
車の場合でもチョコレートが溶ける温度は「28℃」が目安であり、28℃以下であればチョコレートが溶ける心配はありませんが、夏場は要注意です!
なぜなら、夏場は気温が高く車内の温度も50℃近くになり、チョコレートが溶ける温度にあっという間に達してしまうからです。
冷房をつけていない夏場の車内に、うっかりチョコレートを置き忘れてしまったらもう大変です!!
実は私も過去に夏場の車内にチョコレートを置き忘れてしまったことがあり、原形をとどめないほどドロドロになってしまいました。
楽しみにしていたチョコレートが溶けてしまうのはとても悲しいので、夏場の車内への置き忘れは注意しましょう!
夏場が注意した方がいいのは分かったけど、逆に冬場の暖房でチョコレートが溶ける心配はないのかな?
確かに暖房は車内を暖かくするため温度も上がり、チョコレートが溶けるかもと心配になりますよね。
私も暖房を利用するときはドキドキしていたのですが、大丈夫です!
先ほどお伝えしたように、チョコレートが溶ける温度は「28℃」であり、暖房を利用していてもこの28℃という温度を超えることはほぼ無いからです。
これは車内だけではなく、家で暖房を利用するときでも同じです。
仮に暖房の温度を28℃に設定していても、家の室内温度が28℃を超えることはほとんど無いからです。
暖房はチョコレートが溶けるイメージがありますが、過度に心配する必要はありませんね♪
そうは言っても心配性なあなたは、「チョコレートが溶けるのを防ぐ確実な方法はないのかな?」と考えているかもしれませんね。
次の項目では、チョコレートが溶けるのを防ぐ方法を、「保存時」・「持ち運び時」・「手作り時」の3つの状況に分けて紹介していきます。
チョコレートが溶けるのを防ぐ方法とは?状況別3選
チョコレートが溶けるのを防ぐには、適切な方法手段を知ることが大切になってきます。
間違った方法は、チョコレートの品質を低下させることにつながるかもしれないからです。
今回は、「保存するとき」・「持ち運ぶとき」・「手作りするとき」の3つの状況別に、チョコレートが溶けるのを防ぐ方法を紹介していきます。
私も知らなかったことがたくさんありましたので、ぜひ一緒に学んでいきましょう!
冷蔵庫に保存する場合は密封して野菜室へ
まず前提として、チョコレートは基本的に「常温保存」が望ましいとされています。
温度で言うと、「15℃〜22℃」が適温と言われています。
ですが、温度が高くなる夏場や冷蔵保存が推奨されている生チョコの保存時など、チョコレートを冷蔵庫へ入れる場面もありますよね?
チョコレートを冷蔵庫で保存する場合は、「野菜室」に「密封」して入れましょう!
どうして冷蔵庫の野菜室がいいの?
まず、チョコレートは急激な温度変化に弱いです。
温度の低い冷蔵室に入れてしまうと、急な温度変化によりチョコレートの表面に結露ができ、風味や食感が損なわれてしまいます。
ですが野菜室は冷蔵室に比べて温度が高めなため結露ができにくく、冷蔵室よりもチョコレートの保存に適しています。
そしてチョコレートへのにおい移りを防ぐために、ジップロックなどで密封してから野菜室へ入れることも大切です!
今までチョコレートを冷蔵庫で保存するときは冷蔵室に入れていたので、品質を損なうことをしていたのだなと反省です。
チョコレートが溶けるのを防ぎつつ本来の味をしっかり楽しむためにも、適切な保存方法を行っていきましょう!
持ち運ぶときは保冷剤やドライアイスで一工夫
チョコレートを持ち運ぶときは、「保冷剤」や「ドライアイス」を活用する方法があります。
具体的な方法は、保冷バッグにチョコレートを入れ、その上から保冷剤もしくはドライアイスを入れるだけです。
保冷バッグは100均でも購入できますので、手軽にチョコレートを持ち運ぶことができますね♪
さらに一番理想的な方法は、保冷剤ではなくドライアイスの方を入れることです。
ドライアイスは溶けても氷のように水滴でベチャベチャになることが無いため、チョコレートの箱が濡れてしまう心配が少ないからです。
ただ、ドライアイスはなかなか手に入りづらいですよね?
そのため比較的手に入りやすい保冷剤を活用することになりますが、その場合はチョコレートの箱をジップロックなどに入れてから保冷剤を入れましょう!
ジップロックに入れておけば、保冷剤が溶けてもチョコレートの箱が濡れる心配はありませんね♪
チョコレートは大切な人へのプレゼントとして持ち運ぶ機会も多いと思います。
プレゼントをするときにチョコレートが溶けていないようにするのは絶対ですが、箱がキレイな状態であることも大切ですよね。
プレゼントする側・される側、どちらもうれしい気持ちになるように、ほんの少し工夫をしていきましょう!
手作りチョコはテンパリングで見た目も美しく
手作りのチョコレートは、「テンパリング」という温度調整を行うことで、溶けにくくかつ見た目も美しいチョコレートになります。
チョコレートには目には見えない結晶が存在します。
テンパリングは温度調整を利用して、この目に見えない結晶の大きさをそろえて均一にしていく作業になります。
テンパリングは、結晶を均一にすることで溶けにくくツヤがある美しいチョコレートを作り出してくれるのです。
さらに見た目の美しさだけではなく、口どけもなめらかな美味しいチョコレートにもなります!
テンパリングの手順は、チョコレートをいったん溶かした後に温度を下げたり上げたりしていく流れになります。
そして、この溶かしたり上げ下げしたりする温度はチョコレートの種類によって異なります。
一般的なチョコレートのテンパリング温度は以下の通りです。
溶かす温度 | 下げる温度 | 上げる温度 | |
ビターチョコレート | 50~55℃ | 27~29℃ | 31~32℃ |
ミルクチョコレート | 45~50℃ | 26~28℃ | 29~30℃ |
ホワイトチョコレート | 40~45℃ | 26~27℃ | 29℃ |
メーカーによって温度に差がありますので、指示がある場合はそちらの温度を適用してください。
そして、具体的なテンパリング方法は以下の通りです。
チョコレートの湯せん・冷却時は、水分が入らないように注意してくださいね。
テンパリングは温度が命と言っても過言ではないため、常に温度計で測りながら作業を行うことが大切です。
そして、2回目の湯せん時で適切な温度まで上げたらその温度をキープし、もし温度が上がりすぎてしまった場合は再度テンパリングを行いましょう。
テンパリングは少し難しいですが、ワンランク上の手作りチョコレートができあがりますのでぜひ挑戦してみてください!
チョコレートが溶けるのを防ぐ方法を、状況別に3つ紹介しました。
美味しいチョコレートを楽しむためにも、これらの方法をマスターしていければ良いですね。
まとめ
- チョコレートが溶ける温度は「28℃」と言われているが、実は種類によって温度に違いがある
- ビターチョコレートが溶ける温度は「約30℃」で、一番溶けにくいチョコレートでもある
- 次いでミルクチョコレートが「約29℃」、最も溶けやすいホワイトチョコレートが溶ける温度は「約27℃」と言われている
- 車の場合も28℃以下であればチョコレートが溶ける心配はないが、車内が50℃近くになる夏場は注意が必要
- 暖房はチョコレートが溶けるイメージがあるが、溶ける目安である28℃を超えることはほぼ無いので、過度に心配する必要はない
- チョコレートは基本的に常温保存が望ましいが、夏場など冷蔵庫で保存する場合は密封して野菜室に入れるのが良い
- チョコレートを持ち運ぶときは保冷バッグに入れ、その上から保冷剤もしくはドライアイスを入れると安心
- 手作りチョコレートはテンパリングという温度調整を行うことで、溶けにくくツヤがあり美味しいチョコレートになる
チョコレートの溶ける温度が、種類によって差があるということは知らなかったのでとても勉強になりました。
大好きなチョコレートをより美味しく楽しむためにも、適切な保存方法や温度管理を行うことが大切ですね。
ぜひあなたも、チョコレートをさらに美味しく楽しむために、今回の記事を参考にしていただければと思います。
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