MacのUSキーボードってキートップに「かな」の刻印がなくてスタイリッシュですよね!
これをWindowsでも使えたら、と思う方は多いはず。
だけど、難しい設定が必要なんじゃないの?
いいえ、設定は簡単にできます!これから説明していきますね。
また、MacのUSキーボードで問題になりがちな日本語と英数の入力切り替えは、ショートカットキーを使って簡単にすることができます。
ショートカットキーを覚えたり、同時押しをしたりするのが面倒というあなたには便利なソフトも紹介します♪
MacのUSキーボードをWindowsでも使えたら見た目にもスタイリッシュなうえに、キーボードを使い分ける必要がなくて、一石二鳥ですよね。
この記事を読んで、あなたもぜひMacのUSキーボードをWindowsでも使ってみましょう!
MacのUSキーボードをWindowsで使う設定に変更しよう!
MacのUSキーボードをWindowsで使うためにはWindows側でキーボードの設定を変更する必要があります。
ここではその方法と理由について説明していきます。
Windowsでキーボードの設定を変更する方法
Windowsでキーボードの種類を変更するには、以下の方法をとります。
- STEP1まず、すべての作業中ウィンドウを閉じる
(操作を完了させると一旦Windowsがサインアウトするため)
- STEP2[Windowsスタート]-[設定]-[時刻と言語]-[地域と言語]-[日本語]-[オプション]の順にボタンをクリックして、「日本語」を開く
- STEP3「日本語」ウィンドウ内「ハードウェアキーボードレイアウト」の設定項目を確認する
「日本語キーボード(106/109)」になっていると思います。
- STEP4そのすぐ下の[レイアウトを変更する]をクリックして、「ハードウェアキーボードレイアウトの変更」ダイアログを開き
- STEP5[日本語キーボード(106/109)]から[英語キーボード(101/102)]に変更し、[サインアウト]をクリック
- STEP6再度サインインすると、キー配列が英語キーボード(101/102)配列に変わっている
※キーボードの中には、この操作で切り替わらないものもあるそうです。メーカーサイトなどで確認してください
これでMacのUSキーボードでもWindows PCのキーボードと同じ操作ができるんだね?
いいえ。残念ながら完全に同じ操作はできません。
US配列のキーボードを使うときに一番困るのは、日本語入力と英数入力の切り替えではないでしょうか。
MacのJIS(日本語)キーボードではかな・英数で、Windowsキーボードでは半角/全角や変換・無変換で日本語入力の切り替えを行います。
一方で、MacのUSキーボードには単体で日本語入力と英数入力とを切り替えるキーは存在しません。
では、MacのUSキーボードでは、日本語入力と・英数入力の切り替えはどのように行うのでしょうか?
MacのUSキーボードには日本語入力を行うときに便利なショートカットがあります。
このショートカットキーについては後ほど詳しく説明します。
Windows側で設定変更が必要な理由
MacのUS(英語)キーボードはWindowsのJIS(日本語)キーボードとはキーボードレイアウトが異なるため、Windows側での設定変更が必要です。
MacにはUS・UK(英語)配列やJIS(日本語)配列など、さまざまなキーボードがあり、それぞれにキー配列が異なっています。
また、同じJIS配列のキーボードでもMacとWindowsではキー配列は同じではありません。
Windows PCにMacのUSキーボードを接続しただけで、設定やソフトウェアの追加をしていない状態でもMacの独自キーが以下のように割り当てられます。
Macの独自キー | Windows |
⌘command | Windows |
⌥option | Alt |
Delete | BS |
MacのUSキーボードをWindowsに接続しただけの状態で使っていると、「@」がキーボード上の表記通りに出てこない、などのトラブルが起こります。
これこそが、Windowsでのキーボード設定がUSキーボードのUS(英語)キー配列とはレイアウトが異なるために起こるトラブルです。
そのため、MacのUSキーボードをWindowsで使う時には、Windowsでキーボードの設定を英語キー配列に変更しましょう。
MacのUSキーボードでの日本語入力はショートカットで!
残念ながらMacのUSキーボードにはキー1つで日本語入力と英数入力とを切り替えるものはありません。
JIS(日本語)キーボードだと、英数・かな・半角/全角に当たるキーですね。
ですが、MacのUSキーボードには、日本語入力と英数入力を交互に切り替えるものと、入力言語を指定して切り替える2種類のショートカットがあります。
これから詳しく説明していきます。
日本語入力と英数入力の交互切り替えショートカット
次の2つのキーを同時押しすることで日本語入力と英数入力を交互に切り替えることができます。
JISキーボードの半角/全角に当たるコマンドですね。
日本語入力と英数入力を交互に切り替えるときは、今現在どちらの入力モードになっているのかを意識する必要があります。
入力モードが日本語入力・英数入力のどちらになっているかを意識するのが煩わしいという場合には、はじめから入力言語を指定するショートカットも便利です。
入力言語指定のショートカット
次のショートカットを使うと、今どの入力モードになっているかに関わらず、入力言語を指定して変更することができます。
こちらは、JISキーボードの英数・かなキーにそれぞれ対応する操作ということになりますね。
ここまで、MacのUSキーボードで日本語入力と英数入力を切り替えるショートカットキーについてご紹介してきました。
特別なソフトウェアを追加しなくても、キーボードの操作のみで入力言語を切り替えられるというのは嬉しいですね!
その反面、以下のデメリットもあります。
- 入力モードを意識する必要がある(交互切替の場合)
- 2〜3つのキーを同時押しする必要がある
日本語の文章を打つとき、日本語入力と英数入力の切り替えはとても頻繁に行うので、これらのデメリットをストレスに感じることもあると思います。
そのような場合は、ソフトウェアを追加してこれらのデメリットを解消してしまいましょう。
MacのUSキーボードの設定を追加ソフトでカスタマイズ!
MacのUSキーボードで入力言語を変えるには便利なショートカットキーがあります。
ですが、入力モードを意識したりキーを同時押ししたりするのが煩わしい!という場合もあるでしょう。
いっそキーボードの設定で、このショートカットをどこかのキーに割り当てるカスタマイズができないかしら
いろいろ調べてみたのですが、どうやらできないようです。
ですが、追加のソフトウェアを使ってMacのUSキーボードの設定を変更することで、キーの割り当てをカスタマイズすることができます。
JIS(日本語)キーボードでは日本語入力を効率的に行えるように、入力言語を切り替えるキーは打ちやすい位置に配置されています。
よく使う英数・かな・変換・無変換キーは、親指で打ちやすいスペースの左右に配置されていますよね。
MacのUSキーボードでもこの位置に入力言語を切り替えるキーを割り当てて、使いやすいようにカスタマイズしちゃいましょう!
お使いのOSがWindowsかMacかによって対応しているソフトは異なります。
それぞれのOSで使える便利なソフトウェア、アプリを紹介して、カスタマイズの方法を説明していきます。
Windowsで便利な追加ソフトを2つ紹介!
MacのUSキーボードをWindowsで使うときに便利な追加ソフトを2つ紹介します。
①PowerToys
PowerToysとは、Windowsの環境を快適にするためのMicrosoftのツールです。
ここでは、MacのUSキーボードの右⌘commandで日本語入力と英数入力を切り替えられるように設定する方法を説明します。
- STEP1PowerToysの最新版をインストール
- STEP2PowerToysを起動して「keyboard Manager」→「キーの再マップ」をクリック
- STEP3「キーの再マップ」画面で+ボタンをクリック
- STEP4「物理キー」の「種類」の下のタブをクリック
すると、「選択したキーボードのキーを押してください」という画面が表示されます。
- STEP5MacのUSキーボードの右⌘commandを押す
この右⌘commandで入力言語を切り替えられるように設定します
- STEP6先ほどの画面で、押されたキー「Undefined」と表示されたら「OK」をクリック
- STEP7「キーの再マップ」画面、「マップ先」の「種類」下のタブをクリック
- STEP8「F13」を選択
F13はキーボード上にはないのですが、Windows内には存在するキーです。
これを使えば、他のアプリケーション操作には影響を与えずに割り当てを行うことができます。
- STEP9「キーの再マップ」画面で「OK」をクリック
- STEP10「続行」をクリック
これで右⌘commandにF13が割り当てられました。
- STEP11Google IMEアイコンを右クリック→「プロパティ」をクリック
- STEP12「一般」の「キー設定の選択」が「MS-IME」になっていることを確認、右隣の「編集」をクリック
- STEP13「編集」ボタン→「エントリーを追加」をクリック
- STEP14次のようにエントリーを追加して「OK」をクリック
モード:入力文字なし
入力キー:F13
コマンド:IMEを無効化 - STEP15再度「編集」ボタン→「エントリーを追加」をクリックし、次のようにエントリーを追加して「OK」をクリック
モード:直接入力
入力キー:F13
コマンド:IMEを有効化 - STEP16最後に「OK」をクリック
これで右⌘commandで入力言語の切り替えができるようになりました
②AppleKbWin
AppleKbWinは元々のMacユーザーがWindowsを使うときに便利な4つの機能をもつフリーソフトです。
4つの機能について説明します。
- キーの入れ替え
左⌘command → Ctrl、⌥option → Alt、右⌘command → Windows
といったように、キーの割り当てを自由に変更することができます。 - スクリーンショット
⌘command + shift + 3 で画面全体
⌘command + shift + 4 でアクティブウィンドウ
と、Macで行うスクリーンショットと同様の方法でスクリーンショットを行えるように設定することができます。 - 日本語の切り替え
・左⌘commandで日本語入力、右⌘commandで英語入力に切り替える
・⌘command + スペースで日本語入力と英語入力を交互に切り替える
・大文字と小文字の切り替えをCaps LockだけでONにする
といった設定も可能です。 - 起動
[起動]タブの[スタートアップに登録し自動起動する]にチェックを入れておけば、PCの起動と同時にAppleKbWinも自動で起動してくれて便利です。
WindowsでMacのUSキーボードを使い続ける場合はチェックを入れておくことをおすすめします。
AppleKbWinは操作感をMacに近づけることができるので、Macに慣れているあなたには嬉しいソフトですね。
Macで便利な追加アプリを2つ紹介!
Macでキー割り当てをカスタマイズするのに便利なアプリ、フリーソフトを2つ紹介します。
それぞれに特長があるので、あなたの使い方に合わせて選んでみてください。
①⌘英かな
⌘英かなとは、インストールして初期設定をするだけで、日本語入力と英数入力を左右の⌘commandで切り替え可能にしてくれるアプリです。
MacのUSキーボード | 日本語キーボード | 入力モード |
左⌘command | 英数 | 英数入力 |
右⌘command | かな | 日本語入力 |
⌘英かなを使うと、MacのUSキーボードでの操作を日本語キーボードに近づけることができます。
日本語キーボードの操作に慣れている場合でも違和感なく使えるようにすることができて嬉しいですね。
ちなみに、⌘英かなでは他のキーの割り当てを変更、カスタマイズすることも可能です。
ですが、キーのリマップアプリとして使うのであれば次のKarabiner-Elementsがおすすめです。
理由など詳しくは注意点のところで説明します。
②Karabiner-Elements
Karabiner-Elementsとは、キーボードのキーの割り当てを自由にカスタマイズすることのできるアプリケーションです。
このアプリも様々なキーマッピングの設定を行うことができます。
ここでは、MacのUSキーボードの左⌘commandを英数、右⌘commandをかなに割り当てる設定方法を説明します。
- STEP1公式サイトからアプリケーションをダウンロードしインストールを完了させる
公式サイトからダウンロードしインストールする途中、プライバシー設定などの画面が表示されますが、案内に沿って進めてください
- STEP2インストールが完了したら、メニューバーからKarabiner-Elementsのアイコン→「Preferences」をクリック
すると設定画面が開きます
- STEP3「Complex Modifications」タブを選択
- STEP4画面左下の「+Add rule」をクリック
- STEP5「Import more rules from the internet (open a web browser)」をクリック
ブラウザでインターネット上からさまざまなルールをインポートする画面が開きます
- STEP6「International (Language Specific)」を選択
- STEP7「For Japanese(日本語環境向けの設定)(rev◯)」をインポート
revはインストール時のバージョンです
- STEP8設定画面に戻り「コマンドキーを単体で押したときに、英数・かなキーを送信する。(左コマンドキーは英数、右コマンドキーはかな)」を有効にする
左⌘commandと右⌘commandを押して英数・かなが切り替わることを確認してみてください
⌘英かなとKarabinder-Elementsはどっちがいい?注意点は?
一見よく似た⌘英かなとKarabier-Elementsですが、どちらを使うべきか悩みますよね。
おすすめは、Karabiner-Elementsをメインに、⌘英かなもサブで、です!
なぜなら、OSのアップデートや環境の問題でどちらかが使えなくなる可能性があるからです。
2022年6月時点では⌘英かなも問題なく使えていますが、⌘英かなは最終更新・メンテナンスが2017年となっています。
更新頻度が低いアプリはセキュリティ面などで危険にさらされる可能性が高くなるので注意が必要です。
Karabiner-Elementsは更新頻度が高く、セキュリティ的にも安心して使えるアプリです。
じゃあ、Karabiner-Elementsの方がいいんじゃ?
ですが、⌘英かながとてもシンプルなのに対し高機能で複雑なKarabiner-Elementsは、mac OSのバージョンアップで問題が起こることがあります。
そうした場合、一時的にKarabiner-Elementsをアンインストールすることで解決することがあります。
そんなときこそ、⌘英かなの出番です!すぐにインストールして日本語入力の作業効率を維持しましょう。
まとめ
- MacのUSキーボードをWindowsで使うためにはWindows側でキーボードの設定を英語キーボードに変える必要がある
- MacのUSキーボードにはWindowsと違ってワンタッチで日本語入力と英数入力とを切り替えるキーは存在しない
- MacのUSキーボードではショートカットキーで日本語入力と英数入力を切り替えることができる
- ショートカットでの切り替えだと、入力モードを意識しなければいけない、複数キーの同時押しが必要、など煩わしく感じることもある
- ショートカットでの切り替えが煩わしい場合は追加ソフト・アプリでキーの割り当てをカスタマイズすることができる
- WindowsでMacのUSキーボードのキー割り当てをカスタマイズするソフトは、PowerToysやAppleKbWinが有能
- Macでは、⌘英かな、Karabiner-Elementsが便利
- ⌘英かなとKarabiner-ElementsではKarabiner-Elementsをメイン、⌘英かなもサブで使うのがおすすめ
MacのUSキーボードのいいところはなんと言ってもその見た目の良さ!
また、JISキーボードよりもキーの数が少ないためにキー配列に余裕があるのもメリットですよね。
ここでお伝えしたいくつかの設定やショートカットの利用、ソフト・アプリの追加でMacのUSキーボードはWindowsでも簡単に使うことができます。
あなたの快適なPCライフのためにこの記事を参考にしていただけたら嬉しいです!
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