家族が別々のApple IDを持ちながら、購入したコンテンツやサービスを共有できるファミリー共有ですが、気になるのはそのデメリットですよね。
Apple IDのファミリー共有のデメリットには、支払いが管理者のカードにまとめられることとプライバシーの問題の2つがあります。
ですがこのデメリットには、支払いを別々にする裏技や共有したくないアプリを非表示にするなどの対応策があります。
Apple IDのファミリー共有を解除したい場合、グループの管理者だけでなく参加メンバーからも解除する方法があるので、これもあとで詳しく説明します。
一方、ファミリー共有にはメリットもたくさんあります。
この記事ではファミリー共有のデメリット2つと対応策や解除法、それでもファミリー共有するメリットがあることについて解説していきますね♪
AppleIDのファミリー共有のデメリット2つと対応策
AppleIDを別々に持ちながら複数人で購入したコンテンツを共有できるファミリー共有ですが、そのデメリットは主に以下の2つです。
- 支払いは原則1枚のカードで行わなければならない
- 購入したアプリなどのコンテンツがバレる可能性がある
ですが、これらのデメリットにはそれぞれ対応策があります。
それがこちらです。
- Appleアカウント残高をチャージして、そこから支払うことで支払いを別々にすることができる
- 購入したアプリは非表示にすることでメンバーにわからないようにすることができる
これら2つのデメリットとその対応策について、1つずつ説明していきますね。
AppleIDでファミリー共有しても支払いを別々にできる!
ファミリー共有をすると、原則的には支払いは管理者の登録しているクレジットカードを使って行われます。
ファミリー共有は魅力的だけど、ゲームへの課金や音楽の購入は自分のお金で自由にしたい!
他の家族がファミリー共有の管理者であったとしても、サービスやコンテンツの購入などを自由にしたいという気持ちが出てくるのも当然だと思います。
原則的には1つのAppleIDに紐づけられたカードで支払いが行われるファミリー共有ですが、支払いを別にする裏技があるんです。
それは、Appleアカウント残高をチャージするという方法!
自分のAppleIDのアカウントにAppleアカウント残高をあらかじめチャージしておくことで、ファミリー共有をしていても支払いを自分で行うことができます。
Appleアカウント残高へのチャージ方法は2つあります。
- Apple Gift Cardを購入する
- Apple公式サイトから直接入金する
裏技と言ってもとても簡単にできますので、この2つの方法をこれから順番に説明しますね。
AppleGiftCardは楽天などのサイトでも購入できる
ファミリー共有でもApple Gift Cardを自分のAppleIDのアカウントにチャージすることで、購入したアプリや音楽の支払いを自分で行うことができます。
Apple Gift Cardってコンビニで見かけるやつ?わざわざコンビニに買いに行くのも面倒だな…
私も知らなかったのですが、Apple Gift CardはAppleの公式サイトの他、楽天、Amazon、Yahooなどのショッピングサイトでも購入することができるんです!
楽天で購入できるのは、楽天ユーザーにとってポイントを使える・貯められるという嬉しいメリットがありますね♪
私も楽天を利用するのですが、期間限定ポイントの期限が迫って使い道に困るときがよくあるんです。
そんな時に、Apple Gift Cardならポイント消費ができて、購入後の使用期限がないので安心して購入できます。
Apple Gift Card購入後の利用方法は次のとおりです。
家にいながらスマホなどのデバイス1つで手続きが完了するのでとっても簡単ですよね。
Apple公式サイトでの入金はオートチャージも可能
Appleアカウント残高への入金は、Apple Gift Cardを購入しなくてもこちらのAppleの公式サイトでも簡単に行うことができますよ!
入金したい金額の支払いにはあなたのクレジットカードやデビットカードを使うことができます。
iPhone、iPad、iPod touchでAppleアカウントに入金する方法は次のとおりです。
こちらもデバイス1つでAppleアカウントへアカウント残高をチャージすることができるのでとっても簡単ですね。
さらに、Apple公式サイトではアカウント残高への入金はもちろん、自動的に入金されるようオートチャージの設定をすることも可能です。
オートチャージの設定方法も説明しますね。
オートチャージを設定しておけば、アプリや音楽を購入する際に残高不足に気づいた時でも自分でチャージする手間が省けるので便利ですよね。
このようにAppleアカウント残高をチャージしておけばファミリー共有のデメリットである支払いの一括化の問題をクリアすることができます。
あなたがどのような使い方をするかに合わせて、Appleアカウント残高のチャージ方法を選んでみてくださいね♪
AppleIDのファミリー共有でもアプリは非表示にできる!
ファミリー共有の2つ目のデメリットは、購入したコンテンツがファミリーメンバーにバレてしまう可能性があることです。
1人が購入したコンテンツを全員で共有できることが最大のメリットであるファミリー共有ですが、同時にプライバシーの問題がデメリットとなる訳ですね。
ですが、購入したアプリで共有したくないものは、一覧から非表示にすることでプライバシーを守ることができます。
ここでは以下について順番に説明していきます。
- ファミリー共有で共有したくないアプリを表示させない方法
- 非表示にしたアプリをもう一度表示する方法
共有したくないアプリを表示させない方法
まず初めに、共有したくないアプリを非表示にする方法を説明します。
これで、ファミリー共有のメンバーがあなたの購入済みアプリを見ても共有したくないアプリは表示されなくなります。
ただし、原則的にはアプリを購入した代金の請求は管理者へ行われるので注意が必要です。
請求が行くことで不審に思われたくない場合は、すでに説明したAppleアカウント残高への入金で支払いを別々にするようにしましょう。
非表示にしたアプリをもう一度表示する方法
次に、一度非表示にしたアプリを再表示させる方法を説明します。
間違えて非表示にしてしまってももう一度表示させることができるので大丈夫ですよ。
購入したアプリの表示・非表示を管理することでプライバシーを守ることができ、安心してファミリー共有を活用することができますね♪
AppleIDのファミリー共有の解除法と解除した後の展開
ここまで、Apple IDのファミリー共有にはデメリットもあるけれどきちんと対応策を講じることでお得かつ便利に使えることをお伝えしてきました。
しかし、それでも場合によってはファミリー共有を解除したいと感じる時もあるかと思います。
ここでは、どうやったら解除できるのか、また解除するとその後どうなるのかについて説明していきます。
ファミリー共有の解除法!管理者からとメンバーから
次に、具体的にどうやってファミリー共有を解除するのかについて解説します。
管理者として操作する場合とメンバーが自分でグループから抜ける場合に分けて説明していきますね。
最初に、管理者としてグループからメンバーを削除する方法です。
次に、管理者としてグループを解散する方法ですが、これは管理者がファミリー共有を停止することで行います。
管理者がファミリー共有を停止するとメンバー全員がファミリー共有グループから一斉に削除されます。
最後に、メンバーが自分でグループから抜ける方法です。
ペアレンタルコントロールが設定されていて、さまざまな制限があることが主な理由になるのではないでしょうか。
18歳未満のお子さんでは、ファミリー共有を解除したい!と思うことも多いようです。
制限を緩和して欲しい場合、まずはよく話し合ってどういう理由でどのように緩和して欲しいのかを伝えてみましょう。
また保護者の方の立場からは、何が心配でその制限が必要だと判断したのかということについてお子さんにわかるように伝えてみて下さい。
双方が納得して便利に使えるように、ファミリー共有のさまざまな機能のうち何を利用するのかについて都度話し合っていくことが大事ですね。
ファミリー共有はとても便利なサービスですが、メンバー間のコミュニケーションもやっぱり不可欠なんだなと私は今回改めて感じました!
解除後も自分で購入したコンテンツは残る
Apple IDのファミリー共有を解除すると、それまで共有されていたコンテンツが共有されなくなりますが、自分が購入したコンテンツはそのまま残ります。
他のメンバーが購入し共有していたサービスやコンテンツも、基本的には自動的に削除されるわけではなく、再購入などで引き続き使い続けることができます。
以下のAppやサービスごとに、解除した後の展開について順番に説明していきます。
- iTunesやApple Books、App Storeで購入したコンテンツ
- Apple MusicやiCloudストレージ共有のサブスクサービス
- 写真の共有アルバム、カレンダー、リマインダーなどの標準Appの共有コンテンツ
iTunesやApple Books、App Storeで購入したコンテンツ
自分で購入したコンテンツは他メンバーに共有はされなくなりますが、コンテンツ自体は残ります。
残されたメンバーは、あなたのコレクションからダウンロードしたコンテンツを使えなくなります。
他のメンバーが購入したコンテンツにアクセスできなくなりますが、デバイスから自動的に削除される訳ではありません。
自分であらためて購入し直すことでそれまで同様にコンテンツを所有することができるようになります。
Apple MusicやiCloudストレージ共有のサブスクサービス
ファミリー共有を解除するとファミリー共有グループから自分のApple IDが削除されます。
するとApple MusicやiCloudストレージ共有などの、グループで共有していたサブスクサービスにアクセスできなくなります。
サービスを継続したい場合には別途個人でこれらのサブスクサービスを契約し直す必要があります。
写真の共有アルバム、カレンダー、リマインダーなどの標準Appの共有コンテンツ
上記の標準Appの共有コンテンツについても、それまで共有していたものが共有されなくなります。
もし、ファミリー共有は使い続けたままこれらの一部の機能の共有をやめたい場合は、それぞれのアプリの設定で共有を解除することができますよ。
AppleIDのファミリー共有とは?メリットと設定方法
AppleIDのファミリー共有とは、メンバーのうち1人が購入したアプリや音楽などのコンテンツをメンバー全員で共有することのできるサービスです。
ここまで、デメリットとその対応策、ファミリー共有を解除する方法についてお話してきました。
一方で、ファミリー共有にはメリットも多くあります。
改めてAppleIDのファミリー共有とはどのようなサービスなのか、メリットはどのようなことなのかを以下にまとめました。
- 別々のAppleIDを持ちながらさまざまなコンテンツやサービスをお得に共有できる
- Apple Musicの家族メンバーシップ料金がお得
- iCloudのストレージの共有がお得
- 13歳未満でもApple IDを作ることができる
- 子どもをメンバーに入れれば、その子の利用を管理したり制限したりすることができる
ここからは、AppleIDのファミリー共有でできること、メリットや設定方法について説明していきますね。
ファミリー共有は各種コンテンツの共有ができてお得
ファミリー共有最大のメリットはなんと言っても別々のAppleIDを持ちながらさまざまなコンテンツやサービスをお得に共有できることですよね。
どのようなサービスやコンテンツを共有できるのか、共有できないものは何かについて、これから説明していきます。
ファミリー共有によって共有できるサービス
AppleIDのファミリー共有を行うことで次のものをメンバー間で共有することができます。
- Apple TV+
- Apple Music
- Apple Arcade
- iCloudストレージ(200GBと2TBのみ)
- 音楽
- 映画
- 本
- アプリ
- スクリーンタイム
- 位置情報
- ファミリー共有アルバムに入れた写真
もちろん、上記について全てが必ず共有されるという訳ではありません。
どのコンテンツやサービスを共有し、何を共有しないのかは管理者が個別に設定することができます。
Apple MusicやiCloudのストレージといったサブスク(月額定額制のサービス)はメンバーの中の1人が加入することで、他のメンバーも使えるようになります。
上記以外の、過去に購入した音楽や映画、本、アプリは「ファミリー共有に対応したもの」のみ他のメンバーも利用可能です。
アプリがファミリー共有に対応しているか調べる方法は次のとおりです。
ファミリー共有に対応しているはずのアプリが表示されない時は、メンバーが非表示にしている場合もあるということに注意が必要です。
ファミリー共有によって「一部」共有できるサービス
次は、一部のみ共有できるサービスです。
- App Storeで購入したアプリ
- アプリ内課金のコンテンツ(サブスクを含む)
ファミリー共有に対応しているかどうかは、それぞれのアプリやサブスクサービスを確認する必要があります。
ファミリー共有では共有できないサービスやコンテンツ
ファミリー共有とはとても便利なサービスなのですが、共有できないサービスやコンテンツもあります。
共有できないものは以下のものです。
- iTunes Matchに追加した曲のうちiTunes Storeで購入したものではない曲
- Apple Musicの個人メンバーシップや学生メンバーシップのサブスクサービス
- 雑誌、新聞などの定期購読サービス
- iTunes Storeで現在は取り扱いが中止になっているもの
- ファミリー共有グループのメンバーが「非表示」に設定しているコンテンツ
これらについては、各メンバーそれぞれでサービスやコンテンツを購入するのかなどを検討する必要があります。
AppleMusicは個人月990円が家族だと最大6名で月1480円
Apple Musicのサブスク料金は個人だと月額990円ですが、家族の場合は最大6名までが利用できて月額1,480円になります。
2人以上で利用する場合はファミリー共有の設定をして家族メンバーシップにした方がお得になる計算です。
最大の6名で利用するのであれば1人あたりなんと250円弱ととってもお得になりますね!
学生は個人で学割を使用すると月額480円で利用できます。
なので、例えば大人1人と学生1人でApple Musicを利用する場合は個人+学生(1,460円)の方が家族(1,480円)より若干安くなることになります。
どの使い方がお得になるのか、この記事を参考にしてみて下さいね。
iCloudのストレージの共有がお得
メンバーの誰か1人がiCloudの容量を200GB以上追加しアップグレードした場合、そのストレージを共有することができます。
共有されるのはあくまでも「容量」だけなので安心してくださいね。
あなたのデータには他のメンバーからはアクセスすることができないので、iCloud内のデータの内容までは共有されません。
iCloudはiPhoneの設定データ、写真や動画のバックアップや、ファイルの共有にも使える便利なサービスです。
これをファミリー共有のメンバーでお得に共有できるのは嬉しいですよね。
13歳未満でもAppleIDを作ることができる
ファミリー共有を利用すると、本来Apple IDを作ることができない13歳未満の子どもでもApple IDを作ることができます。
親のApple IDではなく子ども専用のApple IDを用意して使ってもらうことで、子どもの利用の管理や制限が可能になります。
子どもの利用を管理したり制限したりすることができる
ファミリー共有では管理者がグループ内の子どものApple IDアカウントにペアレンタルコントロールを設定することができます。
ペアレンタルコントロールで設定できるのは、「スクリーンタイム」と「承認と購入のリクエスト」です。
子どもに持たせるとゲームをいつまでもやめられないので困ってしまいます。
そんな場合に便利なのがファミリー共有のスクリーンタイムの設定です。
スクリーンタイムで使いすぎを予防
スクリーンタイムで設定できるものには以下のようなものがあります。
- 休止時間
- Appの使用許可
- 子どもが連絡できる相手
- コンテンツの制限
大人でもついついスマホばかりいじってしまって、気づいた時にはもうこんな時間!ということもよくありますよね。
子どもにスマホやタブレットを持たせるときに悩ましい問題の代表とも言えるのではないでしょうか。
アプリごとに使用可能な時間や使える時間帯の設定もできるので、お子様の使いすぎや生活の乱れを防げて便利ですよ。
承認と購入のリクエストで買いすぎ、無断購入を防ぐ
「承認と購入のリクエスト」を設定すると、子どものアカウントがコンテンツの購入をしようとした際に、購入画面で管理者の承認を求めるメッセージが表示されます。
その通知を管理者が受信し、許可をして初めてコンテンツの購入ができるようになる仕組みになっています。
管理者にとっても子どもにとっても一手間増えますが、買いすぎ予防にはとても効果的だと思います。
ファミリー共有の設定は管理者が行いメンバーを招待
ファミリー共有にはメリットがたくさんあるんですね!でも、設定はどうする?難しいの?
ファミリー共有の設定を行うには、管理者になろうとするメンバーからそれ以外のメンバーへの参加依頼が必要になります。
これで、ファミリー共有の画面に管理者のユーザー名と支払い方法(登録したクレジットカード情報)が表示され、準備完了です。
次に、ファミリー共有に参加するメンバーを追加しましょう。
ファミリー共有の設定は簡単に行うことができますね。
ファミリー共有をすることのメリットとデメリットを踏まえ、メンバー間で使い方を話し合った上で設定を行いましょう。
まとめ
- Apple IDのファミリー共有のデメリットは支払いが管理者のカードにまとめられることとプライバシーの問題の2つ
- 支払いはApple Gift Card購入や公式サイトからのチャージでAppleアカウント残高を入金することで別々にできる
- ファミリー共有で共有したくないアプリは非表示にすることでプライバシーを守ることができる
- ファミリー共有の解除は管理者からとメンバーからの両方可能だが、スクリーンタイムを設定されている子どもは管理者でないと行えない
- ファミリー共有を解除しても自分で購入したコンテンツは引き続き使えるが、他メンバーが購入し共有していたものは再購入が必要
- ファミリー共有はApple IDをそれぞれに持ちながら各種コンテンツやサービスをお得に共有することができる
- ファミリー共有を設定するとApple MusicやiCloudストレージなどのサブスクサービスをお得な料金プランで共有することができる
- ファミリー共有では13歳未満でもApple IDを作成でき、ペアレンタルコントロールで子どもの利用を管理・制限することができる
- ファミリー共有の設定は管理者となるメンバーが行い、その他メンバーを招待したり削除したりすることで管理する
- ファミリー共有はグループ内で使い方をよく話し合って使うことで気持ちよく便利に利用することのできるサービス
Apple IDのファミリー共有には2つのデメリットがありますが、対応策を講じて使い方を工夫することで克服できることがわかりました。
つい費用がかさみがちなサブスクサービスをお得に共有できるのはお財布にも優しいですし、グループ内での話題も増えて会話が弾みそうです♪
ファミリー共有のデメリットと対応策や解除方法、さらにメリットも知ることで、あなたのITライフがより快適になることをお祈りしています♪
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