ダニは漂白剤で死滅させられない!寄せ付けない予防対策には効果的!

生活

布団や衣類のダニが気になる季節、あるいは次のシーズンまで保管する時、ダニ対策が気になるところ。

漂白剤なら簡単にダニ対策できそうよね。

ダニの死骸やエサとなる皮脂の除去に漂白剤は効果的ですが、生きているダニにはほとんど効果がありません。

生きたダニは水中でも生存できるので洗濯だけでは死滅せず、次に入れた洗濯物に移る可能性もあります。

ですがダニの体はほとんどが水分なので、乾燥機などで高温低湿度にすれば簡単に死滅させられます。

漂白剤と乾燥機を使えば家庭でもダニ対策できますし、布団など大きなもののダニ対策にはクリーニング専門店の利用もおすすめです。

この記事ではダニ対策するときのポイントを詳しく解説していますので、ぜひ読んでダニ対策を実践してみてくださいね。

ダニに漂白剤は死滅させる効果はないが予防対策には有効

漂白剤を入れて洗濯すれば、ダニは簡単に死滅させられると思っていませんか。

ダニは鋭い鉤爪と体の大半が水でできており、水流や漂白剤ではダニを水で流したり死滅させたりできません。

しっかり布地をとらえたダニは、洗濯機で回った水流程度ではほとんど流れ落ちないのです。

また生きたダニより、ダニの死骸や糞を吸い込む方がアレルギーの原因になります。

漂白剤はダニの死骸や糞、エサとなる皮脂や食べかすなどの汚れを落としてくれるので、ダニ対策に効果的です。

生きたダニには効果が薄い漂白剤ですが、ダニを寄せ付けずアレルギー対策するには効果があります。

この項目ではダニの特性を踏まえた漂白剤の効果について詳しく解説します。

ダニに漂白剤は死滅しないので効果が薄い!

布団やタオルなどの布類に付着したダニは、漂白剤を入れて洗濯すればダニを死滅させられると思いますよね。

残念ながらどんな漂白剤を用いても、生きているダニは完全に死滅させられません。

漂白剤にはシミや黄ばみなどの汚れた色素を除去して白くするだけでなく、抗菌・殺菌効果も期待できます。

しかしダニは菌ではなく、蜘蛛やサソリに近い節足動物の一種なので殺菌効果のあるものを使っても死滅させられないのです。

水に強い生物で、なんと1週間漂白剤の入った水に漬け置きしても死滅しなかったとか。

1回洗濯した程度ではダニの死滅は期待できず、洗濯機の水流でもほとんど流れ落ちないそうです。

ダニには鋭い鉤爪があるので、布をしっかりとらえて離しません。

簡単に死滅しないダニのとんでもない生命力に、調べた私もビックリしました。

また各社が販売している漂白剤の注意書きを読んでも、ダニ退治できるとは書いていません。

確かに漂白剤のボトルには使用用途に除菌・消臭・漂白としか書いてありませんでした。

漂白剤はダニの死骸や糞の汚れ落ちをよくする

アレルギー対策には、布類に付着しているダニを退治することが大切だと考えていませんか。

実は生きたダニよりもダニの死骸や糞の方がアレルゲンになるため、定期的にお手入れして取り除く必要があります。

先ほど漂白剤ではダニの死滅に効果が薄いとお伝えしました。

ですが洗濯機での水洗いに、漂白剤を併用すればダニの死骸や糞による汚れ落ちをよくしてくれる効果が期待できます。

ダニの死骸や糞は水溶性、つまり水に溶けやすい性質です。

ダニを寄せ付けてしまう汚れには以下のようなものがあります。

  • ほこり
  • 人間の皮脂やフケ、血液
  • 食べ物のカス

ほこりや人間の皮脂などが原因で発生するダニ(ヒョウヒダニと言われる)がアレルゲンになり、取り除くことでアレルギー対策になります。

人間の皮脂や血液、食べかすなどは弱酸性の性質を持ち、汚れ落ち(中和)させるには弱アルカリ性の洗剤が最適です。

家庭用洗剤よりアルカリ性が強い漂白剤を用いれば、家庭用洗濯洗剤では落ちにくい汚れも落とせるでしょう。

死滅したダニや糞も弱酸性の性質を持つので、漂白剤により中和が期待できます。

漂白剤は生きたダニではなく、死滅したダニやダニ対策には効果があるのですね!

これまで市販の洗濯洗剤だけで洗濯していましたが、今後は定期的に漂白剤も使ってみようと思います。

ダニには洗濯で漂白剤を使うより乾燥機の方が効果的

ダニは水の中でも生き残れるため、漂白剤を入れた洗濯機でも次の洗濯ものへダニが移る可能性があります。

一方でダニは体の大半が水分のため高温と低湿度に弱く、乾燥機を使えば簡単に死滅させられます。

皮脂やカビなどダニのエサになるものがない清潔な状態にすれば、ダニを寄せ付けないでしょう。

日頃からアリエールのダニよけプラスなど、ダニ対策に効果のある洗剤で洗濯するのもおすすめですよ。

この項目では洗濯機や乾燥機でダニの死滅や発生させない対策のポイントを詳しく解説します。

洗濯機で水洗いするとダニが移るって本当?

ダニは水の中でも生き残れるため、次に入れた洗濯物へダニが移る可能性は十分考えられます。

たとえ漂白剤を用いても、洗濯機では付着したダニを完全には落とせません。

環境再生保全機構では1万匹のダニが付着したタオルを洗濯し、どのくらいダニを死滅させられるかという実験を行っています。

実験の結果、回収できた6,000匹中4,000匹が生存しており、洗濯1回で死滅させられたのは約2割

回収できなかった4,000匹のダニの一部は排水口から流れていったと考えられますが、洗濯槽の中に残っているものもいると思います。

ダニは水に強く、長時間水に浸かっても生存できますから。

コインランドリーと違い、家庭用の洗濯機は1日に数回しか回しませんよね。

生き残ってしまったダニは翌日洗濯機を使用するまで留まり、次に入れた洗濯物に移る可能性は十分あり得てしまうのです。

この洗濯槽に残ったダニの繁殖を防ぐためには、以下のことを取り組んでみましょう。

洗濯槽のダニ対策
  1. 洗濯後は長時間放置しないようにする
  2. 洗濯機の使用後は蓋を開けて、なるべく乾燥させる
  3. カビや汚れを落とすため、定期的に塩素系漂白剤を使用する

ダニは湿度の高い環境を好み、またカビや汚れをエサにして繁殖してしまいます。

ですからカビ対策すれば、ダニの繁殖を最小限にできるのです。

ダニは水より乾燥機など高温の方が死滅させられる

生命力の強いダニは高温と低湿度が弱点で、乾燥機を使えば簡単に死滅させることができます。

具体的にダニの弱点は以下の通りです。

ダニの弱点
  • 高温(60℃以上なら一瞬で死滅させられる)
  • 低湿度(55%以下)
  • ダニのエサとなる皮脂やカビなどがない清潔な状態

洗濯機の乾燥方法によっては槽内が60℃以上になる場合もあり、入れた布類を傷めてしまう場合があります。

洗濯表示を確認し、以下のマークがあるものは乾燥機の使用に注意が必要です。

<洗濯表示><意味>
タンブル乾燥禁止
60℃以下の低温でタンブル乾燥可能
80℃以下の高温でタンブル乾燥可能

基本ダニ対策では低温でのタンブル乾燥が可能という表示があれば、乾燥機によりダニの死滅が期待できます。

またダニは身体の大半が水分でできているため、湿度を低くすれば体内の水分を失って活動できません。

ダニの死滅が目的なら、洗濯よりも十分に乾燥することが大事です。

もちろん洗濯すればダニの温床となりやすい皮脂やカビなどの汚れを落とせるので、ダニを寄せ付けないことも期待できますよ。

水洗いすることも大切ですが、ダニの死滅を期待するなら高温での乾燥がポイントです!

ダニよけプラスなら洗濯するだけでダニ対策!

漂白剤を使ってもダニが死滅しないなら、最初から毎日の洗濯する中でダニ対策しておきたいですよね。

ダニよけプラスを使って洗濯するだけで、綿素材の布製品に対してダニを寄せ付けない効果が期待できるのでおすすめ。

通常の洗濯洗剤の成分に加え、ダニの嫌がるジャスミンなどのアロマ成分が配合されていますから

他にもおすすめする理由が3つあります。

ダニよけプラスがおすすめの理由
  • 皮膚科医監修のもと、赤ちゃんにも使える肌に優しい商品
  • すすぎ1回でOK
  • 洗浄力があり、ダニだけでなくハウスダストや皮脂もしっかり洗える

全ての人に影響がないわけではありませんが、肌テスト済みの商品なので衣類や布団など肌に触れるものに使いやすいのがうれしいポイント。

アリエール従来の洗浄力や消臭力、抗菌力をそのままに、ダニ除け効果も期待できる商品です。

同社の柔軟剤「レノア ダニよけプラス」と併せて使えば、ダニ除け効果の向上をさらに期待できますよ。

ただ通販サイトやTwitterの口コミを見ると、以下のような良くない口コミがありました。

良くない口コミ
  • すすぎ1回だけでは、寝具や衣類へのにおい残りが気になってしまう
  • ジャスミンのにおいをペットが嫌がる場合もある

洗濯機の性能によっては、すすぎ1回だけでは十分すすげない場合もあるそうです。

ジャスミンは特に犬にとって毒性のある花のため、本能的にその香りを嫌がってしまう可能性があります。

ダニ対策に効果的でも、特に肌の弱い人やペットのいる家は十分注意して使用する必要があると思います。

布団のダニは漂白剤で洗濯やクリーニングなどで対策

生きたダニの死滅は難しいですが、ダニの死骸やエサとなる皮脂などに漂白剤は効果的です。

家庭用洗濯機で布団の丸洗いに漂白剤を使う時は、酸素系漂白剤と書かれているものを使ってください

洗濯表示によっては漂白剤を使うと中の綿や羽毛を傷めて、ゴワゴワになってしまうことも。

塩素系漂白剤では成分が強く、生地を傷めてしまうことや、肌に触れるものでは肌トラブルの原因になることもあります。

また家庭用洗濯機で布団が水洗いできない場合、クリーニング専門店やダニ対策機能付きの布団乾燥機がおすすめです。

この項目では漂白剤や布団乾燥機を効果的に使うポイントや、布団のクリーニング専門店について解説します。

家庭用洗濯機で布団を洗う際は酸素系漂白剤で

掛け布団は洗濯ネットに入れて、家庭用の洗濯機で洗えるものもあります。

家庭用洗濯機で布団の丸洗いに漂白剤を使う時は、酸素系漂白剤と書かれているものを使ってくださいね。

塩素系漂白剤では洗浄力が強く、使い方を誤ると布地を傷めてしまうことや肌トラブルの原因になることも。

漂白剤を使う前に、まずは洗濯表示を確認して以下の表示がないかチェックしましょう。

<表示><意味>
家庭での洗濯不可
漂白剤の使用不可
酸素系漂白剤のみ使用可能
漂白剤の使用可能

家庭での洗濯ができない場合、クリーニング専門店に持ち込みましょう。

漂白剤が使用できない布団の場合、中性洗剤を使って洗濯するとゴワゴワにならないのでおすすめ。

一般的な家庭用洗剤は弱アルカリ性のものが多いです。

羽毛布団の羽毛はタンパク質が主成分で、弱アルカリ性洗剤を使うと溶けてしまいふわふわ感を損ねてしまいます。

綿100%素材のカバーの場合も、弱アルカリ性の洗剤では繊維にダメージを与えてしまうでしょう。

洗濯洗剤よりも中性洗剤で洗う方が、肌触りが良く洗いあがりますよ。

洗濯表示で酸素系漂白剤が使用できる場合、汚れ落ちを良くするためのポイントはこちら↓

布団を入れる前に40℃程度のお湯と漂白剤を入れて混ぜておくと、ムラなく洗剤が行き渡る。

酸素系漂白剤は冷水よりぬるま湯の方が、より早く効果を発揮してくれます。

また洗濯槽に布団を入れてから洗剤を入れると、布団への付着や溶けにムラが生じる可能性があります。

ですからあらかじめ混ぜておくことがポイントなのです。

そしてムラなく洗剤が溶けたところに布団を入れて洗濯すれば、隅々まで汚れを落とせることが期待できますよ。

あくまで漂白剤は汚れ落としが目的であって、ダニを死滅させるわけではありません。

また布団は洗った後すぐに洗濯機から取り出し、十分に乾燥させることも忘れてはならないポイントです。

ダニは水分や湿度の高い環境を好むので、洗濯機に放置するとダニを寄せ付けてしまうかもしれません。

洗濯機に乾燥機能があれば、そのまま乾燥させてしまいましょう。

クリーニング専門店で布団を丸洗いしてもらう

家庭用洗濯機で布団が水洗いできない場合、ぜひクリーニング専門店に依頼しましょう。

水洗いできない布団でも専用の洗剤や機械を使い、ダニも汚れも湿気も取り除いてふわふわの仕上がりにしてくれます。

先ほどもお伝えしましたが、どんなに漂白剤などを使っても生きたダニは取り除けません。

ですがクリーニング専門店に依頼すれば、プロの技術と機械でダニ対策もできるのです。

特に家族が多い場合、複数枚をまとめて依頼すると1枚あたりが安くなるのでおすすめです。

家族が多いと、人数分の布団を洗わなければなりませんよね。

家庭用の洗濯機では1回に1枚しか洗えず、5kg程度の小さい洗濯機には入らない場合もあります。

もちろん干す場所の確保も必要なので、家族が多いとその分布団の洗濯は大変だと思います。

クリーニング専門店にまとめて依頼する方が、あなたの体力的な負担を非常に軽減できるのです。

集荷・宅配サービスのある布団のクリーニングサービスを利用すれば、持ち出す労力も必要ありません。

布団クリーニングの安い店舗や選び方はこちらの記事を参考にしてくださいね↓

ダニ対策機能付き布団乾燥機を使うと効果的

ダニの弱点は50℃以上の高温と50%以下の低湿度!

この弱点を活かし、かつ洗濯機や乾燥機ができない環境でも使えるのが布団乾燥機です。

60℃以上なら一瞬で死滅させられますが、50℃以上なら2時間程度温風を当てることで、ダニの死滅が期待できます。

ダニ対策機能付きの布団乾燥機なら、ダニの死滅に効果的な温度や時間を自動でセットできるのでおすすめ。

私もダニ対策のために使っています。

布団乾燥機を使うだけでもある程度ダニ対策に効果が期待できますが、もっと効果的にするポイントがあります。

布団乾燥機を効果的に使うポイント
  • 部屋の温度を上げて、湿度は下げる
  • 布団乾燥機の熱が逃げないよう隙間をなくす
  • 布団乾燥機は布団の片面だけではなく、両面に使用する
  • 布団乾燥機使用後は布団掃除機をかける

ダニ対策には布団の中が高温でないと効果が期待できません。

室温が低かったりすき間があったりすると、布団の温まりに時間がかかってしまいます。

冬場の寒い時期は暖房を、梅雨で湿度が高い時期は除湿器でコントロールすると布団乾燥機が効果的に使えます。

また布団を温めるだけなら片面で良いですが、ダニ対策するなら両面しっかり布団乾燥機を使うと良いでしょう。

ダニは表面だけでなく、内側の綿の中にまで入っていることもありますから。

そして死骸を吸い込むことによるアレルギーを防ぐため、布団乾燥機が終わったら掃除機をかけると効果的ですよ。

ちなみに布団だけでなく、枕も皮脂やフケが付着するのでダニが集まりやすいです。

枕も布団の中に入れて一緒に温風を当てると、時短しながらダニ対策できるのでおすすめですよ。

まとめ

  • ダニは鋭い鉤爪と体の大半が水でできており、水流や漂白剤ではダニを水で流したり死滅させたりできない
  • 漂白剤はダニの死骸や糞、エサとなる皮脂や食べかすなどの汚れを落としてくれるので、アレルギー対策に効果的
  • ダニは高温と低湿度に弱く、洗濯機の乾燥機能や布団乾燥機などを使えば簡単に死滅させられる
  • 洗濯槽のダニ繁殖を防ぐためには、使用後は蓋を開けておくことや、カビを取り除くために塩素系漂白剤を使用するといい
  • ダニは高温、低湿度、エサとなる皮脂やカビなどがない清潔な状態が弱点で、乾燥機を使えば簡単に死滅させられる
  • 布団の丸洗いに漂白剤を使う時は酸素系漂白剤を使い、水洗いできない場合はクリーニング専門店やダニ対策機能付きの布団乾燥機がおすすめ

生きたダニは漂白剤を使っても、死滅が期待できない事実には非常に驚きました。

ですが定期的に漂白剤で汚れを取り除くことがダニ対策に有効とわかって、安心しましたよね。

クリーニング専門店と家庭用洗濯機での定期的な洗濯で、これからもダニ対策をしっかり行っていこうと思います。

ぜひあなたもこの記事を参考に、ダニ対策を実践してくださいね。

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