布団に入っていても手足が冷たくて寝付けないなど、多くの方が悩まされている冷え性。
冷え性によって起こるつらい腰痛や、おなかの不調で、病院を受診する方も増えています!
では、冷え性を病院で改善する場合は何科を受診すればいいでしょうか?
内科、循環器内科、心臓血管外科、婦人科、または冷え性外来がある総合病院などで診てもらいましょう。
冷え性を診てくれるのは何科と決まっているわけではありません。
じゃあどこに行けばいいの?
そんなあなたに、冷え性を病院で治療してもらうには何科を受診すればいいかまとめました!
東京近郊にある病院と、それぞれ冷え性治療を何科で行っているのかをあわせてご紹介します。
冷え性で病院を受診するなら何科?
内科、循環器内科、心臓血管外科、血管外科、婦人科、漢方内科などです。
症状や病院によって、何科を受診すればいいか変わってきます。
温めても楽にならないなど症状がひどい場合、甲状腺などの病気が潜んでいる可能性があるので、まずは内科、循環器内科で診てもらうのがいいでしょう。
原因によっては、診察と治療が別の科目になることもありますが、検査をした病院で何科にいけばいいか紹介してくれるでしょう。
その他一般的な、生活習慣・運動不足・食事制限などが原因の冷え性の場合には、内科、循環器内科、心臓血管外科、血管外科、婦人科、漢方内科を受診するといいと思います。
循環器専門医、内分泌代謝科専門医のいる病院なら、冷え性を診てもらえることが多いようです。また、冷え性の原因や症状によっては精神科、心療内科で治療する場合もあります。
治療には、漢方療法や、サプリメント療法、マッサージなどの理学療法がありますので、自分に合った治療方法で何科を受診するか選ぶのもいいでしょう。
内科以外でも、「冷え性(冷え症)外来」を行っている病院もありますので、そちらを受診するのもおすすめです!
病院以外に、整体や針治療でも血行をよくし、冷え性の症状を改善できるので、整体院などに行ってみるのもいいと思います。
知らない方もいるかと思うので、ここで私からアドバイス!
初めて病院を受診する場合、まずは近くのクリニックで診てもらいましょう!
総合病院などの大きい病院を初めて受診する場合、紹介状がないと診察してもらえないところが多いです。
まずはかかりつけ医や、近くのクリニックなどで診てもらい、紹介状を書いてもらうのがいいでしょう。
病院とクリニックの違い
この記事では病院、医院、クリニックなどを総称して「病院」と話していますが、病院を探す際には分けて覚えておくといいでしょう。
病院とは、病床数が20床以上の入院施設を持った医療機関であり、医院やクリニック、診療所とはベッド数が19床以下のものをいいます。
冷え性の症状
- 手足が冷えて寝付けない
- 夏場でも手足が冷たい
- 入浴後でも手足が冷たい
- 靴下を履いていても足先が冷える
- 頭や腰が冷えると痛くなり、温めると楽になる
- 下痢や便秘になりやすい
- ダイエットをしても痩せにくい
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対策をしていても改善されない、上記のような症状を抱えている方が受診の目安になります。
冷え性のタイプ
冷え性には4種類あり、原因によって冷える部分も違います。
病院を受診する際、問診で悩まないようにあなたの冷え性タイプと症状を把握しておくといいでしょう。
四肢末端型
10代から20代の女性に多く見られます。
食事制限や過度のダイエットによる栄養不足、生活習慣などが原因。
過剰な交感神経の働きで血管が収縮し、末端まで十分な血液が流れなくなることで手足が冷えます。
下半身型
姿勢の悪さや、デスクワークで同じ姿勢でいる時間が長い方など、骨盤のゆがみが原因で起こる血行の悪化で下半身が冷えてしまいます。
内臓型
おなかが冷える。自律神経の異常によって、手足の末端の血管が収縮できず、十分な血液が内臓に行き届かずおなかの内臓が冷えてしまいます。
全身型
基礎代謝が低く、体温が低下していることが原因で全身が冷える。他に比べて、手足の冷えはさほど感じない人が多いようです。
冷え性の原因
- 自律神経の乱れ(自律神経失調症)
- ホルモンバランスの乱れ
- 血管が細い
- 運動不足
- 筋肉が少ない
- 食事制限
- 過度なダイエット
- ストレス
これらの運動不足や自律神経の乱れなどが原因で血管が収縮し、心臓から遠い場所の血行が悪くなることで、手足が冷えてしまいます。
女性は男性に比べて筋肉量が少ない為、生み出す熱量も小さく冷えやすいのです。
だから冷え性は女性に多いのですね!
冷え性の症状を改善するには血行をよくすることも大切ですが、血行を悪化させている根本を改善しなくてはいけません。
例えば、自律神経失調症の症状として冷え性を起こしている場合、血行を改善する治療だけを受けても、また時間が経つと同じ症状がでてしまいますよね。
自律神経失調症を改善するには、「内科、心療内科」「精神科」で治療したほうがいいかもしれませんね。
冷え性の原因では、病気が潜んでいる可能性もありますので、内科などで検査をしてもらい、検査で分かった冷え性の原因によって、何科で治療するか決めるといいですね。
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冷え性の検査方法
冷え性の検査方法には、問診や血液検査、基礎代謝の検査などがあります。
受診する病院によって設備などが違うので、検査方法にも違いがあるようです。
例として以下のような検査があります。
- 血液検査(貧血、糖尿病検査)
- 超音波エコー検査(心臓機能検査)
- 血圧脈波検査(動脈硬化検査)
- 自律神経検査
- 末梢血流検査
- ホルモン検査
- 脊髄や骨盤の検査
- 基礎代謝検査
まずは問診で、冷える部位と痛みなどの症状を確認し、症状に応じて検査方法を決めるという流れです。
冷え性診療がある病院を東京と埼玉で探す
東京都と埼玉県にある、冷え性を診療している病院を一部ご紹介します。
冷え性診療を何科で受けられるのか、病院別にまとめました。
女性に優しい病院です。内科診療を全般に行っており、心療内科なども入っているので安心ですね。
漢方医学と西洋医学の両方を行っていて、あなたに最善の治療をしてくれるでしょう。
駅から徒歩5分の場所にあり、道順も写真での説明が載っているのでわかりやすいです。
証クリニック神田の姉妹病院です。こちらは駅から徒歩3分!
下肢静脈瘤専門外来と循環器内科があり、循環器内科で冷え性を診療しています。婦人科ではないので、もちろん男性もOK。
糖尿病・内分泌内科・消化器内科の病院です。肥満外来や漢方外来があり、冷え性は漢方外来で診療を行っています。
近くの駅から循環ワゴンがでています。病院の前に駐車場もあるので車でも安心です。
こちらでは漢方内科で冷え性診療を行っています。カラオケが趣味の漢方専門医が常勤しています!
初診の際には紹介状が必要となるようです。外来の受診の流れを確認してください。
それぞれの病院を受診する前に、一度問い合わせてみてください。
冷え性治療で病院から処方されるお薬は?
冷え性の治療には、漢方薬やサプリメント、自律神経調整薬、向精神薬などが使われます。
それぞれを詳しく見ていきましょう!
冷え性治療に使われる漢方薬
漢方療法では、冷え性の治療に当帰芍薬散、加味逍遙散、桂枝茯苓丸、温経湯がよく使われます。
漢方薬は、冷え性と共に腰痛などの症状の改善も期待できます!
漢方薬はとても種類が多く、効能も様々です。漢方内科などの漢方専門医がいる病院なら、症状や原因を幅広くカバーし、あなたに合った漢方薬を処方してもらえるでしょう。
また、漢方が専門の病院以外でも、漢方薬の処方をしてくれるところもありますよ!
調剤薬局の中でも、漢方薬局はあなたに合わせてオーダーメイドで調剤してくれます。
市販の漢方薬とはどこが違うの?
基本的には病院で処方される漢方薬は保険が適用されます。
市販の漢方薬については、病院で処方されるものと同じ生薬成分が含まれています。
あなた自身で選べるので、安全の為、市販の漢方薬では成分量も少なく、副作用も少ないといった違いがあるようです。
症状によっては保険適用外の漢方薬を病院で処方される場合もありますが、病院のホームページなどに「保険適用の漢方薬」などと記載されているなら大丈夫でしょう。
漢方薬は種類が多く、効能も様々です。ここでは冷え性改善によく使われる漢方薬を4種類ご紹介します。
- 当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)
月経異常や更年期障害などの婦人科系の症状を改善する際によく使われています。また、産前産後に起こる貧血などの不調改善にも使われます。
(ポチップ)ツムラ漢方 当帰芍薬散料 エキス顆粒
- 加味逍遙散(カミショウヨウサン)
虚弱体質で、冷え性、精神不安、イライラ感、肩こりやのぼせ感がある、めまいや頭痛がするなどといった症状に使われます。
- 桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)
体力がある方で、しもやけ、にきび、皮膚炎、湿疹、月経不順、精神不安、肩こり、のぼせ感がある、めまいや頭痛がするなどといった症状に使われます。
- 温経湯(ウンケイトウ)
主に女性に使われる漢方薬です。血行不良を改善し、体を温める効果があります。
体力がない人で、頭痛、足の冷え、唇や皮膚の乾燥、湿疹を改善する効果もあります。
この4種類は女性に使われることが多い漢方薬ですが、男性の冷え性にも使われるようです。
冷え性治療に使われるサプリメント
サプリメント療法では、熱を生み出す効果や、ホルモンの分泌を調整してくれる役割をもったサプリメントがよく使われます。
この治療方法を希望する場合はサプリメント外来がある病院や、サプリメント治療専門の病院がおすすめです。
サプリメントは薬ではありませんよ!
サプリメントは栄養補助食品と呼ばれる、「食品」になります!
なので、市販のサプリメントでは、製薬会社以外にも食品メーカーなど色々なメーカーから発売されていますね。
サプリメントには、市販品以外に「医療用サプリメント」と言われるものがあります。サプリメント療法を行う病院ではこちらを使用します。
症状の改善などを目的に開発されたものであり、原材料成分は高品質でなくてはいけません。また、市販品とは配合量に大きな差があります。
サプリメント療法は、栄養素補充療法と呼ばれる治療法になり、健康保険は適用されないので注意してください!
冷え性改善によく使われるサプリメントを4種類ご紹介します!
- ビタミンB1…糖質を燃やし、エネルギーを効果的に生み出す。
- ビタミンE…血流を悪くする老廃物を抑制し、血行をよくする。
- ビタミンC…毛細血管の機能の保持や、鉄分の吸収に必要。
- 鉄分…鉄分不足で赤血球が減ると、酸素を運ぶ力が弱くなる。
手軽に取り入れたい方は、市販のサプリメントを!
CMでも有名な製薬会社や食品メーカーのサプリメントなら、見たことあるでしょうか?
- ビタミンB1
- ビタミンE
冷え性治療に使われる自律神経調整薬と向精神薬
自律神経調整薬や、向精神薬は、主に心療内科や精神科で処方される薬です。
ストレスや自律神経の乱れなどが原因で冷え性を引き起こしている場合に用いられます。
- 自律神経調整薬…自律神経を整えて冷え性を改善させる治療薬。
- 向精神薬…抗うつ薬や抗不安薬などの、抗うつ状態や不安を和らげる薬の総称。
精神科はうつなどの精神的な不調を、心療内科は精神的な原因によって起こる体調不良を治療してくれます。冷え性の原因が精神的なものの場合にはこちらを受診しましょう。
心療内科を受診する際のちょっとしたアドバイス!
インターネットなどで心療内科を調べると、書かれていないことが多いのですが、初診の際に「その症状の原因が精神的なもの以外の可能性はないのか」と聞かれることがあると思います。
自己判断で「ストレスが原因の冷え性」とは言えませんからね。
先に内科などで検査をしてもらい、身体にはどこも異常がないと診断されていないと断られる場合があります。
これは私の経験ですので、全てに当てはまるわけではないと思いますが、初診の際は病院に行く前に問い合わせて確認してみましょう!
冷え性の症状を改善するのには、薬を使わない高周波治療やマッサージなどの理学療法もあるので、薬の服用が気になる方は先生に相談してみては?
まとめ
- 何科を受診するか迷ったら、まずは内科で検査をしよう
- 「冷え性外来」で病院を探してみよう
- 治療方法で何科を受診するか選ぶのもあり
- 漢方療法なら漢方内科のある病院を受診しよう
- サプリメント療法は専門のクリニックやサプリメント外来のある病院もおすすめ
- 市販でも冷え性に効く漢方薬やサプリは購入できる
あなたは何科を受診するか決められましたか?
冷え性の症状がひどい場合は、病気が潜んでいるかもしれませんので、早めに病院を受診してくださいね。
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