日常生活で、重曹やクエン酸は掃除に大きく役立ちますが、他にどんな使い方があるのか気になりますよね。
混ぜると危険って聞いたこともあるけど、大丈夫なのかしら。
私もかつて、汚れ落としに効果があると知り、購入したものの上手に活用できませんでした。
重曹とクエン酸は2対1の割合で混ぜると掃除や入浴剤に、1対1の割合で混ぜると健康水に活用できます。
本記事を読まずにいると、重曹やクエン酸の効果を発揮できず、また忘れ去られた存在になるかもしれません。
混ぜる割合を知れば、重曹とクエン酸を無駄なく活用できます。
この記事では、重曹やクエン酸を混ぜる割合や注意点を詳しく解説していますので、最後までお読みください。
重曹とクエン酸を混ぜる割合が2対1で掃除用
掃除に用いる場合は、重曹とクエン酸を2対1の割合で、汚れ部分にかけて使用します。
油汚れに強い重曹、水垢や尿汚れに強いクエン酸を混ぜることで、トイレ掃除や排水口掃除では大活躍!
トイレでは尿汚れと皮脂汚れ、排水口には油汚れとカビ、水垢汚れが溜まっていますよね。
このように、汚れの原因が複数ある場所では、混ぜることをおすすめします。
この項目では、詳しい重曹やクエン酸の詳しい使い方を解説します。
排水口の掃除する時は粉のまま使用する
排水口やトイレの掃除をするとき、重曹やクエン酸は粉のまま汚れ部分にかけ、上から少量の水をかけて泡立てて汚れを落とします。
私が試して、重曹とクエン酸が2対1の割合で、最も汚れ落ちが良かった方法を紹介します。
特に水回りのカビや汚れを落とす時、既に水分が付着しており、少量の水でも泡立ちます。
また、掃除に用いる場合は、価格の安い純度の低い重曹やクエン酸を使用が可能です。
- 汚れを落としたい部分に重曹→クエン酸の順にかける。
- 上から水をかける。 (※持っていればスプレーを使用するとまんべんなくかけられます。)
- 15分放置し、汚れにしみこむまで待つ。
- すすぐ。
すすいでも落ちないくらいの頑固汚れは、ブラシでこすると落ちます。
重曹とクエン酸を混ぜて発生する泡には、汚れを浮かす効果があるため、こすると落ちるのです。
私の場合、キッチンの排水口は特に油の付着やカビがこびりついて、すすぐだけでは落ちないことが多いです。
そういうときはすすいだあとに、使い古しの歯ブラシでこすると簡単に汚れを落とせます。
目の細かい排水口のかごには、使い古しの歯ブラシを用いるとピカピカにできますよ。
重曹とクエン酸を混ぜて掃除する時はなぜ2対1か
重曹はph7.5~8のアルカリ性、クエン酸はph2の酸性の性質があります。
重曹とクエン酸を同量入れる場合、酸性に傾いてしまいます。
より汚れを落としやすくするためには、中和された状態になることが望ましいです。
なので、重曹をクエン酸より多い割合にすることで中和され、発生する泡により汚れ落ちが良くなるのです。
重曹とクエン酸それぞれの特性を活かした掃除場所
重曹とクエン酸には、それぞれ得意とする汚れの特徴があります。
重曹は油汚れや皮脂汚れ、クエン酸は水垢や尿汚れを落とす時に最も効果を発揮します。
この特性を踏まえ、重曹とクエン酸を使って掃除する時の場所を以下の表にまとめました。
<重曹> | <クエン酸> |
キッチンのコンロ | キッチンの蛇口 |
鍋やフライパンのコゲ | 洗面所や浴室の鏡 |
電子レンジ | たばこのヤニ |
浴槽や浴室の床 | トイレの壁や床 |
重曹とクエン酸を混ぜず、それぞれの特性を生かし、単剤での使用も可能です。
表のような汚れの場合は、重曹やクエン酸を混ぜると、それぞれの特性を打ち消しあい、汚れ落ちが期待できなくなります。
それぞれの特性を発揮できるよう、汚れに合わせて使い分けてくださいね。
重曹とクエン酸で掃除してはならない場所がある!?
重曹やクエン酸を使って掃除すると、素材の変色やサビの原因になる場合があります。
特に大理石や塗装でツルツルしている面、金属が使われているものは変色やサビの原因になります。
研磨作用のある重曹を用いると劣化や傷の原因になる場所はこちら。
- 大理石
- 漆やニスでの塗装面
- アルミ製品
特にアルミ製品に重曹を用いると、白っぽく曇ってしまいます。
研磨作用があるため、塗装やプラスチックの表面への使用も、細かい傷をつけてしまう可能性があるので使用を避けましょう。
次に、強い酸性の特徴を持つクエン酸が触れると溶けたり、サビの原因になったりする場所はこちら。
- 大理石
- コンクリート
- 鉄や銅などの金属
特に鉄などの金属にクエン酸が触れると、溶け、空気中の酸素と混ざり合い、酸化鉄というサビの原因が発生します。
掃除する場所によっては、汚れ落としどころか修復不能なダメージを与えてしまいます。
私も重曹成分が多く含まれる「オキシクリーン」でアルミが使用された風呂椅子を洗い、白く曇らせてしまった経験があります。
そうならないためにも、掃除する場所の材質を確認してから使用しましょう。
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ステンレスが汚れで茶色くなったら!?家にあるものでできる簡単掃除!
重曹とクエン酸で風呂を楽しむ入浴剤を作ろう!
重曹とクエン酸を2対1で混ぜることで、オリジナルの入浴剤を作れます。
重曹とクエン酸には混ぜて発生する泡により、肌がつるつるになる効果が期待できます。
それだけでなく、重曹には血管拡張の効果があり、血行を良くしてくれます。
お湯を柔らかくし、肌触りも良くしてくれる一石三鳥の入浴剤を手作りし、日々のお風呂をより気持ちのいいものにしましょう。
この項目では、手作りバスボムの作り方を紹介します。
重曹とクエン酸を2対1で混ぜてバスボム作り♪
重曹とクエン酸を2対1、片栗粉と水を合わせるとバスボムを手作りできますよ。
まずは基本的な材料と作り方です。
入浴剤に使用する場合は、純度の高い重曹やクエン酸を用意しましょう。
掃除用の重曹やクエン酸でも作ることはできますが、高純度の方がお風呂に入ったときに肌触りがよくなります。
それでは手作りバスボムを作ってみましょう。
- 重曹とクエン酸、片栗粉をボウルに入れてこぼさないように丁寧に混ぜる。
- 1に霧吹きで少しずつ水を吹きかけて湿らせ、手で優しく混ぜる。
- 手で握ると固まる程度まで霧吹きで粉を湿らせる。
- ラップで包んだり、型にいれて成型する
- ラップや型から外して約半日、乾燥させる
- 密閉できる容器にいれて涼しい場所で保管する
作るうえでいくつかポイントがあります。
- 多量の水により、重曹とクエン酸が中和反応を起こさないよう、少しずつ水を足していきましょう。
- 型から外す際や乾燥時は崩れやすいので丁寧に取り扱いましょう。
出来上がったら、湿度の低い涼しい場所で保管し、なるべく早く使い切りましょう。
また、風呂に入れるとすぐにシュワシュワと泡が発生します。
色や香りを楽しむためにも、できるだけ風呂に入る直前にバスボムを入れて入浴するのがおすすめです。
バスボムに色や香りをつけてアレンジしよう
基本の作り方に沿って作ると、白いバスボムができ、特に香りもありません。
せっかくのバスタイムを楽しむため、自分の好みのバスボムにアレンジしてみましょう。
色付けする際は食用色素を使用します。
リラックスできる入浴において、見た目も大事ですよね。
見ているだけで心が落ち着いたり、活力が湧いてたりすると入浴の効果もアップします。
以下は食用色素の使い方と色覚効果についてまとめています。
色だけでなく、目を閉じても楽しめる香りづけについて、以下で解説しています。
香りもまた、リラックスや活力が湧くなどの効能があり、入浴の効果がアップしますよ。
以下に香りの特徴や効能をまとめています。
入浴するタイミングや、あなたの理想のバスタイムによって、色や香りを変えてみましょう。
私はバスタイムで一日の疲れを癒して、「明日も頑張るぞ!」と喝を入れます。
よく作るバスボムは、オレンジ色でスウィートオレンジかラベンダーです。
あなたのお気に入りのバスボムを見つけて、バスタイムをより気持ちよく過ごしましょう。
手作りバスボムの使用を控えた方がいい人と注意点
バスボムを楽しむ際、使用を避けた方がいい人や使用方法で注意点があります。
重曹やクエン酸、あるいはアロマの精油によりスキントラブルが生じる可能性があります。
医療機関に通院中の方は、主治医に相談してみましょう。
健康な人でも、使用する際は以下の注意点を確認してから、手作りバスボムを楽しんでください。
- 浴槽内釜の内部の金属を傷めてしまう可能性があるため、定期的に念入りな掃除をしましょう。
- 入浴後はシャワーで入浴剤の成分をしっかり落とし、肌の保湿も忘れずに。
- 食用色素で色付けしたバスボムを使用後、服に色移りするため残り湯での洗濯には使えません。
重曹とクエン酸で飲む健康水で手軽に健康維持♪
この項目では、重曹とクエン酸を使った健康水の作り方を教えます。
【健康水は重曹:クエン酸=1:1】
混ぜる時はこの割合を覚えてください。
この割合さえ覚えておけば、あとは水の量に合わせるだけで、無限に応用できますよ。
健康水は重曹とクエン酸を1対1に水を混ぜるだけ
②底に溜まった重曹が完全に溶けて透明になるまで、十分に混ぜる。
③クエン酸小さじ1/2を、②のコップに入れて混ぜる。
④お好みでレモン汁やはちみつで味を調整する。
私のおすすめはレモン汁小さじ1とはちみつ小さじ1を健康水に加えることです。
レモネードのようなさっぱりした味に、少し甘みを感じる優しい味になりますよ。
さて、今回はコップ1杯で量りやすい量を紹介しました。
もしあなたがデジタルスケールを持っているなら、重曹とクエン酸は2gずつだと量りやすいですよ。
また、家族で飲む際は炭酸飲料の空ボトルに、水400ccと重曹とクエン酸を各小さじ1杯ずつ入れると飲み切りやすい量です。
基本的に1対1の割合は変わらず、水の量に合わせて重曹とクエン酸の量を変えることで、簡単に健康水を作ることができます。
健康水を飲むと便秘改善や疲労回復が期待できる
健康水を飲むことでどんな効果があるの?
健康水を飲むことで、胃腸の調子を整え、疲労回復を促進する効果があります。
重曹は胃腸の調子や体内のphバランスを整えます。
そしてクエン酸には疲労の予防、食欲増進などにより疲労回復効果が期待できます。
健康水を飲んで、便秘が改善しました!
実際に飲んで、胃腸の調子が整い、便秘改善の傾向が見られた人の声もTwitterでみつけました。
私の家族にも便秘で悩む人がいましたが、健康水を飲むようになってからは、毎日排便がみられるようになったと喜んでいましたよ。
胃腸の調子が悪くなると、老廃物がたまり、疲れが溜まりやすくなります。
便秘がちで悩む人や疲労を感じている人は、ぜひ健康水を試してください。
健康水に使う重曹やクエン酸を買う時は高純度
購入時、重曹やクエン酸の純度を確認しましょう。
純度の低いものは、掃除に用いるための重曹やクエン酸です。
つまり食用ではないため、安全性の保障が低く、粒子も大きめのため溶けにくいでしょう。
パッケージの裏面やインターネットには必ず純度の記載があるので、必ず医療用か食用の重曹やクエン酸を購入しましょう。
健康水は1日にコップ1杯を1回まで!
手作り健康水は飲めば飲むほど効果が得られるものではありません。
健康水は1日1回、1杯を目安にしましょう。
むしろ、健康水を飲めば飲むほど健康に悪影響を及ぼします。
特に重曹は塩分濃度が高く、1gの重曹の食塩相当量は0.7gです。
これを元に計算すると、コップ1杯の健康水には1.75gの食塩が含まれていることになります。
次に1日にどのくらい食塩摂取が可能なのか、確認してみましょう。
我が国を始め各国のガイドラインを考慮すると高血圧の予防、治療のためには、6 g/日未満の食塩摂取量が望ましいと考えられることから、できるだけこの値に近づくことを目標とすべきである
引用 厚生労働省 「日本人の食事摂取基準(2020年版)」策定検討会報告書
コップ2杯飲むと3.5gとなり、それだけで一日の摂取目安量の半分を超えてしまいます!
日々の食生活を楽しむためには、健康水と食事とバランスのいい塩分摂取が望ましいですよね。
ですので健康水は、コップ1杯を1日1回までを限度に摂取するのが、健康的な摂取方法なのです。
通院中の人は健康水を飲むのを控えましょう
ナトリウム=塩分が多く含まれる健康水ですが、以下に該当する場合は飲むのを控えてください。
血圧と水分バランス、胃腸の不調がある人は、健康水を飲む前に医師への相談をしましょう。
1日の水分量や食事に制限のある人は、健康水が体の負担になる可能性が高いです。
重曹とクエン酸を混ぜることは危険なの!?
重曹とクエン酸を混ぜると、泡が発生します。
この泡って人体に危険はないの?
重曹とクエン酸は、混ぜてできるのが二酸化炭素なので、人体に危険はありません。
二酸化炭素=炭酸ガスを含む清涼飲料水は炭酸飲料と呼ばれ、市販品としてあなたも口にすることがありますよね。
重曹やクエン酸を飲んだり、混ぜたりする意味はあるのかしら
重曹には胃腸を整え、クエン酸には疲労回復の効果があります。
この項目では、重曹やクエン酸の混ぜることでの危険性やそれぞれの効果について詳しく解説します。
重曹とクエン酸は混ぜたり飲んだりしても安全
重曹とクエン酸は混ぜると危険と言われることもありますが、不安に思わないでくださいね。
重曹とクエン酸は医薬品や化粧品、食品に使われており、安全性が高いです。
例えば、重曹はベーキングパウダーに用いられ、クエン酸は柑橘類の成分として、酸味料やph調整に用いられていますよ。
あくまでも口にする場合は、医療用もしくは食用で純度が高いものに限ります。
不純物の多い低純度の重曹やクエン酸は、口にしたときの安全性の保障はありません…。
重曹やクエン酸は、普段口にする食品や日用品に含まれており、決して危険なものではないのです。
また、重曹とクエン酸が混ざることで炭酸ガス=二酸化炭素を発生させます。
空気に含まれている物質であり、有毒ガスではないので子どもやペットのいる環境でも使えます。
そして市販されている炭酸飲料もこの原理を活用し、二酸化炭素で泡を楽しむことができているのです。
このように、重曹とクエン酸を混ぜても危険性はありませんので、安心して活用できます。
重曹には体内を整えることや掃除に役立つ効果あり
重曹には一般的に以下の効果があります。
胃腸の働きを整える効果により、排便をスムーズにすることを期待できます。
また、ストレスなどで酸性に傾いた体内のバランスを、アルカリ性の重曹を摂取することで、バランスを整える効果もあります。
油分を落とす効果は、肌の余分な脂を落として、皮脂トラブルの改善を期待できます。
そしてこの効果は、掃除で油汚れを落としやすくすることが期待できるのです。
もちろん研磨作用もあるため、ピカピカにすることにも役立ちます。
クエン酸は疲労回復と水垢落としの効果
クエン酸は一般に以下の効果が期待できます。
クエン酸は疲労物質を分解し、乳酸を作らないようにしてくれるため、疲労蓄積の予防や回復の効果があります。
また酸味は口をさっぱりするだけでなく、食欲の増進にもなるため、エネルギーの摂取を促進してくれるのです。
クエン酸にはピーリング効果と言って、古い角質を取り除く効果があります。
古い汚れを落とすことで肌荒れやくすみの改善が期待できるのです。
重曹とクエン酸を混ぜるのは意味がないってホント!?
重曹はアルカリ性、クエン酸は酸性、混ぜ合わせることで中和反応が起こります。
これにより汚れを浮かせる効果のある炭酸ガスの泡が発生します。
しかしph8とアルカリ性の弱い重曹には、汚れを分解する力がありません。
掃除に使用する場合、重曹自体に汚れを分解する効果は期待できないのです。
混ぜても効果がないわけではなく、重曹やクエン酸を混ぜ合わせてできる泡に意味があります。
この泡により、排水口のヌメリ汚れや隙間に入ったの尿や皮脂を浮かせて、落としやすくしてくれます。
もしも頑固にこびりついた汚れを落としたい場合は、より分解力の高い過炭酸ナトリウムを用いて掃除する方法がおすすめです!
まとめ
- 重曹とクエン酸を掃除に使用する際は2対1の割合で混ぜる
- 重曹は油汚れ、クエン酸は水垢や尿汚れに強いが、大理石や金属の素材によっては変色やサビの原因になる
- 重曹とクエン酸を2対1の割合、片栗粉と水を混ぜるとバスボムを手作りできる
- 重曹とクエン酸を1対1の割合、水を混ぜると健康維持を図る健康水が作れる
- バスボムと健康水は医療用か食用の高純度な重曹、クエン酸を使用
- 重曹とクエン酸を混ぜて発生するのは二酸化炭素なので安全
- 混ぜると中和反応により泡が出て、汚れを浮かす効果がある
重曹とクエン酸を混ぜる割合を変えるだけで、掃除以外にもバスボムや健康水を作って楽しむことができます。
また、口に入れたり肌に触れたりするものは純度の高いものを使用し、重曹とクエン酸を活用して日々の生活の質をあげましょう。
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