レモンは広島で多く生産されていて、広い畑にレモンの木が植えられていることが多いですね。
もし自宅にレモンの木があったらと考えたことはありますか。
目を閉じて想像してみてください。すっきりさわやかなレモンの香りがしてきませんか⁉
レモンには、集中力や記憶力を高める効果があり、観賞用としても楽しむことができます。
観賞としてだけではなく、美味しいレモンが自宅で収穫できたら嬉しいですよね。
レモンの木を室内で育てるなんてできないと思ったそこのあなた。
レモンの品種によっては、室内でレモンの木を育てることができるんです。
しかし、お手入れ方法を間違えてしまうと、病気になり枯れてしまうこともあります。
初心者でも簡単にできるレモンの育て方や、室内でも育てやすい品種について説明していきます。
レモンの木は室内で育てることができる
レモンの木は大きいイメージですが、品種や手入れの方法によっては、自宅で育てることができるんです。
レモンはミカン科の植物で1本の木に多くの実がなり、大きいもので2~4mの高さがあります。
そんなに大きいと室内で育てるのは難しいと思ったあなた。
レモンの木は品種によっては、大きさや見た目が違うんです。
家に植物があるだけで、気分が変わりますよね。
レモンの木は1年を通して何度も白く綺麗な花を咲かせてくれます。
レモンは匂いも素敵ですし、育てば食べることもできます。
室内でも育てやすい品種や、育て方について説明していきますね。
室内で育てやすい品種
室内でも育てやすい品種は主に、リスボンレモン・ジャンボレモン・マイヤーレモンの3種類です。
3種のレモンの木にはそれぞれ特徴があります。説明していきますね。
- リスボンレモン
日本で売られているレモンのほとんどが、リスボンレモンです。
スーパーや八百屋でよく売られているレモンですね。
レモンといえばリスボンレモンと言われるほど有名な品種なんです。
元々はポルトガルのリスボンという地域で作られていたことから、リスボンレモンと呼ばれるようになりました。
日本では広島県で多く生産されています。
レモンは寒さに弱い植物ですが、リスボンレモンは比較的寒さに強く、日本でも育てやすい品種と言われています。
リスボンレモンはレモンの果汁が多く、酸味が強いという特徴があります。
レモネードにしたり、調理に使われたり、メインの料理に添えられていたりと、多くの場面で使われています。
- ジャンボレモン
正式名称はボンテローザというレモンです。有名なリスボンレモンと比べると、3~4倍もの大きさになります。
重さは700~900gで、プロが育てると1㎏を超えるとも言われています。
リスボンレモンと比べると、酸味がまろやかです。 匂いもいいので、観賞用にもおすすめです。
レモンの酸味が苦手なあなたには、ジャンボレモンがおすすめです。
ジャンボレモンは大きいのが特徴ですが、皮と実の間にある白い部分が厚くなっています。
重量と比べると、食べることができる量はそれほど多くないです。
- マイヤーレモン
マイヤーレモンはレモンとオレンジが自然に交配されてできた品種といわれています。
オレンジがかった深みのある黄色をしています。
通常のレモンより背丈が低く、実がつきやすい品種となっているので家庭菜園におすすめです。
実は糖度が高く、酸味がまろやかなのが特徴です。
レモンの木を育てるのに必要な物は⁉
レモンを育てるのに必要なものは、植木鉢・土・肥料の3つです。それぞれ説明していきますね。
- 植木鉢
植木鉢は気候や天候に合わせて移動できるよう、プラスチック製がおすすめです。
レモンの木は気温が低いと枯れてしまいます。
寒い時期は室内で育てることが勧められていますが、日光に当てる必要もあります。
水が溜まりすぎるのを防ぐためにも、水の抜ける穴があいたものにしましょう。
レモンの木は根が張るので、深型の植木鉢がおすすめです。
ある程度の大きさまで育ったレモンの木であれば、植木鉢のまま売られているものもあります。
- 土の選び方
レモンの木を育てるには、水はけのよさが重要になってきます。
酸性の土を選び、 水はけのよい酸性の土で、植木鉢の底1~2cmほど鉢底石を敷いておくことで水はけがよくなります。
土は赤土にピートモスやバーミキュライトをまぜます。
腐葉土はコバエの温床となってしまうことがあります。室内で育てる場合はおすすめできません。
サボテン専用の土や、オリーブ用の土も、レモンの木には向いています。
- 肥料
レモンの木は枝や花が多いことから、たくさんの肥料が必要と言われています。
肥料は種類が多く、どの種類を使っていいかわからないというあなたも心配はありません。
レモンや柑橘類用と書かれた肥料が売られています。
柑橘類に必要な成分がバランスよく含まれているので、簡単に使用するこができます。
牛糞や馬糞からできた有機肥料もありますが、根を痛めてしまう可能性があるので使用は避けましょう。
レモンの木には窒素:リン酸:カリウムが2:1:1で含まれている肥料がおすすめです。
ネットや園芸店で簡単に購入することができます。
レモンの木を育てるのは難しいの⁉
レモンの木は育て方が難しいの⁉
レモンの木は乾燥予防と温度管理に注意すれば、室内でも簡単に育てることができますよ。
レモンの木の育て方で重要になってくるのが、乾燥予防と温度管理です。
レモンの木は育て方が難しいと聞いたことありませんか⁉
そんなことはありません‼レモンの木は正しい方法で育てれば、1年を通して何度も白く綺麗な花を咲かせてくれます。
きれいな花や美味しい実をつけるためにも、日々のお手入れはかかせません。
苗の植え方、温度の管理、みずやりの方法の3つについて詳しく説明していきますね。
苗の植え方
レモンの木の苗をポットで購入した場合は、植木鉢への植え替えが必要です。
ポットからレモンの木の苗を出したら、軽く土を落として根を広げます。
根を広げることで、植木鉢のなかでも根が強く育ちます。
植木鉢への植え替えなんて難しいと思ったあなたも大丈夫です。
購入後すぐに育てることができるよう、植木鉢で販売されているものもあります。
レモンの木は根がしっかりとしています。2~3年経過すると、植木鉢のなかで根詰まりを起こしてしまいます。
2~3年おきに植え替えすることで、根詰まりを予防することができます。
育てる場所について
レモンの木を育てるには、置く場所にも注意が必要です。
レモンの木は暑さに強く、寒さに弱い植物です。
気温が5度を下回ると、レモンの木は育つことができず枯れてしまうことがあるんです。
日中は日当たりの良い場所に置くことで、レモンの木の成長を促します。
冬の夜は室内で育て、昼間には外に出すなどの工夫が必要ですね。
外に出すのが難しい場合も、窓際に置くなどの日当たりの良い場所を選びましょう。
水やりの方法
レモンの木は乾燥に弱い植物です。土や根が乾燥してしまうと、すぐに枯れてしまうんです。
土の表面が乾いてしまっていたら、たっぷりと水をあげましょう。
植木鉢の下から水が出てくるくらいたっぷりとあげることが大切です。
夏の気温が高い時期は朝晩の水やりが必要となります。
レモンの木は剪定が必要
レモンの木の育て方で重要になってくるのが、剪定です。
剪定が必要な理由を以下に紹介します。
- 木をコンパクトにして見栄えを整える
- 枝や実を切り落とすことで、実に栄養が届きやすくなる
- 風通しや日当たりが良くなり、病気の予防ができる
レモンの木の剪定にはハサミが必要です。枝にはトゲがあります。怪我を予防するために、軍手や革手袋を使いましょう。
レモンの木は2~3月ごろに剪定することがおすすめです。
レモンの木は育て始めて3年間は、新しい枝を摘み取る程度にとどめましょう。
4年目以降であれば、上に伸びた枝を剪定することで、レモンの木が大きくなりすぎることを防ぎます。
レモンの木は虫がつくと病気になってしまう
植物を育てていると、虫がついて病気になってしまうことがよくあります。レモンの木も例外ではありません。
室内で育てていても、虫がついて病気になってしまうことがあるんです。
レモンの木は植物の中でも虫がつきにくいと言われていますが、まったく付かないわけではなく、虫への対策は必要です。
虫がつくと嫌な気持ちになるだけではなく、病気を運んできて葉が痛んでしまうこともあるんです。
レモンは口にするものなので、虫や病気を予防して安心して食べられるようにしたいですよね。
レモンの木つく代表的な虫として、アブラムシ・コナジラミ・カミキリムシがあります。
- アブラムシ
アブラムシは植物の液を吸い、葉が枯れてしまうことがあります。
アブラムシの排泄物の甘露はアリを呼び寄せてしまいます。葉につくことでカビが発生し、すす病になってしまうことがあります。
アブラムシは窒素肥料をやりすぎることで、発生することがあります。
レモンの木にとって必要な肥料ですが、あげすぎには注意が必要ですね。
アブラムシは日光を嫌います。土の上にアルミ箔を敷いて日光を反射させることで、アブラムシを予防できます。
- ハダニ
ハダニは短期間で大量発生します。大量のハダニが葉の養分を吸い白くなってしまいます。
葉が白くなることで、光合成を妨げてしまい枯れてしまいます。
ハダニは梅雨明けから9月がピークとなりますが、1年中発生します。
ハダニは乾燥が原因であることもあります。葉に水をかけておくことで予防できます。
- カミキリムシ
カミキリムシはレモンの木の根元に卵を植え付けます。
植物の中で幼虫が育ちます。中で植物を食べてしまい、大きくなると表面を破って外に出てきます。
レモンの木の中が空洞となってしまうため、枝が折れて枯れてしまう原因となります。
殺虫剤や害虫予防薬も多くの種類があります。対応している虫や、安全性など用途に合わせて選ぶことができますね。
アルミ箔を置く、葉にみずをかけるなど家にあるもので手軽に害虫を予防することもできます。
また、病気になってしまったときも早く対処すれば被害は最小限に留めることができます。
日頃から、レモンの木や葉っぱの観察をしておくと、異常により早く気付くことができますね。
まとめ
- レモンには集中力を高める効果があり、観賞用としてもおすすめ
- 室内で育てるなら、リスボンレモン・ジャンボレモン・マイヤーレモンがおすすめ
- レモンの木を育てるなら、赤土にピートモスとバーミキュライトを混ぜる
- 室内でレモンの木を育てる場合は、腐葉土を避ける
- レモンの木は乾燥予防と温度管理が重要
- 剪定をすることでレモンの木が大きくなりすぎず、室内でも育てることが可能
- レモンの木を室内で育てている場合も、虫対策は必要
レモンの木は観賞用としての食用としても楽しむことができます。
初心者でも育てやすい植物なので、家に観葉植物を置こうと考えているならレモンの木をおすすめします。
レモンの木に癒されながら素敵な毎日を過ごしてみませんか。
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